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「息切れ」が日常で増えたら要注意!?肺や心臓の疾患が原因のことも

更新日:2019/11/08 公開日:2019/11/08 view数:1,099
息切れしている女性のイラスト

息切れは運動した後などに起こしやすく、多くの人が経験しているのではないでしょうか?

しかし、日常のなかで原因不明の息切れが起こることが増えた場合には、病気の可能性もあるので注意が必要です。

突然の息切れや呼吸困難を乗り切るための対処法を知っておけば、パニックにならずにすむかもしれません。

そこでこの記事では、息切れの原因や病気の可能性、自分でできる対処法について詳しく紹介しています。

目次
  1. 「息切れ」とはどんな状態?
  2. 息切れを起こす原因とは?
  3. こんな息切れは病院へ!
  4. 自分でできる息切れの対処法
  5. まとめ

「息切れ」とはどんな状態?

息切れをしているとき、私たちの身体の中では何が起こっているのでしょうか?

息切れを起こすメカニズム

人は呼吸をすることで肺に酸素を取り込み、体内で不要となった二酸化炭素を排出しています。

肺で取り込まれた酸素は血液中に取り込まれ、心臓のポンプの力で全身へ送られます。

このときに、何らかの原因で体内に取り込まれる酸素の量が減るか、体内に残る二酸化炭素の量が増え過ぎたときにバランスを保とうとして呼吸が激しくなります。

これが息切れを起こしている状態です。

息切れを起こす原因とは?

息切れを起こす原因には、「日常生活」と「病気」によるものがあります。

日常生活によるもの

激しい運動

人は呼吸をすることで体内に酸素を取り込み、エネルギーを作り出していますが、運動時は通常時と比べて多くのエネルギーを必要とするため必要な酸素の量も多くなります。

そのため、通常の呼吸量では酸素が足らなくなり、呼吸が激しくなり息切れを起こします。

運動不足

運動不足の人は、心臓から送られる血液の量を急に増やすことが困難です。

そのため酸素不足を起こしやすく、息切れになりやすいと言えます。

喫煙習慣

喫煙習慣のある人は、ない人よりも運動時に息切れを起こしやすい傾向にあります。

喫煙により、肺胞の細胞を壊したり、炎症を起こしたりすることにより呼吸機能の低下が起こることがその理由です。

肥満

体重が増加傾向にある人もそうでない人と比べて息切れしやすい状態です。

太ることで必要な酸素の量も増え、心臓をより多く動かす必要性がでてきます。

そのため、心臓の動きが追いつかないと、呼吸量を増やすことでより多くの酸素を体内に取り込まなければならなくなり、息切れを起こします。

ストレス

過度なストレスにより自律神経のバランスが乱れるため、呼吸も乱れやすくなります。

また、ストレスを感じると呼吸が浅くなりやすいため、うまく酸素を取り込めず息切れとなることがあります。

疲れているときにはとくに意識して、深呼吸をするようにしましょう。

病気によるもの

とくに肺や呼吸器系の疾患では息切れが多く見られますが、その他にも、息切れを起こす疾患があります。

下記のようにいくつか紹介します。

肺や呼吸器系の疾患

・気胸
・気管支喘息
・肺がん
・肺炎
・慢性閉塞性肺疾患
・過換気症候群

循環器系の疾患

・心筋梗塞
・心不全
・不整脈

貧血

貧血になると全身に酸素を運ぶ役割を担っている「ヘモグロビン」の量が減るため、息切れを起こすことがあります。

その他の息切れが起こる病気

その他にも次の症状の場合、息切れを起こしやすくなります。

・甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
・自律神経失調症
・更年期障害

こんな息切れは病院へ!

息切れくらいで病院へ行くべきかと悩むこともあるかもしれませんが、疾患が隠れている場合もあります。

次の場合には「内科」や「呼吸器内科」を受診することをおすすめします。

理由のない息切れ

運動をした後などは誰でも息切れすることがありますが、原因がないにも関わらず日常生活で息切れすることが増えたときには、病院を受診しましょう。

こんな症状がある場合

息切れとあわせて次のような症状が見られる場合にも、何かしらの疾患が隠れている場合があるので病院で検査を受けましょう。

・動悸
・めまい
・立ちくらみ

自分でできる息切れの対処法

疾患などと関係がなく、少しの運動でも息切れしやすいという人は日常生活で呼吸器などを鍛えるようにすることで改善することができます。

また、ストレスをためないようにすることも大切です。

急な苦しい息切れを起こしやすい、次のような場合の対処法についても紹介します。

階段を上るときの息切れの場合

原因

運動不足の可能性があります。

対処法

できるだけエスカレーターなどは使わずに階段を使用するといったように、日常生活のちょっとしたときに動くように心がけましょう。

また、歩く速度を速めるだけでも呼吸器官の機能を高められ、息切れしにくくなります。

過呼吸やパニック障害になったときの場合

これらは息切れとは違いますが、呼吸が困難になり苦しい点では息切れと似ています。

それぞれの原因や対処法についても知っておくことで、いざというときに役立つので参考にしてください。

過呼吸の原因と対処法

過呼吸は呼吸をし過ぎることによって血液の二酸化炭素が少なくなってしまった状態で、息切れとは異なりますが、激しい運動の後やストレスを過度に感じたときの起こりやすい症状です。

過呼吸になったときには慌てずにゆっくりと呼吸するように意識しましょう。とくに吐くことをを意識して呼吸すると治まりやすくなります。

パニック障害の原因と対処法

パニック障害は強い恐怖などを感じたときに発作が起こることがあり、ドキドキしてうまく呼吸ができなくなります。

発作が起きたときは冷静になり、安静にして休める場所で落ち着くまで動かないようにしてみましょう。

まとめ

息切れは運動したとき以外にも、精神的なストレスなどで起こることがあります。

突然、発作のように起こることもあり、慌てるかもしれませんが落ち着いて安静にし、ゆっくりと深呼吸をすることで改善されることがほどんどです。

日常的に息切れが続く場合には、病気の可能性もあるので病院を受診することをおすすめします。

 

執筆者:荒牧内科 院長 荒牧竜太郎 先生

執筆・監修ドクター

荒牧 竜太郎
荒牧 竜太郎 医師 荒牧内科 院長 担当科目 内科/呼吸器内科

経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

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