夏の疲れ?だるくて疲れが抜けない夏バテの対処法!間違えやすい病気とは

【医師監修】
気温と湿度の高い夏は、外にいるだけで体力を消耗し、疲れやすいものです。
毎日の疲れが溜まっていくと、夏の終わりや秋の始まりに「体がだるい、疲れが抜けない」などといった体の不調を感じるケースも少なくありません。
一般的に夏バテと呼ばれるこれらの症状。実は、何らかの病気が原因で起きている可能性もあります。
ここでは、夏の疲れへの対処法と潜んでいる可能性のある病気について詳しく解説します。
夏の疲れ?だるくて疲れが取れない

けだるく疲れが抜けないが、特に病気というほどではない。食欲がない。
これらの症状は夏の疲れによって生じることがあります。体にはどのような変化が起きているのか、その対処法も見てみましょう。
1.原因
夏には次のような体の変化が生じて、けだるさや食欲低下などの症状を引き起こします。
自律神経の乱れ

人の体温調節は自律神経に支配されています。自律神経には交感神経と副交感神経という2種類の神経があります。
この2種類の神経は、互いに相反する作用をすることで体内の様々な機能を調整しているのです。
体温調節の場合では、気温が高いところから低いところへ行くと、副交感神経が作用して発汗を抑制します。
一方、気温が低いところから高いところへ行くと、交感神経が作用して発汗を促すのです。
夏は冷房のよく効いた室内と室外との気温差が多くなります。
このため、自律神経が過剰に働いて疲労することで、自律神経のバランスが乱れることがあります。
胃腸機能の低下

夏は冷たい飲食物を摂る機会が多くなります。暑い外から帰宅したとき、体を冷ますため一時的に冷たいものを摂る分には問題ありません。
しかし、日常的に冷たいものを摂っていると、胃腸に過度な負担がかかり、消化機能が低下することがあります。
また、消化機能が低下すると、腸管が食べものの栄養素の吸収に適した状態にならなくなるため、栄養不足となることがあります。
さらに、冷たいものばかりを摂っているとタンパク質や脂質が不足してエネルギー不足に陥る場合も少なくありません。
睡眠不足
温暖化の影響で熱帯夜が連続することもあります。このため、夏は寝苦しさを感じることが多く、脳が休むことができない状態になるため、寝不足になりやすいのです。
2.夏の疲れの対処法
次のおすすめ対処法を実践して、夏の疲れを持ち越さないようにしましょう。
冷房の設定温度

冷房の推奨設定温度は28℃前後です。人によって寒暖の感じ方は異なりますが、冷房を効かせた室内を「寒い」と感じるような場合には要注意です。
自律神経が疲弊しないためには室温と外気温の差を5℃以内に抑えるようにしましょう。
また、会社や学校など、自分の判断だけで設定温度を変えられない場合には、羽織ものやひざ掛けを用意して寒さ対策をしましょう。
食生活

夏は冷たくさっぱりしたメニューを選びがちですが、栄養バランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。特に、冷たいものは摂りすぎてはなりません。
帰宅時や外出先など限られた場面で摂るよう心がけ、普段は常温のお茶や水などを摂って胃腸に負担をかけないように注意して下さい。
夏は外出するだけで多くのエネルギーを消費します。
いつもより多くのカロリー(300kcal程度が目安)とタンパク質やビタミン類、電解質などの不足しがちな栄養素を意識して摂りましょう。
具体的には、豆腐や納豆などの植物性たんぱく質、トマトなどの野菜類、飲み物は経口補水液や、ミネラルが含まれている麦茶などもおすすめです。
体を冷やすメニューでもよいですが、暑いからといってアイスばかり食べてはいけません。
夜間の室温
熱帯夜は夜間でも設定温度高めの冷房をかけたり、扇風機などを利用して室温を28℃以下に保つようにしましょう。
また、氷枕や通気性のよいタオルケットの利用など、夜間の暑さ対策もきちんと行って下さい。
夏の疲れと似ている病気ってある?
夏の疲れが溜まると、だるい、疲れが抜けない、食欲がないなどの症状が現れます。
これらの症状は、夏に多く見られるため、見過ごされることも多いですが、次のような病気が原因の可能性もあります。夏の疲れと思われる症状が長く続く場合には、早めに病院を受診しましょう。
1.胃腸の病気

胃がんや胃潰瘍、大腸がんなどの胃腸の病気の初期段階には、食欲不振が見られます。
また、貧血や栄養不足を生じることもあるため、だるさや疲労感を生じる場合もあり、夏の疲れと非常によく似た症状が現れます。
腹痛や動悸・息切れなどの貧血症状がある場合には胃腸の病気の可能性もあります。
症状が1か月以上続く場合には内科などの病院を受診して検査・治療を受けましょう。
2.うつ病
うつ病は、夏の疲れによる症状と非常によく似た症状が見られます。
しかし、うつ病の場合では、1日の中で朝に症状が強いのが特徴です。また、抑うつ気分になったり、睡眠障害などが現れることもあります。
このような症状がある場合は、なるべく早く心療内科や精神科を掲げる病院を受診しましょう。
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まとめ
夏の疲れは秋にまで持ち越すことがあります。
しかし、その症状は夏の過ごし方に注意するだけで、発症を防ぐことが可能です。室温管理や食生活に留意してよい夏を過ごすようにしましょう。
また、夏の疲れが長引く場合には、他の重篤な病気が隠されている可能性もあります。症状が続くときには、早めに病院を受診して検査・治療を受けましょう。
執筆・監修ドクター
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