「クーラー病」で自律神経が乱れてない?夏バテで気持ち悪いときの5つの対処法

夏場は暑さに負けず快適に過ごせるのが良いですが、夏バテによる食欲不振や体調不良に悩まされている方も少なくありません。
この記事では、夏バテで気持ち悪いときの対処法や症状を和らげる食事・飲み物・薬などをご紹介します。
夏バテが気持ち悪さを引き起こす理由
夏バテの症状としては、気持ち悪さのほかにも、倦怠感・食欲不振・入眠困難・無気力・下痢・便秘・イライラ・微熱・のぼせ・めまい・立ちくらみ・頭痛・むくみなどの全身症状がみられます。
夏バテによって気持ち悪くなる理由としては、次のような要因が考えられます。
「クーラー病」による自律神経の乱れ
冷房で冷え切った室内(自宅やオフィスなど)と外気温の差が激しいと、体が気温差についていけず自律神経が乱れやすくなります。いわゆる「クーラー病」の症状です。
自律神経はやる気やリラックスなどの気持ちをバランスよく切り替える場所です。このバランスが乱れることで「吐き気」をもよおすことがあります。
その他に、多汗や全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状があらわれます。あらわれる症状は人によって大きく違うのが特徴です。
急激な水分補給
夏はじっとしていても汗をたくさんかきます。このとき冷たい飲み物を一気に飲んでしまうと、夏バテを招きます。
体が冷えたり、胃腸機能が一時的に低下してしまうことで気持ち悪くなってしまいます。
睡眠不足
夏の夜は日中の熱気が部屋にこもるため寝苦しく、睡眠不足に陥りやすくなります。
暑さで寝つけないまま夜更かしをしてしまうと、疲れた体を回復させることができず体調不良を招きます。
夏バテで気持ち悪いときの対処法
おすすめの飲み物
夏には疲労回復効果のある甘酒がおすすめです。甘酒は“飲む点滴”とも言われ、昔から夏バテ予防のために飲まれていました。
コップ1杯程度飲めば十分ですが、飲みにくいようであれば豆乳と混ぜたり炭酸と混ぜたりするのも良いでしょう。
おすすめの食べ物
夏バテで気持ち悪いときは、夏野菜もおすすめです。
夏野菜は体を冷やす作用もあるため、火照った体に効くでしょう。きゅうりやトマトは生で丸かじりできるため、手間がかからない点も良いですね。
気持ち悪さを和らげる5つの方法
夏バテで気持ち悪くなってしまった場合に、自分でできる対処法をご紹介します。
水分を摂る
夏場はじっとしていても汗をかくため、体の水分が奪われていきます。
そのため、こまめに水分を摂ることと、汗とともに流れ出た塩分を補給することが大切です。冷たすぎず、カフェインを含まない飲み物を選びましょう。
スポーツドリンクなども良いですが、糖分を多く含んだものを飲みすぎると逆に喉が渇きやすくなるため、適量を心がけてください。
また、氷を入れた冷たい飲み物は、胃腸を弱め食欲を低下させる恐れもあるため、常温の飲み物をこまめに飲むようにしましょう。
ゆったりした衣服を着用する
「ぴったりしている」「ボタンで詰まっている」「ベルトがきつい」衣服などは、汗をかきやすいため不快感を増します。
衣服の締め付けによって吐き気をもよおすこともあるため、ボタンなどは緩めてゆったりとした服装で過ごしましょう。
身体を冷やさない
「冷えは万病のもと」と言うように、体調不良の原因となります。夏でもクーラーや冷たい食べ物・飲み物によって、体の芯から冷えている人が多いです。
クーラーは適温に設定できれば良いですが、会社や電車など公共の場では温度調節が難しいでしょう。
そういう場合はストールやひざ掛けなどで足元を温めると、冷えを防止できます。
お風呂に入る
気持ち悪さを感じたときは、ぬるめのお湯に浸かることで軽減されるでしょう。
ぬるめのお湯は血液循環を良くして、リラックス神経の副交感神経を優位にさせ、気分を落ち着かせます。
安静にする
気持ち悪いときは安静にするのが大切です。可能であれば、横になって安静にすると気持ち悪さが和らぐでしょう。
夏バテの気持ち悪さに効果的な薬
滋養強壮や体調改善ができる栄養剤もおすすめです。疲れ、だるさが取れれば、気持ち悪さも改善することがあります。
夏バテで気持ち悪くなるのを予防するには?
睡眠をしっかりとる
暑さで寝苦しい季節ですが、睡眠不足は夏バテを引き起こしやすくなります。
クーラーや扇風機を利用して部屋を冷やしたり、クールパットや保冷剤などの冷却グッズを活用したりして、睡眠環境を整えましょう。そのうえで1日7~8時間程度の睡眠をとることが重要です。
きちんと栄養を摂る
夏バテによる気持ち悪さを防ぐには、食事からしっかりと栄養を摂ることが重要です。特に意識して摂りたいのは、疲労回復効果のある下記の栄養素です。
たんぱく質
たんぱく質は体づくりに欠かせない栄養素です。体は疲労回復の際に多くのたんぱく質を消費するため、特に夏バテのときや疲労がたまっているときは不足しがちです。
たんぱく質を多く含む卵・肉・魚・大豆製品・乳製品を意識して摂りましょう。
ビタミンB1
暑さによる疲れが目立つ夏は、ビタミンB1を摂って疲労をため込まないようにしましょう。
特に玄米に多く含まれるので、白米の代わりに摂るのがおすすめです。玄米が苦手な方は、雑穀米や麦ごはんで代用する方法もあります。
野菜では、夏に旬を迎えるモロヘイヤや枝豆にもビタミンB1が豊富です。
クエン酸
クエン酸を多く含む酢・レモン・梅などを積極的に摂りましょう。
アスパラギン酸
もやしやアスパラガスは、アスパラギン酸を多く含みます。
もやしに軽く火を通しレモンとオリーブオイルで和えたり、梅肉を加えたりするとクエン酸も同時に摂れておすすめです。アスパラガスのピクルスも良いでしょう。
シャワーだけで済まさない
夏は暑いからといって湯船に浸からずシャワーだけで済ます方が多いです。
しかし水分補給をしながらぬるま湯に20分程度浸かると、適度に汗をかくことで夏バテを予防できるため、シャワーだけで済まさないようにしましょう。
まとめ
夏は暑さで体調を崩しやすいですが、しっかり対処することである程度は防げます。
暑いからといって冷たい飲み物をたくさん飲んだり、食欲がないからといって何も食べなかったりすると、気持ち悪さを加速させてしまいます。
睡眠と栄養をきちんととり、規則正しい生活を心がけましょう。
執筆者:荒牧内科 荒牧竜太郎先生
執筆・監修ドクター
経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業
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