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爪がでこぼこする原因や病気は?縦や横のボコボコが気になる・・・病院は何科?

更新日:2022/07/27 公開日:2022/03/07 view数:5,854
爪がでこぼこするのはなぜ?病気や何科を受診すればよいか紹介

爪がでこぼこ、ボコボコ、ガタガタして気になっていませんか?

手や足の親指は特に、でこぼこしやすい傾向があるようです。手の親指がでこぼこしていると、見るたびに落ちこんでしまいますよね。また、爪に縦や横の線がくっきり目立つと、何か病気のサインでは?と不安になう方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、でこぼこの爪の原因や、治療法、何科を受診するべきかなどについて解説します。

目次
  1. 爪がでこぼこする原因は貧血やストレス、乾燥、加齢の可能性も
  2. 匙状爪、爪白癬(爪水虫)などの病気が原因で、爪がでこぼこになっている可能性も
  3. 爪が1本だけ、親指だけ、でこぼこしている原因は?
  4. 爪のでこぼこの治療方法は?病院は何科に行くべき?
  5. 爪のでこぼこを治すためには、爪の保湿や、食生活の改善も大切
  6. 爪トラブルが現れたら、迷わず皮膚科などの受診を

爪がでこぼこする原因は貧血やストレス、乾燥、加齢の可能性も

「爪は健康のバロメーター」ともいわれるほど、全身の状態が反映されるパーツです。
そのため、爪がぼこぼこ・ガタガタしている時は、何らかの病気が隠れている可能性があります。考えられる原因としては、以下のようなものがあります。

鉄欠乏性貧血が原因で「匙状爪」(スプーンネイル)になる

鉄欠乏性貧血の場合、「匙状爪(さじじょうつめ)」になることがあります。「スプーンネイル」ともいわれ、爪の中央部がへこみ、先が反り返ってスプーン(匙)のように変形した状態をいいます。手足のどちらにも起きることがありますが、手の親指、人さし指、中指の爪に多くみられます。
また、爪が弱くなっているために、爪の先が剥がれる「二枚爪」の症状がみられる場合もあります。

鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分が不足した結果、赤血球内のヘモグロビンが減って引き起こされる貧血です。鉄分が不足すると、爪に栄養がいきわたらなくなってしまいます。その結果、爪が薄く、弱くなり外部からの圧力を押し返せずに反り返るのです。

鉄欠乏性貧血以外に、慢性的な外部からの圧力でも起きることがあります。匙状爪は、日ごろから指先に負担がかかる荷物の運搬や、農作業に従事している人に多く見られます。

また匙状爪は、まだ爪が薄い乳幼児に見られることもあります。この場合は、はだしで遊ぶときに圧力がかかる親指に症状が現れます。靴を履くようになれば、次第に正常な爪に戻ります。
ただし、なかなか正常な爪にならない、と言う場合は医師に相談するようにしましょう。

爪が乾燥して、でこぼこになる

爪は乾燥によって剝がれたり、ボロボロになったりすることがあります。爪は骨でできているというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、爪は皮膚の一部です。皮膚の角質層が、ケラチンというたんぱく質に変化したものです。

爪は、その下にある皮膚(爪床部)から、水分を補給しています。皮膚と同様に、乾燥すると爪の表面がもろくなって剝がれたり、でこぼこになったりするのです。

特に空気が乾燥しているときは爪も乾燥しやすいため、でこぼこになりやすい傾向があります。

ストレスで横線が入りボコボコに。爪をかむ癖でガタガタに変形

ストレスの影響で爪がでこぼこになることがあります。特徴としては、爪に横線がみられます。過度なストレスがかかると、爪のもとになる「爪母(そうぼ)」に血が行きわたらなくなり、一時的に爪の成長が滞ります。数カ月たってから、その部分がへこんで横線となって現れるのです。

また、ストレスから爪をかむ癖も爪を変形させる原因になります。くりかえし爪をかむため、爪の先が荒れて小さくなったり、ガタガタに変形したりします。爪をかむ癖は「咬爪症(こうそうしょう)」といわれ、3歳くらいから始まり、思春期の頃にもっともひどくなります。子どもに多くみられる症状ですが、大人になっても治らないことがあります。

加齢によって、爪の縦筋「爪甲縦条」が目立つ

爪に縦筋ができて、でこぼこしている場合は、主に「加齢」が原因です。爪の縦筋は、「爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)」とよばれ、誰にでもあります。

若いころは目立ちにくいですが、40代ごろから次第にくっきりとした縦筋が増えて、でこぼことした状態になりがちです。病気ではないので心配する必要はありませんが、乾燥すると割れるなどのトラブルを引き起こすことがあります。気になる場合は病院で診察を受けましょう。

匙状爪、爪白癬(爪水虫)などの病気が原因で、爪がでこぼこになっている可能性も

病気が原因で爪がでこぼこになっている場合もあります。たとえば、先ほど挙げたような「匙状爪(スプーンネイル)」もそのひとつです。それ以外にも、以下のようなさまざまな病気が考えられます。

爪白癬(爪水虫)

