話題の「インフル花粉症」って何?花粉症でインフルエンザが重症化するワケ
インフルエンザの流行のピークは過ぎたものの、感染にはまだまだ注意が必要です。今年は例年に比べ、花粉の飛散量も多いことから「インフル花粉症」という症状も出ているようです。
聞いただけでつらそうな名前ですが、この症状名についてSNS上でも話題に上がっています。
医療法人 小田原博信会の理事長であり、久野銀座クリニックの院長・岡村信良先生に、インフル花粉症とはどのような症状なのか、原因や治療法についてお話を伺いました。
インフル花粉症になりやすい人とは?
インフル花粉症とは、花粉症がインフルエンザによって重篤化する症状のようですが、それは本当でしょうか? また、インフルエンザが流行した年は花粉症の症状も強くなるようです。
「インフルエンザによって傷ついた鼻粘膜に花粉症を発症するので、症状が重く出るといわれています。その反対で、花粉症で鼻粘膜が炎症を起こし、弱っているとインフルエンザにかかりやすいとも考えられます。
通常のインフルエンザ同様に病院を受診してインフルエンザ薬を服用した後、家で安静にしましょう」(岡村先生)
こんな症状はインフル花粉症かも!
では、どのような症状が出た場合、インフル花粉症を疑うべきなのでしょうか?
岡村先生は「花粉症を持っている人は、通常の花粉症の症状の悪化に加え、発熱や関節炎などを感じた場合には、インフルエンザ感染を疑いましょう」と話します。
もともと花粉症の人は、特にインフルエンザ感染には注意が必要です。手洗い、うがい、マスクの着用はもちろんのこと、予防接種を必ず受けるなど、インフルエンザ流行シーズンにはしっかりと対策をした方が良さそうです。
何科を受診するべき?治療について
もしかしたら自分はインフル花粉症かもしれないと思った場合、何科を受診すれば適切な診断や処置をしてもらえるのでしょうか?
「花粉症で通っているかかりつけの耳鼻いんこう科か内科を受診してください。まずはインフルエンザ感染の検査を行い、陽性であれば抗インフルエンザ薬の投与となります。
第一優先でインフルエンザの治療、合わせて花粉症の症状にあった薬があるか、確認するようになるでしょう」(岡村先生)
インフル花粉症の予防策
最後に、インフル花粉症の予防について、岡村先生のご意見を伺いました。
「花粉症を重症化させないために、シーズン前から薬を摂取するようにしましょう。また、予防接種を受けて、インフルエンザ予防を行うのが良いでしょう」
インフル花粉症の一番の予防策は、両方の予防を計画的に行うことです。
手軽にできる対策としては、インフルエンザには、紅茶うがいも効果があるようです。また、花粉症の場合、薬を服用するタイミングも重要のようです。
インフルエンザ対策については下記の記事をご覧ください。
【参考記事】たった5秒の「紅茶うがい」がインフルエンザに効果的なワケとは?
花粉症の対策については下記の記事をご覧ください。
【参考記事】花粉症の薬はいつ飲むべき?花粉シーズンを乗り切るためのポイント
花粉シーズンになると毎年のように花粉症に悩まされている人は、インフルエンザ対策を心がけることも大切です。症状を把握し、予防策をしっかり取るようにしましょう。
執筆・監修ドクター
経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
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