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女性ホルモンの周期を味方につける!スキンケアのコツと肌への影響

更新日:2017/03/31 公開日:2017/03/31 view数:691
女性ホルモンの肌への影響

生理前の肌荒れや、体調不良に悩む女性は多いです。

この記事では、女性の体調に大きくかかわる「女性ホルモン」について解説します。

女性ホルモンによって肌がどのように変化するか、また、生理周期に合わせてどのようなスキンケアをすべきかについても紹介するので、日々のスキンケアの参考にしてください。

目次
  1. 生理周期に深く関係する2つの女性ホルモン
  2. 女性ホルモンにともなう体の不調
  3. 女性ホルモンと肌の関係について
  4. まとめ

生理周期に深く関係する2つの女性ホルモン

1.女性ホルモンの種類

女性ホルモン 種類

女性ホルモンには2つの種類があります。

1つは、『エストロゲン(卵胞ホルモン)』で、簡単にいうと「女性らしさ」にかかわるホルモンです。

もう1つは『プロゲステロン(黄体ホルモン)』で、これは「妊娠」に必要なホルモンです。

これら2つの女性ホルモンは、生理周期によって分泌量が変動しています。

2.プロゲステロンのはたらきと分泌について

プロゲステロン 分泌

排卵後、プロゲステロンが分泌される

健康な女性の場合、『プロゲステロン』は、排卵後に分泌されます。

生理周期が28日の女性の場合、排卵は次の生理が始まる14日前頃に起こります。

プロゲステロンは、流産や早産を予防するホルモン

プロゲステロンの役割は、妊娠した場合に流産や早産を予防することです。そのため、排卵が起こらない限り、プロゲステロンは分泌されません。

排卵があれば、その後プロゲステロンの分泌量は徐々に増えていきます。

しかし、ここで妊娠が成立しなければ、プロゲステロンは必要なくなるため極端に減少し、排卵前の分泌量へと戻っていきます。

3.エストロゲンのはたらきと分泌

一方『エストロゲン』の場合は、女性らしさを高めるため、排卵の直前に分泌がピークに達します。

排卵期には少し減少して、排卵後に2回目のピークをむかえます。

妊娠しなければ、その後分泌は極端に減少し、生理中には最も分泌量が少なくなります。

女性ホルモンにともなう体の不調

女性 不調

1.生理前にあらわれる…「月経前症候群(PMS)」

先に解説したように、生理の周期にしたがって、女性ホルモンは大きく変動しています。

生理周期とともに、心身の変調を実感している人も多いのではないでしょうか。

生理前に感じる、さまざまな不調

たとえば、生理前にあらわれる症状としては、『全身のだるさ』や『頭痛』、『熱っぽさ』、『むくみ』、『おなかや胸の張り』、『一日中眠い』、『いらいら』、『気分の落ち込み』、『意欲・集中力・判断力の低下』、『食欲が増す』、『食の好みの変化』、『便秘』、『にきび』、『肌荒れ』、『しみが濃くなる』など、人によってさまざまです。

月経前症候群(PMS)って?

こうした症状を『月経前症候群(PMS)』といいます。

PMSは、生理が始まるとともに、症状は消失に向かうのが特徴です。

PMSの原因は、排卵後に分泌されるプロゲステロンか、あるいはプロゲステロンとエストロゲンのバランスの悪さだといわれています。

プロゲステロンの分泌自体は、ごく正常な現象です。しかし、プロゲステロンに対する個々の感受性の違いにより、PMSが生じてしまうのです。

2.アレルギー性疾患や心の不調が悪化することも

心 不調

また、アトピー性皮膚炎・気管支喘息などの『アレルギー性疾患』や、うつ・パニック障害などの『心の不調』が、女性ホルモンの影響により、月経前に悪化することもあります。

3.そのほか、女性ホルモンが及ぼす影響

そのほか、生理と生理の間の『排卵期』にみられる、おりものの増加や状態の変化、性器からの少量の出血(『排卵期出血』)も、女性ホルモンの変動が引き起こす症状です。

4.男性には、女性のような不調はない?

男性 女性 不調

ちなみに、男性の場合も男性ホルモンが精巣から分泌されています。

とはいうものの、女性のように周期的な変動はありません。そのため、心身の変調は女性に対して軽くすみます。

女性ホルモンと肌の関係について

1.生理が止まると、肌にも影響が…

肌 生理 影響

最近は、極端なダイエットによって「生理が止まってしまった」と病院を受診する女性も多いです。

こうした女性の場合、同時に「肌の乾燥」や「シワが目立つ」など、肌の悩みをかかえているケースが非常に多いです。

2.女性ホルモンの肌とのかかわり

生理と肌には、実は密接な関係があります。

エストロゲンのはたらき

女性ホルモンのひとつ、エストロゲンは、お肌の状態にもさまざまな影響を与えています。

たとえば、エストロゲンは、肌の最表層の角層の水分を保持し、潤いを保つはたらきをしています。

そのほか、肌の真皮層の『コラーゲン』や、コラーゲンを支える線維『エラスチン』の合成を促し、肌のキメやハリを保って、シワやたるみを予防するはたらきもあります。

プロゲステロンのはたらき

もうひとつの女性ホルモン、プロゲステロンには、皮脂の分泌を促進するはたらきがあります。

健康な肌にとって、ある程度の皮脂は必要です。しかし、皮脂の分泌が過剰になると、にきびの原因になってしまいます。

3.生理周期に合わせた肌のケアを!

生理周期

それぞれの女性ホルモンが、肌に与える影響は異なります。そのため生理周期に合わせた肌のケア方法を考えることが大切です。

生理が終わってから、排卵までは「攻め」の時期

エストロゲンが多く分泌される、生理が終わってから排卵までの期間は、肌にとって安定した良い時期です。

この時期は、肌にとって「攻め」の時期であるともいえます。新しい化粧品を試すなら、この時期がおすすめです。

また、エステティックの効果があらわれやすい時期でもあります。エステに通ってみるのも良いかもしれません。

排卵から次の生理までは「守り」の時期

一方、プロゲステロンが多く分泌される、排卵から次の生理までの期間は、肌荒れをしたり、にきびができたりしやすいです。

この時期は、肌にとっては「守り」の時期です。新しい化粧品やスキンケアを試すことはなるべく避け、普段から合わないと感じるスキンケアも使わないようにしてください。

さらに、肌が敏感な時期でもあり、アルコールや美白成分などは肌にとって刺激になることもあります

また、肌の調子を整えるため、セラミドが吸う種類配合されている化粧品を使い、保湿を心がけましょう。

この時期は、皮脂でメイクが崩れやすくなったり、排卵のきっかけとなる別のホルモンの影響で、色素が沈着しやすくなり、シミのように見えることもあります。

まとめ

女性ホルモンは、女性の体調や肌にも影響を与えています。

毎月の卵巣のはたらきが、女性の日常生活の質を左右します。過度なダイエットは避け、バランスの良い食事を心がけましょう。

また、「生理が止まった」など、気になる症状があれば病院を受診し、医師に相談してください。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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