爪白癬(つめはくせん 爪水虫)は、皮膚の水虫(足水虫)が爪に感染して引き起こされる病気です。ほとんどは足水虫の合併症として発生します。

初期の段階では、爪の表面が黄色や褐色に変色して、縦筋や、でこぼこが目立つようになります。症状が進行すると、爪が白濁し、分厚くなって内部が空洞になることもあります。さらに悪化すると爪がもろくなり、砕けやすくなってしまいます。また、変形して巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)になる場合もあります。

指粘液囊腫

指粘液囊腫(しねんえきのうしゅ)は、爪の付け根にできる良性の腫瘍です。関節内の液体が、周囲の組織に入り込み、皮膚の下にたまったことが原因で引き起こされます。

症状としては、粘液が入った半透明のしこりが現れ、初期は痛みがありません。ただし、しこりが大きくなると痛みが起きるとともに爪が圧迫されて変形したり、縦筋ができたりすることがあります。40代以上の女性に多くみられます。

糖尿病

糖尿病は、血糖値を下げる「インスリン」が正常に働かないために、慢性的に血糖値が高くなる病気です。糖尿病になると全身の血管が狭くなり、足への血の流れが悪くなる「末梢(まっしょう)血流障害」が引き起こされます。膝から下の血管が詰まりやすく、足の先まで十分に栄養が届かないことから爪にもトラブルが起きやすいのです。糖尿病の初期症状においても、爪に横線が現れることがあります。

爪が1本だけ、親指だけ、でこぼこしている原因は?

親指の爪が1本だけ、でこぼこしている場合は、主に「波板状爪(なみいたじょうそう)」という症状です。
爪に波を打つように次々と横溝が入った状態になり、手の親指によくみられます。爪の状態が洗濯板にも似ているとして「洗濯板状爪」ともいわれます。

原因は、主に、ほかの指で爪の付け根を押す癖によるものです。付け根の皮膚が厚くなったり、爪の半月部が大きく見えるといった特徴もあります。爪の付け根にケガをしたり、仕事で使用する道具によって慢性的に負荷をかけていたりする場合にも引き起こされます。

病気ではないので、心配する必要はありませんが、気になる場合は皮膚科を受診しましょう。

一方、注意したいのはすべての指に1本の横筋が入る場合です。これは「ボー線条」といって感染症や糖尿病、発熱性疾患、亜鉛欠乏症などの病気が原因で現れている可能性があります。

爪のでこぼこの治療方法は?病院は何科に行くべき?

爪にでこぼこができている場合、基本的に皮膚科を受診しましょう。ただし、ストレスから爪をかんでいることが原因の場合は、かみ癖を直さなければ改善されないため、この場合は精神科
心療内科で相談するとよいでしょう。糖尿病が疑わしい場合は、糖尿病内科内分泌内科で診察を受けることをおすすめします。

皮膚科での治療

  • 匙状爪
    匙状爪の原因が鉄欠乏性貧血の場合は鉄剤の服用による治療を行います。
  • 爪白癬
    爪白癬は、主に内服液での治療になります。足の水虫は塗り薬での治療になりますが、爪白癬の場合は、爪の表面だけではなく、奥のほうにまで白癬菌が入り込んでいるため、塗り薬のみでの完治は難しいとされています。ただし、ごく軽症の場合や内服薬が服用できない場合は、塗り薬が処方されます。
  • 指粘液囊腫
    指粘液囊腫(しねんえきのうしゅ)の治療は、しこりに針を刺して中の粘液を排出し、ステロイドを注入します。自分でしこりをつぶすと化膿(かのう)しやすいため、皮膚科で治療を行いましょう。

爪のでこぼこを治すためには、爪の保湿や、食生活の改善も大切

爪のでこぼこを改善するためには、セルフケアも大切です。乾燥や貧血が原因で、でこぼこになっている場合に心がけたい方法を紹介します。

乾燥によるでこぼこのセルフケア

乾燥が原因の場合は、肌と同様にしっかりと爪も保湿することが大切です。ハンドクリームを爪の上や、周囲にていねいに塗り込みましょう。より保湿効果を高めたいときは、ワセリンや尿素入りクリームの使用がおすすめです。

鉄欠乏性貧血によるでこぼこのセルフケア

鉄欠乏性貧血が原因の場合は、栄養バランスのよい食事をとることがなにより重要です。鉄分が豊富な食材をできるだけ多く取り入れましょう。

鉄分はレバー、赤身肉、カツオ、マグロ、牡蠣(カキ)、大豆、小松菜、ほうれん草、海藻類に多く含まれています。また、赤血球やヘモグロビンの材料となるたんぱく質、鉄分の吸収を高めるビタミンCを多く含む食材も合わせて取るようにすると効果的です。

爪トラブルが現れたら、迷わず皮膚科などの受診を

爪のでこぼこは、さまざまな要因で現れます。たかが爪くらいで病院に行くのは…と思うかもしれません。しかし、このように何かの病気が隠れている可能性もあります。

爪に現れたサインを見逃さずに、できるだけ早めに皮膚科などを受診するようにしましょう。

執筆・監修ドクター

中島 由美
中島 由美 医師 Crystal 医科歯科 Clinic International 内科院長 担当科目 内科/アレルギー科

経歴2002年 金沢医科大学医学部 卒業
2002年 金沢医科大学病院 小児科、内科勤務
2004年~2018年大阪、神戸、東京、福岡の病院、クリニックで内科、皮膚科勤務
2018年 クリスタル医科歯科クリニックインターナショナル内に医科開設

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