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目が腫れた!病気なのか見極める方法は?

更新日: 公開日:
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青木真祐 先生

【執筆・監修ドクター】

青木眼科医院 青木 真祐 先生

目次
  1. すぐに引く腫れは心配なし
  2. ものもらいとアレルギーによる皮膚炎はまぶたが腫れる病気の代表
  3. いつまでも続く腫れは目が原因とは限らない
  4. 白目が腫れるのはアレルギーかも
  5. 腫れたらどうする?原因不明の腫れは早めに病院へ

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「目の腫れ」という場合、ほとんどはまぶたの腫れを指しています。目は人を印象づける顔のなかでも、さらに目立つ場所です。まぶたの腫れは顔の印象を変えるため、だれもが気になります。
しかし、まぶたは人間の体のなかでも簡単に腫れやすい場所です。まぶたの腫れがそのまま病気ということにはなりませんが、目におこる病気の多くがまぶたに腫れをおこします。自然に治るものもありますが、なかには放置してはいけない病気もあります。ここではとくに治療の必要がないまぶたの腫れと病気によるものの違いなどを解説します。

すぐに引く腫れは心配なし

まぶたは皮膚が薄く簡単に腫れます。“枕に顔をうずめて寝ていたらまぶたが腫れた”なんていうこともあります。過労や寝不足のほか、長時間泣いたという理由でもまぶたが腫れてむくんだ状態になります。

こうしたむくみによって腫れている場合、痛みもなく、その日のうちに引いて定期的におこるようなものでなければ問題はないでしょう。しかし、いつまでも腫れたままの状態であれば病気を疑う必要があります。

また、虫刺されやケガなどで大きく腫れることもあります。原因がはっきりしていて、それに対して治療もしているのであれば、改めて病院に行くべきか悩む必要はあまりありません。

美容的な処置には注意

まぶたは美容的な面で気にする人も多い場所です。皮膚の薄さに反して、お化粧をしたり、接着剤のようなもので一時的にくっつけて二重まぶたにみせるアイプチなどをしたりするなど手が加えられやすい場所です。そのため、化粧品などによるかぶれなどで腫れている可能性もあります。もし、そうしたことが疑われる場合は一度、使用をやめて様子を見る必要があります。

ものもらいとアレルギーによる皮膚炎はまぶたが腫れる病気の代表

病気が原因でまぶたが腫れることも多くあります。まぶた自体の病気としてよく知られているのは「ものもらい」です。正式名は麦粒腫(ばくりゅうしゅ)ですが、地域によって「めばちこ」などたくさんの呼び方があり、それだけ身近な病気といえます。まぶたの縁が細菌などに感染しておこり、腫れて痛みがあります。

目にあるマイボーム腺という脂分を分泌する穴が目詰まりしておこるのが霰粒腫(さんりゅうしゅ)です。通常は痛みませんが、炎症に細菌などが感染して痛みがでることもあります。ほかにもヘルペスなどウイルスが目に炎症をおこしてまぶたを腫らすなど、目の病気にはまぶたが腫れるものが多くあります。

まぶたを腫らす原因のもう一つの代表は皮膚炎です。まぶたの皮膚は薄いため、触れた物質に対してアレルギーをおこす「接触性皮膚炎」がほかよりもおこりやすい部位です。化粧品や、時には使用している塗り薬が原因で皮膚炎になることもあります。

合わせてあらわれる目の症状に注意

まぶたの腫れ以外に症状があるのであれば注意する必要があります。たとえば目が充血していたり、痛みやかゆみなどがあったりする場合です。

アデノウイルスによる感染性結膜炎が重くなるとまぶたが腫れます。この場合、結膜とよばれるまぶたの裏側や目の端、白目の部分が赤く充血します。感染性結膜炎はほかの人にうつることがあるため、感染が広がらないように注意しなければいけません。またアレルギー性結膜炎の場合も充血がおこります。

危険な病気がまぶたの腫れに潜んでいることもあります。眼球の周囲や頭蓋骨内で眼球がおさまっている眼窩(がんか)の内部に感染が広がる眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)や、脳底部の血管が血栓によってふさがれる海面静脈洞血栓症などには注意しなければいけません。決して頻繁におこる病気ではありませんが、失明や脳の障害につながることがあり、発見された場合は緊急に治療をする必要があります。

痛みなど、腫れ以外の症状がある場合やいつまでも腫れが続く場合は「まぶたの腫れ」とあまり軽く考えるのはよくありません。

いつまでも続く腫れは目が原因とは限らない

まぶたの腫れは目に関係がないこともあります。たとえば腎臓におこるネフローゼ症候群ではまぶたも含めた全身がむくむため、顔の雰囲気が変わります。腎臓は問題があると、体にむくみをおこしやすい臓器です。また、腎臓以外にも肝臓や心臓などの機能不全でむくみがおこりまぶたが腫れた状態になります。甲状腺機能亢進症などは眼球が突出することでまぶたが腫れて見えるようなこともあれば、甲状腺機能低下症もまぶたを含め顔が腫れた状態になります。

ほかの臓器に問題がおこり、まぶたが腫れている場合は、まぶたに痛みやかゆみもなく、赤くなることもないのが特徴です。また、足など体のほかの部分も同時にむくみます。

白目が腫れるのはアレルギーかも

まぶたではなく白目が腫れることがあります。アレルギー性結膜炎では、白目の部分がブヨブヨとしたゼリー状になる結膜浮腫(けつまくふしゅ)をおこすことがあります。アレルギー性結膜炎にはいくつか種類がありますが、どれも白目やまぶたの裏側の結膜が充血して突起状になります。腫れは時間がたつと引きますが、またアレルギーを引きおこす物質と接触すると、再び同じように腫れがおこります。

花粉やハウスダストによるアレルギーでは、小学生くらいの男の子に多くおこる春季カタルという強い症状をおこすものがあります。ほかにもコンタクトレンズを不潔な状態で使用しているとおこりやすい巨大乳頭性結膜炎などもあります。かゆみを感じてこするとさらに目を傷つける可能性もあります。

腫れたらどうする?原因不明の腫れは早めに病院へ

まぶたにしか症状がなく短時間で腫れが消えた場合はもちろん病院へ行く必要はありません。まぶたを蚊に刺されて腫れたというような場合も、原因ははっきりしており虫刺され薬を塗るという対処法もあるので、わざわざ病院に行く必要がありません。

しかし、まぶたのように簡単に変化がおこりやすい体の部位については、病院への受診を迷うかもしれません。そういった場合、原因がわからず腫れているなら受診しましょう。また、腫れ以外にも痛みやかゆみ、充血、ほかの体の部位におこるむくみなどの症状がある場合は受診する必要性が高いです。まぶたの腫れは目立つので最初に気がつく場所でもあります。もしまぶたが腫れた場合は、冷静にほかの異常がないか確認することも重要です。

眼科?皮膚科?症状にあわせて選ぼう

まぶたが腫れて、もし、目に充血やかゆみがあるなら眼科に行きましょう。ものもらいや結膜炎などは眼科で診療する病気です。まぶたの表側の皮膚に炎症がある場合は皮膚科です。目の部分をぶつけた場合は、目に異常がおきていないか確認するためにも眼科を受診しましょう。もし全身にむくみがあるような場合は内科を受診します。

簡単な腫れなら温冷法

朝起きたらまぶたが腫れぼったいという場合は、温めたおしぼりと冷たいおしぼりを交互に何度かあててみましょう。病気によるものでなければ、これで血流が良くなり腫れが引くかもしれません。もしひかなければ眼科を受診しましょう。

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