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頭痛をおこす食中毒の種類は?市販薬の服用はNG!自宅での対処法とは

更新日:2017/06/27 公開日:2017/06/27 view数:1,306
食中毒 頭痛

食中毒の症状でまっさきに思い浮かべるのは「下痢」や「嘔吐」ではないでしょうか?

実は、それ以外に『頭痛』が起こることもあります。こちらの記事では、頭痛をともなう食中毒菌の種類や原因、頭痛が生じたときの対処法について解説します。

目次
  1. 頭痛をともなう食中毒の種類と原因
  2. 頭痛をともなう食中毒にかかったときの対処法
  3. 食中毒を広げないために…3つの予防法
  4. まとめ

頭痛をともなう食中毒の種類と原因

1.なぜ食中毒で頭痛が起こる?

脱水症状により『頭痛』が起こることがあります。

食中毒の症状である、嘔吐や下痢が生じると、体内の水分量が減ります。その結果『脱水症状』になり、頭痛を引き起こしてしまうのです。

2.サルモネラ

食中毒 頭痛

<頭痛以外の症状>
腹痛・下痢・嘔吐

<原因>
発生の原因としてよく知られているのは『鶏卵』です。

サルモネラ菌は、動物のほとんどが保有しているため、肉類や魚類、卵など多くの食品がサルモネラ食中毒の原因になりえます。そのため食品汚染を完全に防ぐのは不可能に近いです。

他に、加熱不足の食肉を調理したあとの調理器具から二次汚染が起き、食中毒になるケースもあります。

3.カンピロバクター

食中毒 頭痛

<頭痛以外の症状>
腹痛・下痢・発熱・嘔吐

<原因>
『鶏肉』
は特にカンピロバクター食中毒の発生源になりやすいです。

カンピロバクターもサルモネラと同じく、ほとんどの動物が保菌しています。特に保菌率が高いのは鶏や牛、羊です。生食を避け、十分に加熱調理をすることで感染を予防しましょう。

4.ボツリヌス菌

<頭痛以外の症状>
めまい・視力低下・麻痺

<原因>
ボツリヌス菌の食中毒は、さまざまな食品が原因になり得ます。

ボツリヌス菌は、土壌や河川に潜んでいる菌です。肉類や野菜類など、多くの食品が汚染されている可能性を持っています。

また、ボツリヌス菌は酸素が無い状態で増殖し、毒素を生み出すという特徴もあるため、まれに瓶詰や缶詰、燻製など長期保存する、自家製の食品が汚染されるケースもあります。

ボツリヌス菌は熱に強いですが、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で不活性化するので、食べる前に十分加熱することが感染の予防になります。

5.ノロウイルス

食中毒 頭痛

<頭痛以外の症状>
嘔吐・腹痛・下痢・発熱

<原因>
「ノロウイルス=牡蠣」のイメージがありますよね。

実をいうと、牡蠣の中ではノロウイルスは増殖するのではなく、蓄積するだけなです。そのため、ノロウィルスが蓄積している牡蠣の糞便により、直接または間接的に汚染されてしまった食品も存在する可能性があります。

しっかりとした加熱調理はもちろんですが、ノロウイルスに感染した人は間接的に食品を汚染する可能性があるので調理しないようにすることも大切です。感染から1か月は、便に混ざって菌が排泄されることがあります。体内から完全に排泄されるまでは、調理に従事しないようにしましょう。

頭痛をともなう食中毒にかかったときの対処法

1.命の危険も!ただちに内科を受診

食中毒 頭痛

食中毒にかかったら、ただちに内科を受診しましょう

「単なる食あたり…」などと思って家庭で対処しようとするかたもいらっしゃいます。しかし、下痢や嘔吐が続くと『脱水症状』を引き起こし、ひいては死に至ることもあります。

異常があるときや、症状が続いているときは病院で診療を受け、重症化を防ぎましょう。

2.市販の頭痛薬は服用しない!

食中毒による頭痛の場合、市販の頭痛薬の服用はやめてください

自己判断で市販薬を飲んでしまうと、食中毒の薬との相互作用があったり、かえって症状を悪化させたりしてしまうこともあります。

どうしても頭痛が我慢できないときは、医師、薬剤師まで相談しましょう。

3.自宅での対処法

まずは安静に過ごすことを心がけてください。

それに加えて、脱水症状を防ぎ、菌の排出を促すために水分を積極的にとりましょう。常温のミネラルウォーター、スポーツドリンクなどがおすすめです。

また頭痛薬と同様に、市販の下痢止めを使うことも避けましょう。

食中毒を広げないために…3つの予防法

食中毒 頭痛

食中毒の感染を広げないように、次の3点を実施しましょう。

1.病原体をつけない

食品の汚染を防ぐため、まずは、病原体をつけないように次のことを心がけましょう。

・調理器具を清潔に保つ

・調理前や調理中しっかり手を洗う

・肉や野菜果物などを区分けして保存する

・調理済みの食品を衛生の良い状態で保存する

・調理器具を用途別に使い分ける

特に生の肉や魚を使ったときはその都度きちんと洗いましょう。

一見すると出来ていそうなことも多いですが、予防のもう一度振り返るとよいですね。食中毒菌を他の食品へと移さないことが大切です。

2.病原体を増やさない

食中毒 頭痛

次に、病原体を増やさないようにしましょう。保存環境が悪いと、食品の中で病原体が増殖してしまいます。主に次のことに注意する必要があります。

・食品の保存温度は10℃以下の低温、もしくは65℃以上の高温

・食材を買ったら迅速に冷蔵庫へ入れて保存

・調理済みの食品は早めに摂取する

調理済みの食品は適切な保存温度で保存していても、菌が少なからず増殖します。大量の作り置きは避け、早めに食べるよう心がけましょう。

3.病原体を殺す

多くの食中毒菌は、加熱処理をすることで殺菌できます。大部分は75℃、1分間の加熱によって死滅します。

・中心部が75℃以上になっているか確認する

・生焼けや生煮えのままで食べない

表面だけ高温でも、中心部が低温のままでは意味がありません。中心部の温度を確認するために『中心温度計』を用いる、という方法もあります。

そうはいっても、熱に強い病原菌もいます。熱を加えるだけでなく、先に解説した病原菌をつけたり増やしたりしないような工夫も、同時に行いましょう。

まとめ

食中毒は、下痢や嘔吐だけでなく『頭痛』をともなうものもあります。

できることなら、そのような辛い食中毒にかからず過ごしたいですよね。普段から、病原体を『つけない』『増やさない』『殺す』という3原則を意識しましょう。

鮮度の高いものを選ぶ、しっかり加熱するなどして食中毒を防ぎ、おいしい食事を楽しみましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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