肩こりが治らないのは日常生活が原因!?専門医が対処法を解説
オフィスでの長時間のパソコン作業や、スマートフォンの使用などにより、肩こりに悩まされている人は多いのではないでしょうか?
肩の周辺に痛みが生じたり、肩が重たく感じたりすると生活に支障をきたします。ところが、何をしてもなかなか治らないと、悩みを抱えている人も多いと思います。
肩こりがなかなか治らないのは、実はあることが原因でした。その原因と対処法について解説します。
肩こりが治らない原因
ストレスや自律神経の乱れ
自律神経のバランスが乱れ悪化すると、自律神経失調症になることがあります。この自律神経失調症の症状のひとつとして肩こりが起こることがあります。
自律神経は体の全体の器官のバランスをコントロールしているため、首こりや肩こりの原因となります。自律神経が乱れると交感神経が優位になることが多くなります。
交感神経が優位になると血管が収縮するため肩のまわりの血流も悪くなります。そのため、肩こりが起こりやすくなります。
姿勢の歪み
正しい姿勢を保っていないと肩のまわりにも余分な負担がかかります。そのため、肩こりが起こります。
悪い姿勢がクセになっていると、関節に負担がかかり筋肉のバランスも悪くなったりするため、さらに肩こりの症状が悪化することがあります。正しい姿勢を身につけることで改善することができます。
筋肉疲労
肩こりの状態は肩の周辺の筋肉が疲労している状態です。筋肉疲労が起きると血流が悪くなり、その状態が持続すると痛みを感じることもあります。
眼精疲労
眼精疲労は筋肉が疲労することと同じように、目を酷使することで疲れが溜まっている状態です。
眼精疲労が起こると結果的に首こりが起こりやすくなります。首と肩は繋がっているため、首こりが起こると肩こりも生じます。
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肩こりが治らないときの対処法
ストレスや自律神経の乱れの場合
ストレスが過度になると自律神経のバランスが乱れることがあります。特に交感神経が活発になり筋肉が緊張状態になることで肩こりが起こります。
ストレスが原因となっている場合は、ストレスの原因となっているものを取り除くことで改善されますが、簡単には取り除けないことも多々あります。
そのような場合は、まずは自律神経のバランスを少しでも整えるために規則正しい生活を心がけましょう。
自律神経のバランスと睡眠は深く関係しているので、しっかりと睡眠時間をつくり、副交感神経が優位になる時間を取りましょう。
姿勢の歪みの場合
姿勢の歪みが原因で肩こりが起きている場合は、ストレッチをして肩の周辺の筋肉をほぐして血流をよくすることが大切です。
また、ストレッチで正しい姿勢を体に覚えさせることで、姿勢の歪みなどを整えることができます。
筋肉疲労の場合
肩こりは、頭を支えることで筋肉が疲れていること、また筋肉が緊張していることも関係しています。そのため、肩周辺の筋肉をほぐすことで肩こりの改善に繋がります。
ストレッチを行い筋肉をほぐし、緊張を緩和することで肩周辺のこりをやわらげることができます。
眼精疲労の場合
最近は、パソコンによる作業やスマートフォンを使用する時間が増えているため、目が疲れている人が増えています。
特にパソコン作業はブルーライトを含めた光を長時間見ることになり、目の疲労に繋がります。
長時間のパソコン作業をする場合は、ブルーライトを遮断するメガネを使用するなどの対策を行いましょう。また、ドライアイも眼精疲労の原因となります。
こまめに目薬を使用するなどの対策で眼精疲労が起こりにくくなります。
規則正しい生活を心がけ、改善を
ストレスが過多となり自律神経のバランスが乱れて肩こりを起こしている人は、うつ状態になりやすい傾向にあります。
忙しすぎる生活により、生活が不規則になり、食事が乱れたり、睡眠が不足していたりすることも関係しています。
そのため、やる気が起きなかったり、常に体のだるさを感じていたりするような状態が続いているかもしれません。
生活を規則正しく整えていくことがもちろん大切ですが、まずはできるだけ休養をしっかりと取ることを意識しましょう。
忙しすぎる人の場合、なかなか休みが取れないかもしれませんが、一度、しっかりと休養を取ることで改善しやすくなることもあります。
どうしても休みが取れない場合は、1日のうちに少しでもリラックスできる時間をつくり、ストレッチなどを取り入れて血流をよくするとともに、ストレスを解消させましょう。
そして、余裕ができてきたら食事や睡眠も整えていくと、自律神経のバランスが整い症状も整っていきます。
まとめ
肩こりは筋肉の疲労や姿勢の歪みだけでなく、精神的なストレスが原因となって起こることがあります。
ストレスが過度にかかると自律神経のバランスが乱れ、体のさまざまな器官に影響を及ぼします。
そのため、ストレスが原因で肩こりを起こしている場合、まずはしっかりと休養を取り、精神的にもリラックスすることが大切です。
そして、生活習慣を整えていくことで症状が改善されやすくなります。
執筆・監修ドクター
経歴1997年 慶應義塾大学理工学部卒業
1999年 同大学院修士課程修了
2006年 東京医科大学医学部卒業
2012年 東京医科歯科大学大学院博士課程修了
三楽病院整形外科他勤務
愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
米国にてペインマネジメントとエイジングケアについて学ぶ
2016年 フェリシティークリニック名古屋 開設
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