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肩が痛い原因は五十肩のほか、病気の可能性も?腕を上げると肩が痛い、肩の付け根がズキズキする時の対処法は?

更新日:2022/12/08 公開日:2022/12/08 view数:1,606
肩が痛む原因とは

突然肩が痛くなった、腕を上げると肩が痛い、肩の付け根あたりがズキズキする、右肩や左肩が痛いなどの症状で悩んでいませんか。

肩の痛みがなかなかとれない、首から肩にかけて痛い、肩の痛みで眠れないと生活に支障をきたしてつらいですよね。

肩が痛む原因はさまざまです。たんなる肩こり、あるいはいわゆる五十肩のように思えても、実は大きな病気やケガの可能性もあるのです。この記事では、肩の痛みや違和感の原因、対処法、何科を受診するべきかなどについて解説します。 

目次
  1. 肩か首か、部位の呼び方について
  2. 首筋が痛い、ズキズキ痛む原因は肩こり?
  3. 肩関節が痛くなる病気は、いわゆる五十肩や胸郭出口症候群など。脱臼などケガの可能性も!
  4. 肺がんや心筋梗塞でも肩が痛む。左肩の痛みは要注意
  5. うつ病でも肩が痛む場合がある
  6. 肩が痛むときは、まず整形外科の受診を

肩か首か、部位の呼び方について

病院

よく聞く肩こりの肩とは、実際には首から背中にかけての部分を指している呼び方です。

首や首すじと言った方が正しい部分です。一方で肩関節は、正しくは腕と体幹をつないでいる部分です。簡単な見分け方として、首を動かすと痛むところは首や首すじ、腕を動かすと痛むところは肩と考えると良いでしょう。 

首筋が痛い、ズキズキ痛む原因は肩こり?

首筋が痛いときの原因の多くは、肩こりがあります。肩こりとは頚椎、胸椎、肩甲骨周辺にある筋肉が硬くなった状態をいいます。

主に首の後ろから肩、背中に広がる増帽筋(そうぼうきん)の筋緊張によるもので、首・肩・背中がこる、張る、痛むといった症状がみられます。また、吐き気や頭痛をともなうこともあります。 

 

デスクワークをはじめ長時間同じ姿勢をとる作業や、冷え、運動不足などで筋肉が筋緊張した状態が長時間続くことによって引き起こされます。 

予防・改善のためには、デスクワークの最中は同じ姿勢をとり続けずにこまめに動いたり、ストレッチを行ったりするとよいでしょう。

また、入浴や蒸しタオルで肩や首すじ、背中を温めるのも、おすすめです。 

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアは背骨の骨と骨の間にある椎間板の一部が飛び出して、椎(首の骨)の中の神経繊維を圧迫するために痛みが起きる症状です。

肩や首の後ろ、背中、腕に痛みがあらわれ、しびれ、脱力感、手足のまひといった症状をともなうこともあります。症状がひどくなると、痛みのために歩行困難になることもあります。 

肩関節が痛くなる病気は、いわゆる五十肩や胸郭出口症候群など。脱臼などケガの可能性も!

肩が痛くなる病気やケガにはさまざまなものがあります。代表的な疾患としては五十肩や、胸郭出口症候群、頸椎間板(けいついかんばん)ヘルニア、脱臼(だっきゅう)などが挙げられます。

五十肩(肩関節周囲炎 

何科

いわゆる五十肩とは、肩関節の働きの範囲が狭くなる病気です。

正式名称は「肩関節周囲炎」という疾患で4、50代以降に多くみられます。加齢によって、肩関節の骨や軟骨、筋肉などの組織が老化して炎症を起こすことが原因とされています。 

 

症状としては突然肩に鋭い痛みが起こり、次第に痛みが強くなり肩を動かすのが難しくなります。

肩から上腕部にかけて痛み、肩の動きが悪く、手をしっかりと上げられなくなるため、手が背中に回らない、髪を整えられない、服を着替えるのが難しいなど日常生活に支障をきたします。

また、夜中にズキズキと痛み、寝返りを打てない状態になることもあります。 

痛みは1、2カ月で自然に治ることもありますが、放っておくと関節が癒着してしまい、いよいよ動かなくなることもあります。

年のせいだから、と我慢をしないで、整形外科を受診しましょう。 

胸郭出口症候群 

治療

胸郭(きょうかく)出口症候群は、胸郭出口(鎖骨とあばら骨の隙間)に異常が起きて、肩に痛みやしびれが起きる病気です。

原因は、なんらかの理由で胸郭出口を通る神経や血管が圧迫されることによるものです。

上半身の酷使によって起きることが多く、重い荷物を持つ仕事に従事する人や、野球、バスケット、バトミントンなどのスポーツを行う人に多くみられます。

また、なで肩の人は、肩甲骨が下がっているために胸郭出口の神経や血管が圧迫されやすく、症状を引き起こしやすいとされています。

最近では、前かがみで両肩が巻き込む「スマホ姿勢」も原因のひとつになっています

症状としては肩のこりや痛み、しびれがみられ、腕を上げる動作で顕著になります。また、腕や指の痛みやだるさ、指先の冷えといった特徴もあります。

つり革につかまる、棚の上の物をとる、洗濯物を干す、パソコンのマウスを操作するなどの動作が難しくなることもあります。

 

石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性腱板(けんばん)炎は肩腱板(肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉)に、石灰がたまって炎症を引き起こす病気です。突然、肩の関節が激しく痛み、腕を動かすことができなくなります。 

 

