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食中毒で「発熱」を引き起こす菌の種類と潜伏期間。解熱剤の服用はNG

更新日:2017/06/28 公開日:2017/06/28 view数:1,255
食中毒 発熱

「食中毒で発熱することってあるの?」そんな風に思うかたもいらっしゃるかもしれません。

食中毒は、原因菌が体内に入って炎症反応を起こし、色々な症状があらわれます。その炎症反応のひとつが『発熱』です

こちらの記事では、食中毒が原因で発熱したらどう対処したらよいのか、また原因となる菌の種類について解説しています。

目次
  1. 発熱を引き起こす食中毒の種類
  2. 感染から発症までと、発熱の続く期間
  3. 発熱をともなう食中毒にかかったら…対処法
  4. まとめ

発熱を引き起こす食中毒の種類

発熱を引き起こす、食中毒菌について解説します。

それぞれの菌ごとに挙げている「原因となる食べ物」以外にも、調理中やほかの食品からの汚染によって、さまざまな食品が原因となる可能性があります。

1. サルモネラ

食中毒 発熱

<発熱以外の症状>

嘔吐・腹痛・下痢

<原因となる食べ物>

鶏卵、食肉(特に鶏肉)、ネズミやペットなどを介して汚染された食品

2. 腸管出血性大腸菌(O-157など)

食中毒 発熱

<発熱以外の症状>

腹痛・下痢・嘔吐

<原因となる食べ物>

食肉

3.カンピロバクター

<発熱以外の症状>

腹痛・下痢・嘔吐

<原因となる食べ物>

食肉(鶏肉)、殺菌処理が不十分な水

4. エルシニア属菌

<発熱以外の症状>

腹痛・下痢

<原因となる食べ物>

殺菌処理の不十分な水、動物の糞などに汚染された食肉(特に豚肉)

5. 赤痢菌

食中毒 発熱

<発熱以外の症状>

腹痛・下痢

<原因となる食べ物>

殺菌処理が不十分な水

6. ノロウイルス

食中毒 発熱

<発熱以外の症状>

腹痛・下痢・嘔吐

<原因となる食べ物>

飲料水、牡蠣など二枚貝

感染から発症までと、発熱の続く期間

食中毒 発熱

食中毒菌によって、発熱がつづく期間が異なります。個人差はありますが、感染から発症までと、症状が治まるまでのおおよその期間を解説します。

1.発症までの期間

・サルモネラ…感染後12時間から72時間

・腸管出血性大腸菌(O-157など)…感染後4日から2週間

・カンピロバクター…感染後1日から7日

・エルシニア属菌…感染後4日から6日

・赤痢菌…感染後1日から7日

・ノロウイルス…感染後1日から2日

2.症状が治まるまでの期間

・サルモネラ…発症から2~3日

・腸管出血性大腸菌(O-157など)…発症から2~3日

・カンピロバクター…発症から1~2日

・エルシニア属菌…発症から1ヶ月程

・赤痢菌…発症から7日ほど

・ノロウイルス…発症から3日

発熱をともなう食中毒にかかったら…対処法

1.自宅で出来る対処法

自宅での対処法として大切なのは、『水分補給』と『安静にすること』です。

水分補給

食中毒 発熱

発熱や下痢などの食中毒の症状は、脱水症状を引き起こします。

ポイントは、『こまめに水分を補給することです。一気にたくさん飲んだから大丈夫、ではないので気をつけましょう。

出来れば経口補水液など、体内の電解質のバランスをよくするものが望ましいです。

安静にして、食欲があればおかゆやバナナを食べる

食中毒にかかったら、動き回らず、身体を休めましょう。

食欲があれば、消化の良いおかゆやバナナなどを食べてください。味付けは薄めにしましょう。

また、揚げ物や繊維質のものは、内臓に負担をかけるので避けてください。

2.解熱剤の服用はNG!

発熱すると身体がだるく、解熱剤を飲みたくなるかもしれません。しかし、食中毒が原因のときは解熱剤を服用しないでください

解熱剤によって症状が悪化することがあります。また、食中毒のの薬との副作用も懸念されます。同様に市販の下痢止めの服用も避けてください。

3.症状がひどい・改善されないときは病院へ!

特に乳児や高齢者は要注意

食中毒 発熱

症状がひどい場合や、なかなか改善されない場合は、病院で医師の診療を受けてください。

特に乳児や高齢者は重症化しやすいです。早めに病院へ行きましょう。病院では、食中毒の原因菌を特定し、適切な治療が行われます。

食事内容や渡航歴など…病院できかれること

病院では次のようなことを聞かれます。あらかじめ答えられるようにしておくとスムーズです。

・数日前からの食事内容

・便の回数

・食事をとれているか

・旅行歴(海外渡航歴)

・飼育しているペット

・同じ食事をとった人や、自宅で作ったものを食べた場合は調理した人の症状

病院で行う治療

食中毒の原因菌が特定されたら、脱水症状を予防するために、『点滴』や『抗生物質』の投与などを行います。

まとめ

症状がひどいとき、改善されない場合は病院へ!

食中毒による「発熱」の症状は脱水症状を引き起こしやすく、命を脅かすこともあります。

対処法として、こまめに水分をとることを忘れないようにしましょう。症状がひどいときや改善されないときは病院で診療を受けてください。

特に乳児・高齢者は要注意

また、抵抗力の弱い乳児や高齢者、過労やストレスなどで体力の落ちているかたが食中毒に感染すると、重症化するおそれがあります。その場合も早めに病院へ行きましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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