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インフルエンザのA型とB型の違いって?

更新日:2022/09/26 公開日:2019/11/05 view数:57,707
ウイルスとマスク

インフルエンザが流行する時期になると、ニュースなどで「今シーズンは○○A型が流行」、「B型の患者さんが増加中」といった話を耳にすることがあるかと思います。

そもそも、この「A型」や「B型」とはなんでしょうか。型によって、症状や注意すべきことに違いはあるのでしょうか。

目次
  1. インフルエンザの「型」とは?
  2. 種類が多く、性質も変わりやすいA型と変化の少ないB型
  3. B型は胃腸に症状があらわれやすい?
  4. 先に流行するのはA型、続いてB型
  5. 予防法や治療法はどちらも同じ
  6. Q&A

インフルエンザの「型」とは?

インフルエンザの型とはおおまかに言えば「インフルエンザウイルスの種類」のことです。

どの型のインフルエンザウイルスに感染してもインフルエンザになるという点では同じです。

しかし、ウイルスの特徴や、感染したときにあらわれる症状などは、どの型のインフルエンザウイルスに感染したかによって少しずつ違いがあります。

インフルエンザの型としてよく知られているのが「A型」と「B型」で、毎年おこるインフルエンザの流行は、この2つによるものです。

実際には、A型、B型だけでなく、C型のインフルエンザもあります。

しかし、C型は感染する力が弱いため、A型、B型のように流行することはあまりありません。

また、感染したとしても、一般的な風邪と同じくらいの症状しかあらわれないため、あまり問題になることはありません。

ここでは、A型、B型について解説します。

種類が多く、性質も変わりやすいA型と変化の少ないB型

A型のインフルエンザウイルスの大きな特徴は、同じA型のなかにもさらに細かな種類が多くあること、そして、ウイルス自身が性質を変えていくことです。

A型のインフルエンザウイルスは100種類以上あるとされており、流行を引きおこすウイルスはシーズン毎に変わります。

また、感染を繰り返すなかで変化していくため、同じ種類でも、性質が違うこともあります。

インフルエンザの予防接種を受けたり、一度、A型のインフルエンザにかかったりすることで、身体に免疫ができても、種類の違うウイルスには対応できません。

インフルエンザの予防接種を毎シーズン受けるのはこのためです。なかにはA型が変化することで別のA型にかかるということもおこる可能性があります。

一方、B型にはA型ほど、細かい種類もなく性質が変わることも多くはありません。
そのため、一度、B型のインフルエンザにかかると、短い期間内に、もう一度B型にかかることは少ないといえます。

また、対応できる免疫抗体にも違いがあるため、「A型にかかって、その後にB型にもかかる」、あるいは逆に「B型にかかり、その後にA型にかかる」こともあります。

B型は胃腸に症状があらわれやすい?

感染したときにあらわれる症状でみると、熱や、のど、関節、筋肉などの痛みはA型、B型に共通しています。

B型の場合、それらに加えて、下痢やお腹の痛みといった胃腸の症状があらわれやすいという医師もいます。

一方、B型はA型ほど熱が高く出ないことも多いため、普通の風邪と間違って見逃され、手当てが遅れたり、ほかの人へ伝染してしまったりすることもあるので、注意が必要です。

先に流行するのはA型、続いてB型

インフルエンザのA型とB型では、流行する時期にも違いがあります。一般に、A型の方が早く流行し始め、12月~翌3月ころがピークとなります。

B型の流行はA型より遅く、2~3月ころにピークを迎えます。流行の規模はA型の方が大きいことがほとんどです。

A型の流行が始まるタイミングは、年々早くなる傾向があり、9月や10月に多くの患者さんがあらわれることも珍しくはなくなりました。

予防法や治療法はどちらも同じ

インフルエンザのA型とB型、どちらかに対して特に有効な予防法や治療法があるわけではありません。

どちらもうがいや手洗いを習慣にして、予防接種を受け、睡眠をとり、規則正しく生活するなどで免疫力を下げないようにすることで予防できます。

また、実際に感染してしまった場合、どちらの型であっても小児科内科いずれかの受診は必要で、治療法にも大きな違いはありません。

インフルエンザのA型とB型の違いをみてきましたが、どちらのインフルエンザも怖い病気であることには変わりなく、かからないに越したことはありません。

本格的な流行が始まる前に、予防接種を受けるなど、できる限りの準備をしておきましょう。

Q&A

Q1 診察のとき、A型とB型はどうやって見分けますか?

A: インフルエンザの迅速検査で見分けます。迅速検査のキットのA型やB型のマークに陽性反応が出ることで、A型やB型などの判定をします。

Q2 かかったときにより症状がつらいのはどちらですか?

A 一般的にはA型の方が高熱が出るなど、症状が強く出ると言われいますが、一概にそうとうは言えず、B型の症状がつらく、A型の方が弱いこともあります。

Q3 A型とB型、同時にかかることもありますか?

A 両方ともかかることがあります。

Q4 ニュースでよく聞く「新型インフルエンザ」は何型のことですか?

A 毎年12月頃から3月頃にかけて流行するインフルエンザを一般的には季節性インフルエンザと言います。

これとは別にインフルエンザウィルスは時に大きな変異を起こすことがあり、これを新型インフルエンザと言います。

過去に香港風邪(H3N2)やソ連風邪(H1N1)、また2009年にはH1N1亜型が流行りました。

Q4 今年は何型が流行しますか?

A 今年は、A型はA/ブリスベン/02/2018(IVR−190)(H1N1)とA/カンザス/14/2017(X−327)(H3N2)、B型はB/プーケット/3073/2013(山形系統)とB/メリーランド/15/2016(NYMC BX−69A)(ビクトリア系統)のの4種類のウイルス株が流行する可能性があり、これらの株に対するワクチンが使われています。

Q4 予防接種はどちらの型に対応していますか?

A 毎年受けていただく予防接種はA型とB型の両方に対応しています。

執筆・監修ドクター

杉村 久理
杉村 久理 医師 江北ファミリークリニック 院長 担当科目 内科/小児科/アレルギー科/呼吸器内科

経歴産業医科大学医学部 卒業
順天堂大学医学部公衆衛生学教室 研究員
McGill University Occupational Health 留学

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