まつげが少ないのは「まつげ貧毛症」!?花粉シーズンには”まつ育”を

まつげが長くて多いことは、女性にとってチャームポイントになると考えられています。そのことから、目元を魅力的に見せることを目的にした「まつげエクステンション(まつエク)」が人気です。
しかし、まつエクによる目のトラブルも多く報告されています※
まつエクを行う理由として、まつげが「少ない」「短い」「隙間が開いている」といった女性の切実な悩みが隠されている訳ですが、 実は、それらは「まつげ貧毛症」の可能性もあると考えられます。
小田原銀座クリニックの長谷川佳子先生に、まつげが少なくなってしまう原因や治療法、まつエクをする際に知っておきたいポイントについても解説していただきました。
まつげ貧毛症とは?
症状と原因
まつげ貧毛症とはどのような状態を指すのか、また原因についても長谷川先生に聞いてみました。
「まつげ貧毛症とは、まつげの不足が感じられる『少ない・細い・短い・隙間が開いている』など不十分な状態を指します。原因については加齢やアトピー性皮膚炎、乾癬などの皮膚疾患、薬の副作用があります。
また、マスカラやビューラー、つけまつげ、まつげエクステなどのまつげのケアが過剰になると、まつげ貧毛症の原因となります」
診断のポイント
自分がまつげ貧毛症かもしれないと思ったら、何科を受診したら良いのでしょうか?
「皮膚科や美容皮膚科、内科、眼科、形成外科を受診しましょう。問診、まつげ・肌状態のチェックの結果、まつげ貧毛症であるかどうかを判断します」(長谷川先生)
治療薬「グラッシュビスタ」について
まつげ貧毛症と診断された場合、治療薬として「グラッシュビスタ」という薬があります。
この薬について長谷川先生は、「『まつげ貧毛症または、それに準じる状態』と診断されると処方されます。しかし、保険適用ではなく、5mlで1万円程度かかります。
日本人のみで行った臨床試験では、4ヶ月の使用で約80%以上の方のまつげが増えたと報告されました。取り扱っている医療機関は限られますので、受診前に問い合わせることをおすすめします」
まつエクをする際に知っておきたい3つのポイント
①まつげの役割
美容面だけではなく、そもそもまつげはどのような役割を担っている部分なのでしょうか?
長谷川先生は「まつげは、目への汗やほこりなどの異物の侵入を防ぎ、紫外線から目を守る役割を担っています」と、まつげ本来の役割について話してくれました。
②花粉シーズンのまつエクには要注意!
まつげが少ないと、異物や紫外線からしっかりと目を守ることができません。
しかし、花粉が飛散する期間に関しては、まつエクをしていることによって、より多くの花粉をキャッチしてしまいます。
そのことが原因で目のかゆみを重症化させ、また、目をこすってしまうことで角膜を傷つけてしまうといった恐れがあります。
長谷川先生はまつエクを日頃からしている人へこうアドバイスをしてくれました。
「まつげを休ませ、育てる期間を設けることも必要です。エクステやつけまつげの違和感によって必要以上に触ってしまうことも良くないので気を付けましょう」
このことから、花粉症シーズンには「まつエク」は暫くお休みして、まつげを休ませる期間にするのも一つの方法だと考えられます。
③まつげ貧毛症と気づかずに、まつエクを続けるリスク
まつげ貧毛症の人が「まつエク」をした場合、そのリスクについても気になるところです。
「まつエクは、接着剤を使用して付けていきます。まつげ貧毛症の人がまつエクを行うことで、少なく細いまつげに更に負担がかかり、違和感からまつげに触れることも増え、抜けてしまうことも多々あります」(長谷川先生)
まつげが少ないという悩みからまつエクを続けている人は、もしかしたら、まつげ貧毛症かもしれません。
一度受診をおすすめします。
自分でできる対処法「まつ育」のすすめ
まつげを育てる、まつげ育毛のことを「まつ育」といっていますが、その方法としてまつげ専用の美容液が思い浮かぶかもしれません。
しかし、化粧品に頼らず生活習慣で根本からまつげを育てる「まつ育」について長谷川先生に聞いてみました。
「バランスの良い食事や質の良い睡眠は、健康的なまつげを育てます。また、まつげを強くこするのは、痛みや抜け毛の原因になります。
マスカラはお湯でオフできるものを選び、落とす際には優しくクレンジングをするようにしましょう。まつげ専用のメイク落としを使うと負担を減らすことができます」
「ローマは1日にして成らず」ということわざがありますが、まつ育についても同じことがいえそうです。
バランスの良い食事と質の良い睡眠の積み重ねが美容や健康につながり、その結果、健康的なまつげも育つというわけです。
執筆・監修ドクター
経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任
関連コラム
「まつげが少ないのは「まつげ貧毛症」!?花粉シーズンには”まつ育”を」以外の病気に関するコラムを探したい方はこちら。
関連する病気
「まつげが少ないのは「まつげ貧毛症」!?花粉シーズンには”まつ育”を」に関する病気の情報を探したい方はこちら。























