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痛い巻き爪の治療法!病院は何科?悪化をふせぐ3つのポイントとは

更新日:2022/09/28 公開日:2020/12/15 view数:22,186
巻き爪 何科

【医師監修】

巻き爪は足の指にかかる負担によって発症するもので、10人に1人にみられると言われています。

『巻き爪』は指に負担がかかることでできやすく、足の親指に生じることが多いです。

誰にでも起こり得る症状で、なんと10人に1人は巻き爪になるともいわれています

この記事では、病院でおこなわれる巻き爪治療や、日常生活で悪化を防ぐ方法、巻き爪になったときに何科にかかればいいのかをご紹介します。

目次
  1. 巻き爪は何科で治療するの?
  2. 巻き爪は何科を受診?治療法について解説
  3. 巻き爪を悪化させないための3つのポイント
  4. まとめ

巻き爪は何科で治療するの?

1.そもそも、巻き爪って、どんな状態?

足

『巻き爪』は、足の指の爪の先端部分が、弓形に内側へと曲がっている状態です。

足の親指に起こりやすいです。

2.あなたはどのタイプ?巻き爪は3種類に分けられる

爪

陥入爪(かんにゅうそう)

『陥入爪』は、もっとも多くみられる巻き爪の症状です。

爪が深く弯曲して、爪の周囲にある皮膚に食い込むことで傷ができ、炎症を起こした状態です。

爪が圧迫されることで、指の周りが腫れて痛みが出る『化膿性肉芽腫(かのうせいにくがしゅ)』ができることがあります。

化膿性肉芽腫は、小さく赤みのある皮膚の腫瘍で、出血もしやすいです。

陥入爪の原因は、次のものがあります。

・先の細い靴などをはくことによる爪の圧迫
・深爪など爪切りの方法が不適切な場合
・立ち仕事や肥満による過度な体重負荷
・足の血流の悪化
・爪の水虫による変形
・ケガ

弯曲爪(わんきょくそう)

『弯曲爪』は、陥入爪がひどくなった状態です。

爪の両側が、爪の裏側にある皮膚(爪床…そうしょう)を挟み込むように「の」の字型に巻き込み、持ち上げている状態です。

症状の程度によっては炎症が起こって、爪によって傷ついた皮膚が『出血』や『化膿』を引き起こすこともあります。

爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)

『爪甲鈎弯症』は、爪が異常に分厚くなって、そのまま伸びた状態で、「ツノ」のようにもみえます。

高齢者に多くみられます。また、『甲状腺機能低下症』などの、内分泌にかかわる病気によっても引き起こされます。

巻き爪は何科を受診?治療法について解説

1.皮膚科、形成外科で治療

受診

巻き爪は、皮膚科で治療します。

そのほか、形成外科でも治療を受けられます。

2.巻き爪の治療法

処置

巻き爪の治療法には、大きく分けると『保存的治療』と『外科的治療』があります。

陥入爪や弯曲爪の場合、症状に応じて医師とも相談しながら、治療法を選択します。

保存的療法

保存的療法では、爪が食い込まないように、跳ね上げる治療をおこないます。

○コットンパッキング法

巻き爪とその下の皮膚のあいだにコットンを詰め、痛みを和らげる治療法です。昔からある方法で、症状が軽度な場合におこなわれます。

保険適用で受けられます。

○ワイヤー法

爪の先のところ(指先に近い部分)に穴を開けて、記憶合金のワイヤーを挿入する治療法です。

痛みはほとんどなく、日常生活にも支障をきたしません。手術の代わりにもなる矯正方法ですが、保険は適用されないため、自由診療です。

定期的に通院して、ワイヤーを交換する必要があり、治るまでは数ヶ月を要します。

※自由診療は、取り扱っていない医療機関もあります。事前に確認してから受診しましょう。

○抗菌薬の内服

ばい菌が入ってしまった場合は、『抗菌薬』を内服することもあります。

外科的治療

外科的治療は、保存的治療で改善がない、再発をくり返す、爪の左右を囲む『側爪郭(そくそうかく)』の盛り上がりが強く、歩行に支障が出る、などの場合におこなわれます。

外科的治療は、形成外科でおこなうことが多いです。

手術では、爪を作る『爪母(そうぼ)』を取り除き、変形した爪が生えてこないよう、爪の幅を狭くする処置がおこなわれます。

手術をすると、症状は2週間ほどで改善することが多いです。

しかし、爪が伸びてくるまでには半年かかるため、日常生活に支障をきたすことがあります。

爪は指先の細かな感覚や繊細な動きをつかさどるほか、指先を保護する役割もあるため、爪が全て伸びるまでは手指を使う動きに影響が出るでしょう。

3. 爪甲鈎弯症には、有効な治療法はない

足

爪甲鈎弯症の場合は、有効な治療法がありません。

やすりなどで爪の形を整える、といった処置がおこなわれます。

4.巻き爪を放置するとどうなる?

放置

巻き爪を放置すると、爪だけでなく全身にも影響を及んできます。

爪が痛むことで、足の指に体重をかけにくくなり、自然な歩行が困難になります。

姿勢が崩れると、同時に筋力のバランスも崩れ、『肩こり』や『腰痛』といった症状にもつながります。

巻き爪を悪化させないための3つのポイント

普段の生活では、次の3点に注意しましょう。

1.足を清潔に保つ

足

足を清潔に保つことで細菌が入る機会を減らし、膿む原因を作らないようにすると、爪を正常に発育させることができます。

お風呂に入って、汚れがたまりやすい「爪のあいだ」などをきれいに洗いましょう。

2.足に合った靴を選ぶ

靴

先のとがった靴や、ハイヒールなどの窮屈な靴は避けましょう。

また、靴も清潔に保ち、蒸れにも注意しましょう。

3.爪を切るときは、深爪に注意!

爪切り

深爪にしてしまうと、陥入爪を悪化させるおそれがあります。

爪の先端を1㎜程残して、爪が四角になるように先端を切る『スクエアカット』を心がけ、深爪を防ぎましょう。

自分で対処するにも、巻き爪が今どのような状況なのか、きちんと把握することが大切です。

悪化させないように、痛みがあれば早めに皮膚科形成外科などの専門医を受診することをお勧めします。

まとめ

巻き爪があれば、悪化を防ぐため、早めに皮膚科形成外科を受診して、治療することが大切です。

巻き爪を予防するため、日頃から足にあった靴を選びましょう。ハイヒールなど足に負担がかかる靴をはくときは、短時間にするなど工夫しましょう。

保存的治療をおこなう場合は、治療期間が長くなることもあります。

自己判断でやめてしまわず、根気強く治療を続けましょう。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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