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中性脂肪が低い…女性に多い原因はダイエット?改善する方法とは

更新日:2017/10/06 公開日:2017/10/06 view数:1,150

「中性脂肪が低い」と診断されたけれど、低い分には問題ないのでは?と思っている人もいるのではないでしょうか。

中性脂肪は、体のエネルギーになる重要な成分です。それが体内で低い値を示す、ということは、体がSOSのサインを出している可能性があります。

この記事では、中性脂肪が低い原因や、美容や健康に与える影響について解説します。

目次
  1. 中性脂肪について
  2. 中性脂肪が低い7つの原因
  3. 中性脂肪の改善方法について
  4. まとめ

中性脂肪について

1.中性脂肪が低いってどういうこと?

ダイエット

そもそも、中性脂肪って?

『中性脂肪』は、血液中に流れる脂肪のことです。

人間にとっての「燃料」の役割を果たします。また、臓器を守ったり、体温の調節をしたりする役割も担っています。

過度なダイエットや食事制限が影響する!

中性脂肪が低い原因として考えられるのは、過度なダイエットや食事制限です。体が栄養不足の状態に陥ることで、中性脂肪が極端に低い値を示すことがあります。

それとともに、疲労感を覚える、風邪をひきやすい、といった体の不調があらわれます。

中性脂肪が低くなる病気について

ダイエットをしていないのに、中性脂肪が低い、ということもあります。短期間で大きく数値が変動していなければ、そこまで心配する必要はありません。

しかし、『肝臓疾患』や『アジソン病』、『バセドウ病』などの病気にかかっていて、中性脂肪の値が低くなっているケースもあります。

2.女性の中性脂肪の標準値とは?

女性 中性脂肪 標準値

女性の中性脂肪の正常値は「30~149mg/dl」です。

年代別の標準値は次のとおりです。

年代 中性脂肪の標準値
20代 83mg
30代 86mg
40代 104mg
50代 123mg
60代 132mg
70代 123mg

3.年齢ごとにみる!女性の中性脂肪の変動

世代 グラフ

若年期(~20代)

20代は、中性脂肪は安定していることが多いです。

とはいっても、生活習慣の乱れが起こりやすい年代でもあります。

特に女性は、ダイエットをしている人も多く、20代の痩せすぎが問題になっています。それにより、中性脂肪の値が低くなっている可能性があります。

壮年期(30~40代)

30代、40代は中性脂肪が低すぎる、というケースは少ないです。

考えられるとするならば、若年期同様の無理なダイエットや、甲状腺機能亢進症、肝機能などの病気です。

中性脂肪は上昇しやすい傾向にあります。その原因は、アルコールのとりすぎや運動不足などです。

高齢期(50代、60代以降)

50代、60代以降は、更年期障害が起こる時期です。

更年期障害にかかると、女性ホルモンの『エストロゲン』の値が急激に減少します。エストロゲンには、中性脂肪を抑制するはたらきがあり、数値が高くなることが一般的です。

しかし、遺伝や体質、食事の量が少ない、肝臓や甲状腺の病気などによって、中性脂肪の値が減少することがあります。

4.中性脂肪が低いと、あらわれる症状

女性 体調不良

中性脂肪が低い=脂溶性ビタミンが少ない!

中性脂肪が低い、ということは、同時に血中に流れる『脂溶性ビタミン類』が少ないということでもあります。

脂溶性ビタミンには、『ビタミンA』や『ビタミンE』、『βカロチン』などがあります。

これらのビタミンは、血液とともに体内を移動して、細胞を活性化させたり、粘膜を保護したりする役割を担っています。

倦怠感や頭痛、ふらつき、めまいなどの症状があらわれる

女性 めまい

体内の脂溶性ビタミン類が少ないと、『倦怠感』や『頭痛』、『ふらつき』、『めまい』、『動悸』、『息切れ』などの症状があらわれます。

低体温や熱中症にかかる危険性も

中性脂肪が低い場合、体は栄養不足の状態にあります。そのため、正常な体温調節ができなくなり、『低体温』や『熱中症』を発症しやすくなります。

女性は肌荒れもしやすい!

女性 肌荒れ

女性は肌荒れなどのトラブルが起こりやすく、老化が進んでしまう可能性もあります。

中性脂肪が低い7つの原因

7

中性脂肪が低いことから考えられる原因には、次の7つがあります。

1.遺伝や体質

中性脂肪の値が低くても、それにともなう症状がない場合は、遺伝が原因というケースもあります。

2.過度のダイエットや栄養不足

先に解説したように、ダイエットなどにより、体内の栄養が不足すると、中性脂肪が減少します。

また、ダイエットによる栄養不足は、老化の促進にもつながるので、注意する必要があります。

3.過度の偏食や小食

好き嫌いが激しく、好きなものだけを食べる、という食生活をしている人も要注意です。

摂取する栄養分が偏り、栄養不足になることで、中性脂肪が減少します。

4.運動のしすぎ

運動のしすぎ

運動をしすぎることで、中性脂肪が減少することもあります。

たくさん運動をしたら、消費したエネルギーに見合った栄養を補給しましょう。

5.肝臓病

『肝臓』は、摂取した脂肪をたくわえて、脂肪酸を中性脂肪に変えるはたらきをしています。

肝臓病になり、その機能に異常が生じると、中性脂肪の値が減少します。中性脂肪を減少させる病気としては、『肝硬変』などが挙げられます。

6.甲状腺ホルモンの異常

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、新陳代謝が活発になり、中性脂肪の値が低くなります。

中性脂肪の低下とともに、甲状腺の腫れなどの症状があれば、詳しい検査を受けることをおすすめします。

7.アジソン病

アジソン病にかかると、副腎機能が低下します。それにより、副腎ホルモンが不足し、代謝異常などの症状があらわれます。

中性脂肪の改善方法について

1.病院で治療をうけるべき?

中性脂肪が低いと診断されても、肝臓や甲状腺等に異常がみられなければ、特に病院で治療をうける必要はありません。

2.中性脂肪の値を改善する食生活

野菜 栄養

セルフケアとして、食生活を見直し、中性脂肪の改善につとめましょう。特に、次の8点に気を配ってください。

①朝、昼、夜の三食しっかり食べる

②栄養バランスを考えて食事をとる

③炭水化物の摂取量を増やす

④『砂糖(ショ糖)』、『果糖』、『脂肪』などの摂取を制限しすぎない

⑤炒め物には、女性ホルモンを整える『米油』を使用する

⑥『玄米』や『ごま』など、精製されていない食品をとる

⑦『アボカド』や『魚介類』など、女性ホルモンの原料となる食品をとる

⑧女性ホルモンの分泌を調節する、ビタミンEを多く含む食品(『アーモンド』や『かぼちゃ』など)をとる

3.適度な運動も大切!

女性 運動

適度な運動も、中性脂肪の値の改善に効果があります。

普段の生活にウォーキングなどを取り入れ、継続することをおすすめします。

まとめ

中性脂肪が低い原因の多くは「ダイエット」

中性脂肪が低くなる原因の多くは、過度なダイエットです。無理なダイエットは、体を壊し、体の機能を衰えさせます。

食事の量を急激に減らすのではなく、使用する食材や調味料を見直すことも大切です。栄養バランスに配慮しながら、徐々に減量していきましょう。

食生活を見直し、適正値を目指す!

体にとって、中性脂肪は高いのも低いのも良くありません。適性値をめざし、キープできるように、いま一度自分の食生活を見直してみましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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