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吐き気をともなう頭痛で気持ち悪い…これって片頭痛?原因・対処法とは

更新日:2022/07/27 公開日:2022/04/22 view数:5,384
頭痛による吐き気の原因や病気、対処法や受診時の診療科目を紹介

頭痛がつらくて悩んでいませんか?頭が痛いだけではなく、吐き気があって気持ちが悪い、嘔吐してしまう、めまいがある、寒気がするといった症状をともなうと心配になりますよね。

頭痛はよくある症状ですが、その原因はさまざま。ストレス、肩こり、生理のタイミング、気圧なども関係しています。

また、片頭痛、緊張型頭痛など頭痛にもタイプがあり全身の大きな病気や熱中症などで頭痛が引き起こされることもあります。

この記事では頭痛の原因や症状、対処法などについて解説します。

目次
  1. 頭痛とは
  2. 「片頭痛」女性に多く、吐き気・嘔吐(おうと)、下痢をともない、生理も関係する
  3. 「緊張型頭痛」肩や首がこり、めまいがあり、心身のストレスが関係する
  4. 熱はなくても、寒気、吐き気などがある頭痛は感染症の可能性も
  5. 吐き気・嘔吐する頭痛は命に関わる病気の可能性もある
  6. 頭痛は脳神経内科、脳神経外科の受診を

頭痛とは

頭痛には一次性頭痛、二次性頭痛、日常的に起こる頭痛の3種類があります

頭痛は日常的に起きることが多い症状ですが、種類があります。大きくは一次性頭痛(慢性頭痛)、二次性頭痛(脳や身体の病気が原因の頭痛)、「日常的に起こる頭痛」の3つのタイプに分けられます。

一次性頭痛(慢性頭痛)

一次性頭痛とは脳や身体に病気がないのに起きる頭痛です。慢性頭痛ともいわれます。命に別条はなく、いわゆる「頭痛もちの頭痛」です。

一次性頭痛は「片頭痛」または「緊張型頭痛」であることが多いです。それぞれ症状、原因は異なり、対処法も変わります。まれに、1年のうち特定の期間だけ痛む「群発頭痛」の場合もあります。

二次性頭痛

二次性頭痛とは、脳や身体になんらかの疾患があって起きる頭痛です。身体や脳の異変を知らせる「危険な頭痛」で、くも膜下出血脳腫瘍髄膜炎などの病気で引き起こされることがあります。放置すると命に関わる可能性があるので注意が必要です。

日常的に起こる頭痛

二日酔いや風邪、眼精疲労、気圧の変化などで引き起こされる一過性の頭痛です。原因が解消されれば、自然に治ります。

「片頭痛」女性に多く、吐き気・嘔吐(おうと)、下痢をともない、生理も関係する

片頭痛とは、主に頭の片側が強く痛む頭痛です。痛む場所が移動したり、両側が痛んだりする場合もあります。

ズキンズキンとしたとした脈打つような痛みがあり、発作は4~72時間程度続きます。原因は解明されていませんが、なんらかの理由で三叉(さんさ)神経から痛みの物質が出たときに、脳の血管が拡張することで起きるという説が有力です。

発作の引き金となるのは、疲労、ストレス、環境の変化、特定の食べ物、低気圧など気圧の変化が挙げられます。女性ホルモンの変化も影響があるため、生理前後に症状が出る場合もあります。20〜40代の女性に多く、遺伝性が高い傾向があります。

片頭痛の症状

片頭痛は主に、以下のような症状がみられます。

  • 頭の片側だけズキンズキンと痛む
  • 動くと痛みがひどくなる
  • 吐き気・嘔吐
  • 気持ちが悪い
  • 下痢
  • 音、光、においに対する不快感

片頭痛の治療法

片頭痛の治療には急性期治療と予防療法があります。急性期治療は発作が起きたときになるだけ症状を早く鎮めるための治療で、解熱鎮痛消炎剤などを服用します。

また、予防療法は発作を起こりにくくし、起きたとしても症状を軽くするための治療で、予防薬が処方されます。治療内容は片頭痛の頻度や痛みの程度、生活への影響などをもとに判断されます。

片頭痛の予防法

片頭痛で仕事や家事がままならない状態はつらいですよね。片頭痛を予防するために、気を付けたいのは以下のような事項があります。

片頭痛を誘発する食材を控える

海藻類、かんきつ類、チーズ、ソーセージ、ナッツ、チョコレートなどは片頭痛を誘発するとされています。取りすぎないように注意しましょう。

アルコールは控える

アルコール類は脳の血管を拡張させるため、片頭痛を引き起こしやすくなります。特に赤ワインが誘発の原因になりやすいとされています。

寝不足・寝過ぎに注意

寝不足でも寝過ぎても三叉神経が刺激されて、片頭痛を引き起こす原因になります。個人差はありますが、6~8時間程度の睡眠時間をコンスタントに確保するように心がけましょう。