原因は解明されていませんが、40~50代の女性に多くみられます。

痛みは夜間に起きることが多く、洗濯物を干す、髪を洗うといった肩や腕を上げる動作でひどくなる傾向があります。 

 

治療は、初期の場合、腱板に針を刺してミルク状の石灰を吸引する方法が多く用いられます。ただし、症状が進むと石灰が硬い石こう状になるため、手術による摘出が行われることもあります。 

 

肩関節脱臼

肩関節脱臼は上腕骨(肩から腕の骨)の関節部分が、関節窩(かんせつか、肩甲骨にある関節のくぼみ)から外れた状態をいいます。

肩関節は、人体において運動範囲が大きいため全身の関節の中でも特に外れやすく、多くはスポーツや転んだときに引き起こされます。 

 

症状としては、肩に痛みがあり、腕がだらんとして動かせなくなります。

そのほか、肩が抜けそうな感じがしたり、右と左の肩の形状に差ができたりします。治療は腕を持ち上げて、外れた関節をもとに戻す「脱臼の整復」を行い、3週間ほど固定します。 

 

脱臼は再発率が高く、寝返りなど日常におけるささいな動作でも関節が外れる「反復性肩関節脱臼」になりやすいため、整形外科を早めに受診して適切な治療を行うことが大切です。 

 

肩腱板断裂

肩腱板断裂は、腱板が断裂した状態をいいます。

原因としては肩をぶつけたり、転んで手をついたりしたときのケガ、あるいは老化による腱板の傷みが挙げられます。

40歳以上の男性、農作業や重い荷物を扱うなど日ごろから肩を酷使している人に多くみられます。

肩が痛み、特に夜間に痛みがひどくなって眠れない、腕の上げ下げが難しいといった症状が引き起こされます。  

また、腕を上げるときに力が入らない、腕を上げると肩の前部上側で「ジョリジョリ」とこすれたような音がする場合もあります。治療は軽症の場合は、注射やリハビリ、症状が改善されない場合は手術を行います。  

肩腱板断裂は五十肩と症状が似ています。

五十肩だと思い込んで放置すると、断裂が広がり症状が悪化することもあるため、自己判断せずに、整形外科を受診しましょう。 

肺がんや心筋梗塞でも肩が痛む。左肩の痛みは要注意

肩の痛みは骨や神経、内臓の病気による症状としてあらわれている場合もあります。
以下のような病気の可能性もあるため、注意が必要です。
 

肺がん 

肺がんは肺に悪性の腫瘍ができる病気です。

肺がんで最も多い症状は咳(せき)・痰(たん)、血痰(けったん)ですが、骨に転移したり、周辺の神経に広がると肩や背中に痛みがあらわれたりする場合があります。

そのほか、声がかすれる、胸が痛む、動悸(どうき)がする、息苦しい、発熱といった症状も見られます。 

狭心症 

狭心症は、血管が細くなることで心臓の血流が悪くなり、心筋(心臓の筋肉)が血液不足になることで起きる病気です。

おもな症状は締め付けられるような胸の痛みですが、左肩や左腕、あごまで傷みが広がる場合があります。

痛みは持続的で数分~15分程度一カ所が、チクチクしたり、脈を打ったりするように痛みます。動悸や息切れをともなうこともあります。 

心筋梗塞 

心筋梗塞は心臓の血管に血栓がつまって、心筋へ血液が流れなくなる病気です。

胸が締め付けられるような激しい痛みが、数十分から数時間にわたって続きます。

痛みの多くは胸の中央部ですが、左肩、左胸、背中、首、みぞおちまで広がることもあります。

顔色が悪くなる、手足が冷たくなるといった症状もともないます。呼吸困難や意識不明に陥り命に関わる危険性が高いため、早急に対応する必要があります。 

うつ病でも肩が痛む場合がある

肩の痛みは、うつ病などこころの病気が原因で起こることもあります。 

うつ病の場合、気分が落ち込む、不安、やる気がでないといった心の症状だけではなく、自律神経の乱れから肩の痛み、頭が重くだるい、全身倦怠(けんたい)感など身体にも症状があらわれるのです。 

肩が痛むときは、まず整形外科の受診を

肩が痛いときは整形外科へ

肩の痛みが起きる原因はさまざまです。たんなる五十肩だと思っていても、重大な病気のサインかもしれません。

最終的に内科での診察が必要なこともありますが、まずは整形外科を受診して、医師に相談しましょう。場合によっては紹介状を書いてもらうことも可能です。 

執筆・監修ドクター

日下部 浩
日下部 浩 医師 仙川整形外科 院長 担当科目 整形外科/リハビリテーション科

経歴1991年 慶應義塾大学医学部卒業
    慶應義塾大学病院 整形外科研修医
1992年 慶應義塾月ヶ瀬リハビリテーションセンター整形外科医師
1993年 国立栃木病院整形外科 医師 国立栃木病院附属看護学校講師
1994年 静岡赤十字病院整形外科医師
1995年 浜松リハビリテーションセンター整形外科医師
1996年 国立小児病院整形外科医師
1997年 慶應義塾大学医学部助教
1998年 南多摩病院整形外科医師
2000年 国立小児病院(現 独立行政法人国立成育医療研究センター病院)整形外科医師
2012年 ふれあい町田ホスピタル整形外科医師
2013年 藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院整形外科(現 藤田医科大学医学部整形外科機能再建学 講師
2016年 Visiting Physician, Department of Orthopedics and Rehabilitation, University of Iowa Hospitals and Clinics
2016年 藤田医科大学医学部整形外科機能再建学講座 講師
2017年 医療法人社団八千代会 いなぎ整形外科内科 院長
2018年 仙川整形外科 院長

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