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ストレスが原因の吐き気「心因性嘔吐」の対処法!市販薬の選び方は?

更新日:2018/04/18 公開日:2018/04/18 view数:1,696
ストレス 吐き気

ストレスがかかる場面や、緊張すると吐き気をもよおしてしまった経験がある人は少なくないのではないでしょうか。

大事な場面で吐き気を感じることが続くと、外出を苦痛に感じたり、日常生活にも支障をきたしたりするかもしれません。

この記事では、ストレスが原因で起こる吐き気についてご紹介します。

目次
  1. ストレスが吐き気を引き起こすしくみ
  2. ストレスによる吐き気への対処法
  3. 病院で受ける、ストレスによる吐き気の治療
  4. まとめ

ストレスが吐き気を引き起こすしくみ

ストレスがどのようにして吐き気を引き起こすのか、また、腹痛やめまいなど吐き気とともにあらわれやすい症状について解説します。

1.ストレスと吐き気との関係

胃腸は自律神経の働きに関わる

緊張

ストレスは、精神的な負担だけでなく、身体的にも不調を引き起こすことがあります。

不眠やうつ、胃痛、頭痛などが現れやすい症状です。

特に胃腸の働きは、自律神経のバランスが密接にかかわっているため、ストレスによる不安や緊張などが続くと、胃の粘膜を刺激し吐き気やおう吐を引き起こすことがあります。

吐き気をもよおす仕組み

脳の仕組み

吐き気は、脳のおう吐中枢が刺激されることで起こります。

おう吐中枢が刺激されるのは、一般的には「飲みすぎ」「食べ過ぎ」「消化器官の不調」「妊娠時のつわり」などが主な原因です。

2.ストレスが原因の「心因性おう吐」とは

ストレスが原因となりおう吐中枢が刺激されることを「心因性おう吐」といいます。

ストレスにより胃腸の状態が悪くなっている時に、迷走神経やおう吐中枢が刺激されると吐き気やおう吐につながることがあります。

迷走神経とは?

頭痛

心因性おう吐を引き起こす、「迷走神経反射」とは、自律神経系の突然の失調のために、血圧や心拍数が下がり、脳にいく血液を確保できないために、失神やめまいなどの症状が起こります。

ストレスが原因のおう吐は原因の特定が難しい

ストレスが原因の場合は、意図せずに条件反射で吐き気が引き起こされるため、病院などで検査してもその原因をはっきりと特定できない場合がほとんどです。

3.吐き気と腹痛を同時に起こすことも

ストレスがかかって吐き気ををもよおすことは病気ではありません。しかし、ストレスが原因で吐き気を伴う疾患を発症することがあります。

腹痛や胸やけ、下痢、胃痛

腹痛

ストレスが原因で吐き気以外にも、腹痛や胸やけ、下痢、胃痛などを引き起こすことがあります。

ひどくなると大きな疾患につながることも…

ひどい場合は、過敏性腸症候群、急性胃腸炎、慢性胃腸炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍といった疾患を引き起こすことがあります。

吐き気以外にも腹痛の症状が見られる場合は、早めに病院を受診して治療を受けるようにしましょう。

5.吐き気にめまいが伴う場合は「メニエール病」かも

めまい

吐き気以外に、回転するようなめまいを伴う場合は、「メニエール病」などの疾患の可能性も考えられます。

メニエール病とは?

メニエール病は、めまいや耳鳴りに襲われ、立っていられないほどの症状が出ることが特徴です。

ストレスや不規則な生活などが原因となって内耳が水膨れのような状態になることでめまいを引き起こします。

ストレスによる吐き気への対処法

ストレスによる吐き気を抑えたり、予防したりするために、次の対処法を実践してみましょう。

1.自律神経のバランスを整える

ストレスがかかっている時は、自律神経のバランスが乱れている状態です。すぐに出来る自律神経のバランスを整える方法としては、深呼吸することをおすすめします。

自律神経を整える深呼吸の方法

深呼吸

身体の力を抜き、ゆっくりと息を吐き続けます。

吐ききってから息を吸い込む腹式呼吸を意識して習慣づけます。

そうすることでリラックスした状態を作り出すことができ、ゆっくりと深呼吸することで吐き気も和らげることができます。

2.他のことに注意を向ける

吐き気に襲われた時は、他のことに注意を向けることも効果的です。意識して別のことを考えて気を紛らわせるだけでも落ち着く場合があります。

3.ストレスへの抵抗力を高める

ストレッチ

普段から、ストレスへの抵抗力を高めておくと、緊張する場面でも吐き気をもよおすことが少なくなります。

生活習慣を見直し、栄養バランスの取れた食事と、適度な運動習慣を取りいれましょう。

日ごろから深呼吸やストレッチなど、リラックスできる手段を見つけておくとストレスが和らぎ、緊張する場面でも落ち着くことが出来るようになります。

4.市販の吐き気止めの服用について

薬

吐き気がある時に、市販の吐き気止めを使う場合、以下の点に注意をして下さい。

吐き気の原因に合わせて薬を選ぶ

同じ吐き気止めの薬でも、吐き気がストレスからくるのか、乗り物酔いからくるのかで使用するべき薬は異なります。

市販の吐き気止めは原因によって分かれていることが多いので、自分に合った薬を選びましょう。

食中毒、ノロウイルスの際は服用を避けて

ただし、食中毒やノロウイルスへの感染が疑われる場合、吐き気があっても吐き気止めを使用することは避けて下さい。

病院で受ける、ストレスによる吐き気の治療

病院のイメージ画像

1.病院は何科にかかる?

明らかにストレスが原因とわかっている場合は、心療内科や精神科で相談するのが良いでしょう。

ストレスとは関係なく吐き気が起きている場合は、実際に胃に問題があることも考えられます。

まずは消化器内科で検査を受け、原因を調べてもらいましょう。

ストレスが原因の吐き気は心療内科で相談

ストレスが原因の吐き気を相談できるクリニック・病院をお探しの方は、こちらの情報をご覧ください。

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2.ストレスが原因の吐き気の治療

ストレスが原因の吐き気は、各種心理療法や、栄養バランスの良い食生活や、規則正しい生活リズムへの改善のためのアドバイス、抗不安薬や漢方薬などによる薬物治療などで治療を行っていきます。

まとめ

ストレスは誰しも少なからず感じているものですが、慢性的なストレスは胃炎や胃潰瘍のみならず、様々な病気にもかかりやすくなります。

違和感がある場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

また、ストレスは一人で抱え込まず、誰かに相談するだけでも楽になることがあります。身近な人に相談できない場合は、心療内科や精神科、カウンセリングルームなどでカウンセリングを受けることもできます。無理せず周囲を頼るようにしましょう。

執筆・監修ドクター

今野 裕之
今野 裕之 医師 ブレインケアクリニック 院長 担当科目 精神科/心療内科

経歴2001年  日本大学医学部卒業
2001年 慶應義塾大学病院
2003年  日本大学医学部附属板橋病院
2006年 薫風会山田病院
2011年 式場病院(非常勤)
2012年  医療法人幸和会 美咲クリニック勤務(非常勤)
2012年 西東京市役所 精神科産業医
2014年  医療法人回生會 新宿溝口クリニック勤務(非常勤)
2016年  ブレインケアクリニック院長

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