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水中毒を起こす摂取量とは?どれくらい飲むと危険?対処&予防法も!

更新日:2022/11/30 公開日:2018/07/18 view数:1,765
水中毒 量

一度に多量の水分を摂ることで血中のナトリウム濃度が低下すると、吐き気や頭痛といった水中毒の症状が表れます。

水は人体にとって欠かせないものですが、採りすぎるとむしろ有害になります。

この記事では水中毒を引き起こす量と1日に必要な水分量、水中毒の対処法&予防法をご紹介します。

目次
  1. 水中毒を起こす摂取量とは?
  2. 水以外の飲み物でも水中毒になる?
  3. 1日に必要な水分量とは?
  4. 水中毒対策
  5. まとめ

水中毒を起こす摂取量とは?

ミネラルウォーター

1.血中のナトリウム濃度が低下すると危険

1日に3リットル以上の水分を摂取するか、短時間に1リットル以上の水を飲んだ場合、水中毒を引き起こすとされています。

これは水分の過剰摂取によって、血中のナトリウム濃度が低下してしまうために起こる症状です。

2.イオンバランスが保たれていることが重要

血中ナトリウム濃度が正常に保たれていれば、多少水分を摂りすぎても大丈夫です。

簡単に言うと、塩分を摂ったり余分な水分を体外へ排出できたりしていれば、問題ありません。

しかし汗をかく習慣がない人や減塩を心がけている人などは、もともと塩分が不足している状態なので、水分を多量に摂ると水中毒を起こしやすくなります。

イオンバランスとは?

天秤

イオンにはナトリウムやクロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。

これらのイオンはプラス、マイナスがあり、マイナスイオンとプラスイオンのバランスをイオンバランスと言います。

ナトリウム・ミネラル・塩分の関係

ミネラルという大きなカテゴリーの中にナトリウムがあります。

塩分はナトリウムを含んだ成分です。

イオンバランスと血中ナトリウム濃度の関係

塩分にはナトリウムイオンとクロールイオンが含まれています。

そのため、塩分が不足するということはナトリウムも不足していることで血液のナトリウム濃度が薄まりイオンバランスが崩れて水中毒の症状が出ます。

4.致死量について

血中のナトリウム濃度は、1リットルあたり135~145mEqが正常値とされています。

致死量は個人差もあるため一概には言えませんが、この値が100mEqまで低下した場合、神経の伝達が阻害されることで呼吸困難が起こる可能性があります。

そして最悪の場合死に至る可能性があるため、短時間で相当量の水分を摂らないよう注意が必要です。

水以外の飲み物でも水中毒になる?

飲み物

水以外の飲み物でも水中毒は引き起こされます。

お茶やジュースにはミネラルがほとんど添加されていないため、多量に摂取すると体内のイオンバランスが崩壊します。

スポーツドリンクには多少ナトリウムが含まれていますが、イオンバランスが崩れて水中毒の症状が出ている状態から元に戻すには十分な量とは言えません。

そのため多量の汗をかくなどで脱水状態となったとき、お茶やスポーツドリンクを一気に飲むと、水中毒を引き起こしやすくなります。

水だけに限らず、飲料水の短時間での多量摂取は望ましくありません。

脱水時の水分補給は、イオンを多く含んでいる「経口補水液」をこまめに飲むのが良いでしょう。

1日に必要な水分量とは?

女性

健康的な成人が、1日に必要とする水分量は約2.5リットルとされています。

このうち食事から1リットルほど摂取できるため、飲料水からの水分補給は1〜1.5リットルがベストです。このほかでは、体内から代謝される水が0.3リットルほどと考えられています。

人間の体は約60%が水でできているため、水分摂取量が少ないと肌がカサカサしたり血液がドロドロになったりすることがあります。

とはいえたくさん摂れば良いというものでもなく、過剰摂取はむくみや水中毒を起こすため適正量を意識することが大切です。

水中毒対策

1.水中毒の治し方

水中毒と思われる症状が出たときは、まず水分の摂取を控えます。

そしてナトリウムやカリウムが含まれる飴やタブレットを摂ったり、経口補水液を飲んだりして体内のナトリウムバランスを整えましょう。

また適度な運動や入浴によって汗を流し、余分な水分を排泄することも大切です。

ただし意識障害など重い症状がある場合は、すみやかに病院を受診してください。

2.予防法

1日の水分摂取量を把握する

ペットボトル

自分が1日にどのくらいの水分を摂っているか把握しましょう。

多く飲む習慣がある人は、水分補給は500mlのペットボトルを1日4本までにするなど、目で見てわかるような対策を摂るのがおすすめです。

1日の排尿回数を把握する

多尿や頻尿は水中毒の症状のひとつです。

特に1日に8回以上トイレへ行く人は頻尿と判断されるため、1回の排尿量とあわせてチェックしてみましょう。

多いと感じる場合、水分摂取量を見直してみることが大切です。

毎日決まった時間に体重を量る

ヘルスメーター

毎日決まった時間に体重を量り、急激な増加やむくみがないかを確認しましょう。

むくみは水分をため込んでいる状態なので、いつもと同じ時間に量って急激な体重の増加があれば、むくんでいる可能性があります。

体の状態を把握することで、水中毒の予防につながります。

日頃から水分量を調節する

たくさん汗をかいたときや下痢・嘔吐などで脱水状態にあるときは、水とともにミネラルを摂取することが大切です。

脱水時に有効とされる経口補水液は、家庭でも簡単につくれます。材料は下記の通りです。

  • 水:1リットル
  • 食塩:3g
  • 砂糖:40g

きゅうり水

レモン果汁やグレープフルーツ果汁を入れると、さらに飲みやすくなるでしょう。

また経口補水液にキュウリを1時間ほど浸すと、きゅうりに含まれるカリウムが水に溶けだすのでおすすめです。

きゅうりは取り出しても、そのまま食べてもカリウムを摂取できます。

まとめ

レモン水

水は生きる上で欠かせないものですが、摂りすぎるとかえって有害となります。

たくさん汗をかいた後や下痢・嘔吐で脱水状態となったときは、一気にたくさんの水分を摂るのではなく、経口補水液をこまめに飲むようにすると良いでしょう。

水中毒を予防するには、体内のミネラルバランスを正常に保つことが大切です。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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