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片頭痛

目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 原因
  4. 検査内容と主な診療科目
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差

概要

片頭痛とは?

片頭痛とは、片側、あるいは両側に強い頭の痛みを感じる疾患です。また、顔面や首周辺、目の奥に鈍痛があるなど症状があらわれる場所が頭とは限りませんが、主な症状は頭痛です。
片頭痛には初期症状に特徴があり、多くは視野の中心がキラキラ光り見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる症状やしびれを感じることもあります。一方、何かしらの前兆症状もなく頭痛が始まることもあります。症状の度合いによりますが、前兆症状の後に約1~6時間痛みが続き、4~24時間程で頭痛は治まります。男性より女性が発症しやすいといわれ、遺伝する可能性もあるとわかっています。

症状

片頭痛

前兆の最中、あるいは消退後60分以内に、通常は片側の前頭から側頭部に拍動性の頭痛が出現します。痛みのピークが過ぎるとズーンとした痛みに変わることがあり、患者の半数以上は拍動性ではないと感じます。
約60%は片側性であるが、常に同じ側に頭痛が起こるとは限らず反対側に痛みが起こる、両側に起こるなどのパターンもあります。
1~6時間、痛みが増強したあと、通常4~24時間で消退します。長いときは3日間持続することもあります。
片頭痛は、頭痛発作に前駆(ぜんく:頭痛が起きる前に何かしらの症状があらわれること)するか(前兆のある片頭痛という )、あるいは頭痛と同時に起こる(前兆のない片頭痛という)脳の局所神経症状のことです。前駆には視覚症状、感覚症状、言語症状があります。
最もよくみられるのは視覚症状で、閃輝暗点(せんきあんてん)が多いです。閃輝暗点とは、視野の中心が見えにくくなり、その周辺にキラキラ輝く鋸歯(きょし:ギザギザとした形)状の模様が見えるもの。
感覚症状では、しびれを感じることがあります。

原因

血管や三叉神経(さんさしんけい:※1)を起源とする末梢(まっしょう)説と、片頭痛発生器官(片頭痛発作の引き金となる部位)や下行性痛覚抑制系を重視する中枢説があります。両者とも関与しているとされるが詳細は不明です。
誘因として多いのは身体・精神的因子(疲労、ストレス、激しい運動、性交、睡眠不足・過多、空腹など)です。他にも薬剤(経口避妊薬、エストロゲン療法・離脱、亜硝酸・降圧薬などの血管拡張薬など)、環境因子(入浴・冷暖房による温度差、騒音、炎天、気圧差、臭気など)、食事因子(チョコレート、コーヒー、紅茶、熟成チーズ、ソーセージ、かんきつ類、海藻、香辛料、ナッツ、飲酒など)、アレルギー性因子(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(ふくびくうえん)、気管支喘息など)などが誘因になり得ます。

※1 三叉神経(さんさしんけい)

三叉神経は、脳神経の1つで最も大きな神経です。三叉という通り、3つの神経に分かれており眼神経、上顎神経(じょうがくしんけい)、下顎神経(かがくしんけい)があります。

検査内容と主な診療科目

検査では、器質的疾患による頭痛を鑑別し除外するために、頭部CTスキャンや頭部MRIによる画像検査をおこないます。
頭痛の発作が軽く、月に1~2回の発作で、市販薬を早めに服用し、日常生活に支障ない場合は市販薬で様子観察が可能です。市販薬を服用するタイミングとして、前兆がある頭痛は前兆があらわれた際に早めの服用を心がけ、前兆がない頭痛は頭痛があらわれた際に服用します。軽度の片頭痛であれば、市販薬にて改善することから受診の必要性は低いと考えられます。
しかし、脳腫瘍や脳出血といった器質的疾患(※2)を有するものによる頭痛や、不適切な薬剤の使用過多でも頭痛(薬物乱用頭痛)が生じることがあり受診が必要となります 。例えば、鎮痛剤の飲みすぎが頭痛の改善を妨げる原因になる可能性もあります。もし月に10回以上薬を服用するような場合や症状の改善が乏しい場合は神経内科、脳神経内科、脳神経外科の受診が推奨されます。

※2 器質的疾患

疾患の原因が身体の器官のどこであるかを特定でき、損傷によるものだと分かる状態です。例えば、脳に症状がある場合その原因が脳失血や脳腫瘍など脳自体に問題があることが特定できる状態です。

治療方法と治療期間

保険適応のある治療は内服による治療です。
発作時に内服する治療薬としてアセトアミノフェン製剤、非ステロイド系鎮痛薬、トリプタン製剤、エルゴタミン製剤が主に使用されます。
ただし、エルゴタミン製剤は子宮収縮作用、催奇形性の問題があるため妊婦や授乳中には使用しません。
月に10回以上発作のために薬を服用する場合は、薬物乱用頭痛を起こさないように抗てんかん薬、β遮断薬、Ca拮抗薬などの予防薬を投与します。
対症療法が中心となり、継続的な治療が必要となります。頭痛の程度や頻度が許容範囲となれば、治療は終了されます。

治療の展望と予後

根本的に治療をすることは難しいですが、加齢とともに発作は減少していきます。

発症しやすい年代と性差

20〜40歳代に多く、女性の有病率は男性の3.6倍程です。遺伝性があることも知られており、特に母親が頭痛を有していることが多く、初発は10〜30歳が多い傾向にあります。
なお、前兆のない片頭痛は前兆のある片頭痛の約2倍です。

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