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中性脂肪の基準値は?女性と男性の違いや、年代ごとの変化について

更新日:2017/10/14 公開日:2017/10/14 view数:1,210
中性脂肪 基準値

健康診断をうけて、中性脂肪が基準値より「高い」もしくは「低い」と診断されると、気になってしまいますよね。

この記事では中性脂肪の基準値はどれくらいか、また女性と男性の違い、年齢による変化について解説します。

目次
  1. 高すぎも低すぎもだめ!中性脂肪の基準値について
  2. 中性脂肪が高い・低い場合の原因とリスク
  3. 中性脂肪の基準値を超えたとき、下回ったときの対処法
  4. まとめ

高すぎも低すぎもだめ!中性脂肪の基準値について

1.中性脂肪とは?

中性脂肪とは

血液の中を流れる脂肪のこと

『中性脂肪』とは、血液を流れる脂肪のことです。体のエネルギーともなる、大切な成分です。

血液検査の結果表などでは、『トリグリセライド(TG)』と表記されています。

中性脂肪とコレステロールとはどう違う?

『コレステロール』も、中性脂肪と同じく脂質です。

中性脂肪が体のエネルギーとなるのに対して、コレステロールは、『細胞膜』や『ホルモン』、『胆汁酸』を作る材料になります。

2.中性脂肪の基準値

中性脂肪の正常値は、『50~149mg/dl』です。

中性脂肪は、低すぎても高すぎても、健康に支障をきたしてしまいます。

3.中性脂肪は年齢とともに変化する

世代

若年期(20代~30代)

若年期の中性脂肪の値は、ほとんどが正常値です。

しかし、ファーストフードなど外食の機会が多く、食生活が乱れやすい人は注意する必要があります。

また、若年期は食事の習慣を身につける、『食形成』の時期でもあります。

この時期に食生活が乱れると、後々、中性脂肪が高いことでかかる『脂質異常症』という生活習慣病を起こす可能性が高くなります。

壮年期(40代~64歳)

壮年期は、若いころについた筋肉が『飲酒』や『運動不足』によって、脂肪へと変わります。

基礎代謝が低下しやすく、中性脂肪の数値が高くなる傾向があります

高齢期(65歳~)

高齢期に入ると、年齢とともに中性脂肪の値はゆるやかに下がっていきます

食事の栄養バランスが崩れたり、1日2食になっていたりすると、中性脂肪が低くなりすぎることがあります。

4.男性と女性で中性脂肪の高くなる時期が違う?

男性 女性

男性は30代から中性脂肪が高くなる!

男性は、30代から中性脂肪の数値が高くなる傾向があります。

考えられる原因は、アルコールのとりすぎや運動不足、喫煙などです。

仕事の付き合いなどで、ついつい飲み過ぎてしまうこともあるかもしれません。飲み過ぎた時は休肝日を作るなどして、中性脂肪を正常に保つよう心がけましょう。

女性は更年期に入ると中性脂肪が高くなる!

女性の場合、更年期になると『エストロゲン』という女性ホルモンが減少します。

エストロゲンには、中性脂肪を抑制するはたらきがあります。そのため、閉経を迎えて更年期に入ると、中性脂肪の値が高くなります

更年期に入って中性脂肪の値が高くなったら、食事量を見直し、よく噛んで食べるよう心がけましょう。

中性脂肪が高い・低い場合の原因とリスク

1.中性脂肪が基準値より高い原因とリスク

糖質や脂質のとりすぎ、運動不足が原因

中性脂肪 高い

中性脂肪は、食事で『脂肪』や『糖質』をとりすぎたり、『運動不足』であったりすることで数値が高くなります。

特に、過剰摂取に気をつける必要がある食品は、『牛肉や豚肉の脂身』や『ベーコン』、バターをたっぷり使った『洋菓子』や『パン』、糖質が多く含まれる『ジュース』、『アルコール』などです。

動脈硬化や心筋梗塞を引き起こすことも

中性脂肪やコレステロールの値が高いと、『脂質代謝異常』と診断されることがあります。

この状態が続くと、『動脈硬化』にかかる危険性が高まります。さらには『狭心症』や『心筋梗塞』、『脳卒中』などの病気を引き起こすこともあるのです。

2.中性脂肪が基準値より低い原因とリスク

エネルギーが足りなくなっているサイン!

エネルギー不足

中性脂肪は、体の中で『ブドウ糖』の次に使われるエネルギー源です。その値が低いのは、エネルギーが足りなくなっているというサインです。

遺伝やダイエット、病気などが原因

中性脂肪が低い原因としては、『遺伝』や『体質』、『栄養不足』、『無理なダイエット』、『過度な運動』などがあります。

また、『甲状腺ホルモンの異常』や『肝臓疾患』など、病気が原因で中性脂肪の値が下がっている、というケースもあります。

中性脂肪の基準値を超えたとき、下回ったときの対処法

1.それぞれのリスクに備えて検査をうける

中性脂肪 検査

基準値を超えたときの検査

中性脂肪が基準値を超えた場合は、『動脈硬化』が進行していないかを調べる検査を受けましょう。

動脈硬化は、放っておくと『心筋梗塞』や『脳卒中』を引き起こすこともあります。

基準値を下回ったときの検査

中性脂肪が基準値を下回った場合は、栄養状態を確認するために『血液検査』を受けるか、もしくは医師の診断を受けましょう。

肝臓や甲状腺に異常があることも考えられるので、その検査をおこなうこともあります。

2.生活習慣を見直す!

食事

中性脂肪は、生活習慣を少し変えることで、数値に改善がみられることも多いです。

基準値を超えたら、糖質や脂肪、アルコールに注意

中性脂肪の値が基準値を超えた場合は、動物性脂肪の多い食品や、糖質、アルコールをとりすぎていないか振り返ってみましょう。

糖質は、特にお菓子やパン、ごはん、芋、くだものの摂取量を見直してみましょう。特に、夜くだものを食べると、くだものに含まれる『果糖』が中性脂肪に変わりやすいです。

また、運動不足から中性脂肪の数値が高くなっていることもあります。生活の中に運動を取り入れられると良いですね。

基準値を下回ったら、食事の量やバランスを見直す

中性脂肪の値が基準値を下回った場合は、食事のバランスや、量自体が足りているかについて、見直してみましょう。

あまり食が進まないときに、食事量を増やすのは、減らすよりも難しいこともあります。

一度に量を食べられないようであれば、5食などに分けてもかまいません。少しお腹がすいたら食べられるような、おにぎりなどを準備しておくことをおすすめします。

まとめ

中性脂肪は、高くても低くても、病気にかかるリスクがあります。

高い場合、低い場合、それぞれに合わせた対策が必要です。健康診断の結果をきっかけに、普段の食生活をいま一度見直してみましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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