空腹に気を付ける

片頭痛は、空腹時に低血糖になることで起きる場合があります。1日3食、規則正しく食事をとるように気を付けましょう。

サングラスをする

強い日差しは片頭痛の原因になります。よく晴れた日には直射日光を避けるために、外出時にはサングラスをかける、日傘をさす、帽子をかぶるなどの対策をとりましょう。サングラスは赤系のものがおすすめです。

外出時には対策をたてて行動する

片頭痛は騒音、においによっても誘発されます。外出の際には混雑を避ける、香水売り場や喫煙可能な場所、換気の悪い場所には立ち寄らないなど、対策をたてて行動しましょう。

片頭痛が起きたときの状況を記録しておく

片頭痛が起きたときの日時、環境や行動、痛みの程度などを記録しておきましょう。自分がどんなタイミングで頭痛に悩まされるのか、原因を把握して対策をとることができます。病院で医師に相談する時にも便利です。

片頭痛が起きたときの対処法

暗くて静かな場所で休む

片頭痛が起きると、光や音に過敏になります。痛みが起きたら、脳に刺激を与えないように暗くて静かな環境で休息をとりましょう

温めないで冷やす

片頭痛は、冷やして血管を収縮させると痛みが軽減されます。こめかみを氷枕や熱冷却シートで冷やすとよいでしょう。温めると悪化するので注意が必要です。痛みがあるときの入浴はシャワーで済ませるようにしましょう。

早めに薬を飲む

症状があらわれたら早めに薬を服用したほうが、片頭痛を軽く済ませることができます。痛みが本格的になると、脳が痛みに過敏になってしまうため薬の作用が薄れます。症状が起きたら、すぐ飲めるように薬を携帯しておきましょう。

トリプタン製剤といった片頭痛の専用治療薬は、前兆や予兆が出現した際に服用しても効果は期待できません。服用のタイミングには気をつけてください

また、吐き気止めの薬と併用することにより、痛み止めの効果の増強が期待されます。痛み止めだけでは効果が不十分な場合は併用を検討してください。

「緊張型頭痛」肩や首がこり、めまいがあり、心身のストレスが関係する

緊張型頭痛とは、身体的・精神的ストレスなどによって起きる頭痛です。痛みは頭の両側、もしくは頭全体に起こります。頭が締め付けられたり、重たい石をのせられたりしているような痛みが特徴で、午後になると悪化する傾向があります。

発作は30分~長いと7日間程度続きます。原因は頭部や首の筋肉の緊張によるもので、ストレスや長時間のデスクワーク、ストレスがきっかけとなって引き起こされる傾向があります。

緊張型頭痛の症状

緊張型頭痛は主に、以下のような症状がみられます。片頭痛にみられる「動くと痛みが悪化する、嘔吐」といった症状はあらわれません。

痛みの程度は軽度~中度で、痛みが日常生活に支障をきたすことがあっても、寝込んでしまうほど重症ではないことがほとんどです。

  • 頭の両側、全体に締め付けられたような鈍痛がある
  • 後頭部から首筋が痛む
  • 頭重感がある
  • 肩こり
  • 首がこる
  • 疲れ目
  • 耳鳴り
  • めまい
  • 吐き気はしても嘔吐はしない

緊張型頭痛の治療法

緊張型頭痛の治療は解熱鎮痛消炎剤などを服用します。また、筋肉の緊張をほぐす筋弛緩剤やリラックス作用のある抗うつ剤や抗不安薬、漢方薬などを用いることもあります。

緊張型頭痛の予防法

緊張型頭痛を予防するためには以下のようなことに気を付けましょう。

長時間同じ姿勢を続けない

長時間の同じ姿勢は、首や肩の筋肉を緊張させて頭痛を引き起こす原因になります。仕事や勉強で座りっぱなしの人は30分に一度は休憩をとり、こまめに動くようにしましょう。

パソコン環境を見直す

パソコン作業は肩や首に負担がかからない姿勢でできるように、調整しましょう。パソコンは目からディスプレーまで40センチ以上の距離を確保し、ディスプレーの上端が見下ろせるくらいの高さに配置します。手は机やひじかけに固定できるスペースを設けて、肩や首に負担がかからないようにしましょう。

枕を高くし過ぎない

緊張型頭痛は頭の後頭部の筋肉がこると引き起こされがちです。枕が高すぎると後頸筋(くびすじ)や頸椎(けいつい)に負担がかかるため、低いものにしたり、バスタオルを2、3回たたんで調整したものを使ったりするとよいでしょう。

