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高血圧が原因!腎硬化症とは?治療や普段の生活で注意することについて

更新日:2017/09/25 公開日:2017/09/25 view数:852
腎硬化症

『腎硬化症』は高血圧が原因で起こります。

放っておくと、進行して人工透析が必要になることもある、危険な病気です。この記事では、動脈硬化症の原因や治療法、日常生活で気をつけることについて解説します。

目次
  1. 腎硬化症について
  2. 腎硬化症の治療について
  3. 腎硬化症にかかったら…普段の生活で気をつけること
  4. まとめ

腎硬化症について

1.腎硬化症とは

腎臓が硬くなった状態

『腎硬化症』は、名前の通り、腎臓が硬くなった状態です。高血圧による『動脈硬化』が、腎臓で起こります。

腎硬化症

高血圧の状態が続き、静脈が硬くなることで起こる

血管は、通常であれば、やわらかくしなやかです。しかし、高血圧の状態が長く続くと、全身の血管が硬くなっていきます。

それは腎臓も例外でなく、腎臓を流れる『腎動脈』の硬化が進みます。腎動脈硬化がおこると、腎臓内の血流量が下がって腎臓が硬くなり、機能が低下して腎硬化症を引き起こします。

良性と悪性にわけられる

腎硬化症は、『良性腎硬化症』と『悪性腎硬化症』とにわけられます。

○良性腎硬化症…良性腎硬化症は、40歳ごろから高血圧の症状が徐々に悪化し、腎機能が低下していきます。悪化すると、『慢性腎不全』にかかる原因にもなります。

○悪性腎硬化症…悪性腎硬化症は、30代など若い人に多く、症状が急激に悪化するのが特徴です。

2.腎硬化症の原因について

腎硬化症

良性腎硬化症の原因

良性腎硬化症は、原因不明の、加齢とともに血圧が高くなる『本態性高血圧』が原因です。本態性高血圧が軽度~中度のときに、腎硬化症を引き起こします。

悪性腎硬化症の原因

悪性腎硬化症の原因は、遺伝的要因と、高血圧状態が続くことです。

最低血圧が130mmHg以上の状態が続くと、臓器を守るために腎臓が血流量を減少させます。すると今度は腎臓内の血圧を上げるために『レニン』いうホルモンが分泌され、異常に血圧を上げてしまいます。

3.腎硬化症の症状について

腎硬化症

良性腎硬化症の症状

良性腎硬化症は、自覚症状のないまま進行することも多いです。また、『めまい』や『頭痛』などの症状を感じることもあります。

悪性腎硬化症の症状

悪性腎硬化症は、先に解説たように、急激に悪化し、血圧の急上昇や腎機能の低下がみられます。それにより『激しい頭痛』や『意識障害』などの症状があらわれます。

4.腎硬化症が悪化すると…

「慢性腎不全」になる恐れがある

腎硬化症が悪化すると、『慢性腎不全』になる恐れがあります。慢性腎不全とは、腎臓の機能が30%以下に低下し、回復しない状態です。

さらに、「尿毒症」に進行すると人工透析が必要に

さらに、慢性腎不全から『尿毒症』へと進行することもあります。尿毒症は、腎臓の機能が10%以下にまで下がった状態で、尿の出が悪くなり、体にさまざまな症状があらわれます。尿毒症にかかると、『人工透析』も必要になります。

高血圧が続き「心筋梗塞」や「脳卒中」にかかることも

また、高血圧の状態が長く続き、全身に動脈硬化症を起こすことから、『心筋梗塞』や『脳卒中』にかかる危険性もあります。

腎硬化症の治療について

腎硬化症

1.腎硬化症の検査

動脈硬化の程度を調べる検査

『眼底検査』や『血管エコー』などで動脈硬化の程度を確認します。

眼底検査は、『瞳孔(どうこう)』の奥にある『眼底』を、器具を使って観察し、『眼底の血管』や『網膜』、『視神経』を調べる検査のことです。

尿検査で尿にたんぱく質が含まれるか調べる

つづいて尿検査をおこないます。尿にたんぱく質が検出されたら、腎機能の低下が疑われます。

血液検査でクレアチンを測定する

血液検査では、『クレアチニン』を測定し、腎機能を調べます。

クレアチニンは、腎臓が正常にはたらいていれば、尿として体外に排泄されます。そのため、血液中のクレアチニンの濃度が高いのは、腎機能が障害されている、ということです。

2.腎硬化症の治療法

腎硬化症

血圧を下げる食事療法や運動療法が中心

腎硬化症の治療では、血圧を下げ、コントロールすることが大切です。

『食事療法』や『運動療法』を中心におこないます。これらによって血圧のコントロールが難しい場合は、『薬物療法』もあわせて実施します。

尿毒症へ進行している場合は、人工透析をおこなう

また、尿毒症まで進行がみられる場合は、『人工透析』によって、血液中にたまった老廃物を腎臓に代わって排出する必要があります。

3.治療期間について

腎硬化症の治療は、血圧のコントロールができるまで続きます。そのため人によって治療期間はさまざまです。

急に治療をやめると、悪化してしまうこともあります。血圧を下げる『降圧薬』を内服しながら、定期的に通院し、時間をかけて治療します。

腎硬化症にかかったら…普段の生活で気をつけること

1.血圧を下げるための食べ物

腎硬化症

塩分はできるだけ控える。1日7g以下に!

血圧をコントロールするため、塩分の過剰摂取は避けましょう

高血圧の状態であれば、1日7g以下を目指してください。ハムやソーセージ、干物などの加工食品は塩分が多く含まれるため避けましょう。また、ラーメンやうどんなどの汁も飲まないようにしてください。

肥満を予防!野菜や果物を食べる

肥満は、高血圧の原因にもなります。

揚げ物や菓子パンなど、高カロリーの食品は控えてください。『ビタミン』や『ミネラル』の豊富な、野菜や果物をとると良いです。

また、ナトリウムを排泄する作用のある『カリウム』を多く含んだ、バナナなどの食品もおすすめです。

2.運動など生活習慣について

規則正しい生活を心がける

腎硬化症

早寝早起きを心がけ、規則正しい生活を送りましょう

ストレスをためないようにすることも大切です。疲れたときはしっかりと休むとともに、適度な運動も取り入れましょう。

軽い運動を取り入れることも大切!

運動は血圧のコントロールにも重要です。ウォーキングやラジオ体操、ストレッチ、水泳など、日常生活のなかで、運動を積極的に取り入れるようにしてください。

ただし、テニスやバレーボールなど、動きの激しいスポーツは控えましょう。腎臓に負担がかかるおそれがあります。

たばこやアルコールの過剰摂取にも注意!

また、たばこやアルコールの過剰摂取も、高血圧の原因になります。できるだけ禁煙し、飲み過ぎには注意しましょう。

まとめ

腎硬化症は、悪化すると、人工透析が必要になることも多い病気です。

自分自身の血圧がどれくらいか把握して、定期的に血圧を測ることをおすすめします。また、バランスのよい食生活を心がけ、運動を取り入れて、動脈硬化の予防につとめましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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