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カフェインで頭痛が起こる理由と緩和させる方法。薬は飲んでも良い?

更新日:2022/07/27 公開日:2020/12/16 view数:56,210
カフェインで頭痛がする原因、治し方についても解説

【医師監修】

カフェインには血管を収縮させる作用があるので、頭痛を引き起こします。

カフェインを含むコーヒーやエナジードリンクは、眠気覚ましや頭をスッキリさせる作用があります。

しかし一方で、カフェイン飲料の飲み過ぎは頭痛などの不調を引き起こすことがあります。

この記事ではカフェインの摂取によって頭痛が起こる理由と、痛みを緩和させる対処法を説明します。

血管を冷やしたり、カフェインを体外へ排出したりすることで症状は改善されますが、痛みが引かない場合は病院を受診しましょう。

目次
  1. カフェインが頭痛を起こすのはなぜ?
  2. カフェインが頭痛に効くこともある?
  3. カフェインによる頭痛の対処法と注意点
  4. まとめ

カフェインが頭痛を起こすのはなぜ?

カフェインで頭痛になる原因は血流の悪化

カフェインによって頭痛が生じる理由は、カフェインに「血管を収縮させて血流を悪くする作用」があるためです。

カフェインが体内から抜けると、収縮した血管は少しずつ拡張し元に戻っていきます。

締め付けから解放された血流は本来の量に戻るため増加し、これが頭痛の原因となります。

1.慢性的なカフェイン中毒は頭痛を起こしやすい

カフェイン中毒の場合切れるとひどい頭痛になる

重度の慢性的なカフェイン中毒の場合は常に血管が収縮状態となるため、カフェインが切れるたびに上記のような作用が働いて、頭痛が起こる可能性があります。

2.症状や目安摂取量には個人差がある

カフェイン中毒の症状や摂取量は人により異なる

カフェイン中毒の症状は体質によっても左右されるもので、症状やその度合いには個人差があります。

またカフェインの目安摂取量も体格によって異なりますが、一般的には体重1㎏あたりカフェイン3㎎程度であれば心配なしとされています。

カフェインが頭痛に効くこともある?

1.偏頭痛にはカフェインが有効という説も

カフェインで偏頭痛が解消される可能性も

偏頭痛は血管が拡張することで生じます。脳の太い血管がなんらかの原因で拡張すると、その周囲を取り巻く「三叉神経」が圧迫されて刺激を受けます

するとこの部分から「神経ペプチド」という痛みの原因となる物質が放出され、血管の周りに炎症を起こすことで偏頭痛が生じる仕組みです。

つまり偏頭痛を軽減するには血管の拡張を抑える必要があり、カフェインには血管を収縮させる働きがあるため、鎮痛作用をもたらすと考えられています。

2.緊張型の頭痛には逆効果

カフェインで緊張型頭痛が悪化する場合も

緊張型の頭痛(血管が収縮することで生じる痛み)には、カフェインの摂取は逆効果です。

既述の通りカフェインは血流を悪くするので、余計に頭痛を悪化させる可能性があります。

3.基本的にカフェインで頭痛は治せない

カフェインでは頭痛は治らない。頭痛は薬で治療を

一時的に症状が改善されることはあるかもしれませんが、基本的にカフェイン自体に頭痛を治す働きはありません

そのため頭痛の症状があるときにカフェインをあてにするのは、望ましいとは言えないでしょう。

4.市販薬に含まれるカフェインについて

頭痛があるとき、カフェイン入りの市販薬は避ける

市販の風邪薬や鎮痛薬などには、カフェインが含まれているものが多いです。

中枢神経を刺激することで眠気や疲労感を取り、頭の重い感覚を和らげる目的で配合されています。

ただし頭痛がひどい場合は、そういった薬を服用すると悪化させる恐れがあるので、カフェインの入っていない市販薬を選びましょう。

カフェインによる頭痛の対処法と注意点

1.血管を冷やす

カフェインで頭痛がする時は血管を冷やす

「血管が拡張して血流が急激に良くなること」が痛みの原因なので、血管を冷やすのが役立ちます。

冷やすと血管が収縮するという作用を利用し、血流を抑えて痛みを和らげます。

2.カフェインを体外へ排出する

カフェインで頭痛があるときは水分を摂る

カフェインを体の外へ排出すると血流が正常に戻り、頭痛の症状が改善されるでしょう。

もともとカフェインには利尿作用があるので、水分をたくさん摂ることで尿と一緒にカフェインを体外へ排出できます。

3.頭痛薬の服用に注意

市販の頭痛薬はカフェイン入りの場合もあるため注意

頭痛薬にもカフェインが含まれているものがあるので、カフェイン中毒が原因なら、自己判断で頭痛薬を飲むことは好ましくありません。

頭痛薬を飲むよりはカフェインを断つことが先です。

頭痛の症状が治まらないのであれば病院へ行くか、薬剤師に相談しましょう。

4.慢性的ならカフェイン摂取量を徐々に減らす

カフェイン中毒の場合、カフェイン摂取量を減らす

普段から頻繁にカフェインを摂取している場合、摂取量を徐々に減らしていくことで頭痛が改善されるケースがほとんどです。

頭痛に対処しつつ、カフェイン中毒を治していきましょう。

5.病院へ行く

カフェインで頭痛がする場合は病院へ

痛みが強い場合は早めに内科などの病院を受診しましょう。

治療法としては、主に胃洗浄を行ってカフェインを体外へ排出させます

まとめ

カフェインは血管を収縮させるため、この成分が体内から抜けたときに血管が元に戻ろうと拡張して頭痛を引き起こします。

基本的にはカフェインを体外へ排出することで治るので、異変がみられたらカフェインの摂取は控え、水をたくさん飲んで尿とともに排出しましょう。

慢性的なカフェイン中毒の場合は、少しずつ依存をなくしていくことが大切です。

痛みがひどい場合は我慢せず病院を受診しましょう。

執筆・監修ドクター

内野 勝行
内野 勝行 医師 金町駅前脳神経内科 院長 担当科目 脳神経内科

経歴2009年 帝京大学医学部卒 帝京大学医学部附属病院神経内科非常勤医
2015年 金町脳神経内科・耳鼻咽喉科 開設

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