緊張型頭痛の対処法

入浴や蒸しタオルで温めて血流をよくする

緊張型頭痛は、片頭痛と違って痛みのある部分や首・肩を温めて血流をよくすることが痛みの軽減につながります。入浴はシャワーで済ませず、湯船に浸かってしっかりと身体を温めることが大切です。

また、蒸しタオルで首筋や目を温めて、筋肉と神経をゆるめるのもおすすめです。

ストレッチを行う

ストレッチで血行をよくして、筋肉の緊張をほぐすと痛みがやわらぎます。両肩を上げてストンと落とす、首を左右に倒す・回すという動作を各10回ずつ行うとよいでしょう。

熱はなくても、寒気、吐き気などがある頭痛は感染症の可能性も

ウイルスや細菌感染による感染症の初期症状でも頭痛が引き起こされます。熱はない、あるいは微熱、吐き気、寒気などをともなうという特徴があります。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症とは、コロナウイルスによって引き起こされる感染症です。感染した場合、頭痛や寒気、倦怠(けんたい)感、のどの痛み、咳(せき)、味覚や嗅覚の異常、下痢などの症状があらわれます。初期の段階では熱はない、あるいは微熱といったケースもあります

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎とはウイルスや、細菌などが胃腸内に感染して起きる胃腸炎です。ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス、サルモネラ、カンピロバクターなどの細菌が原因で引き起こされます。

主に下痢、腹痛、頭痛、吐き気・嘔吐、寒気といった症状がみられます。発熱する場合もありますが、38度以下とあまり高くならない傾向があります。乳幼児や高齢者は重症化して命に関わることもあるため、注意が必要です。

吐き気・嘔吐する頭痛は命に関わる病気の可能性もある

吐き気がする頭痛は、脳や身体の重大な病気が原因となっている可能性もあります。以下のような病気で引き起こされる頭痛は、命に危険が及ぶ場合もあるので早めに病院での受診が必要です。

くも膜下出血

脳をおおう「くも膜」下の空間に出血が起きた状態をいいます。原因は脳動脈瘤(りゅう)の破裂で、後頭部をハンマーで殴られたような、これまで経験したことのない激しい痛みに襲われます。吐き気や嘔吐をともない、頭痛がはじまってすぐに、意識を失うことがあります。

脳腫瘍

脳腫瘍(のうしゅよう)とは、頭蓋骨(ずがいこつ)の内部である頭蓋内に腫瘍ができた状態をいいます。腫瘍が大きくなると、脳を圧迫して持続的な頭痛が引き起こされます。

早朝~朝方に痛むことが多く、吐き気がないのに突然嘔吐する、ものが二重にみえるなどの目の障害をともないます。症状が進行すると頭痛も激しくなり、けいれんや失神を起こすこともあります

髄膜炎

髄膜炎とは、脳と脊髄を包んでいる「髄膜」に炎症が起きている状態をいいます。ウイルス、細菌、真菌などが原因で引き起こされます。激しい頭痛があり、発熱、悪寒、下痢、嘔吐をともないます。炎症が脳に及ぶと意識障害やけいれんを起こすことがあります。風邪と間違いやすいので注意が必要です。

熱中症

熱中症とは、炎天下や高い気温の場所に長時間いることによって体温調節機能が働かなくなり、身体の中に熱がこもった状態をいいます。

脳や消化器、筋肉に影響が及び、初期の段階では立ちくらみ、筋肉痛、大量の汗をかくといった症状があらわれます。この時点では軽症のため、涼しいところへ移動して休むなどの応急処置を行います。

ただし、頭痛、吐き気、しびれといった症状がある場合は、病院への搬送が必要となる中等症です。意識障害、手足の運動障害を起こす危険や、高齢者や子どもの場合は命にも関わる可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう

頭痛は脳神経内科、脳神経外科の受診を

頭痛は脳神経内科や脳神経外科を受診しましょう

頭痛の場合は、基本的に脳神経内科脳神経外科を受診します。よくある症状とはいえ、ひんぱんに痛みがあって、家事や日常生活に支障をきたすとつらいものですよね。

薬で済ませることもあるかもしれませんが、頭痛にはタイプがあり、症状が起こる原因も異なります。「たかが頭痛ぐらいで」と我慢せずに、病院で診察を受けて正しく症状を把握することで、改善を図りましょう。

執筆・監修ドクター

尾畑 十善
尾畑 十善 医師 おばた内科クリニック 院長 担当科目 内科/脳神経内科

経歴2000年   福岡大学医学部卒業
2008年   福岡大学病院 神経内科 助教
2009年   福西会病院 神経内科部長
2012年   福西会病院 神経内科・リハビリテーション科部長
2016年9月 おばた内科クリニック開院

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