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ぐんぱつずつう群発頭痛

更新日:2022/08/10 公開日:2019/10/15 view数:3,968

群発頭痛(ぐんぱつずつう)とは、就寝中や早朝、目のくぼみから側頭部にかけて激しい痛みがおこる病気です。

患者さんの半分以上が男性で、飲酒や喫煙などが原因と考えられていますが、特定はされていません。

一般的な消炎鎮痛薬ではあまり効果がないため、医療機関への受診が必要です。トリプタンという薬と酸素吸入で対処するほか、症状が出ている間は飲酒、喫煙、入浴を控えます。

目次
  1. 群発頭痛の症状
  2. 群発頭痛の診療科目・検査方法
  3. 群発頭痛の原因
  4. 群発頭痛の予防・治療方法・治療期間
  5. 群発頭痛の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 群発頭痛になりやすい年齢や性別

群発頭痛の症状

前触れとなるような症状はなく、気分が悪くなったり、吐いたりすることもありません。

どちらか一方の眼窩(目のくぼみ)、眼窩上部または側頭部にかけて灼熱感(熱くてヒリヒリするような感覚)が数分間おこった後に、同じ部位から側頭、頭頂部にかけて突き刺されるような、えぐられるような、灼けるような激痛が突然おこり、15分〜3時間ほど持続します。
発作は就寝後1〜3時間以内の最初のREM期(※)、あるいは早朝に多くおこります。

このような症状は定期的にあらわれることがあります。また、アルコールにより症状が誘発されることがあるため、症状が出ている間は禁酒が望ましいとされています。

※REM期:睡眠中の状態のひとつで、身体は休んでいるが、脳は活動している状態

群発頭痛の診療科目・検査方法

日常生活に支障がないようであれば、必ずしも受診の必要はありません。

しかし、なかには

  • 器質的疾患(脳腫瘍や脳動脈瘤など)を原因とする頭痛
  • 不適切な治療などによって生じる薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)

によるものであることも考えられます。

  • 病気の治療などで何らかの薬を服用している
  • 市販の鎮痛薬で症状が改善しない(月に10回以上服用している)
  • 症状が長く続く

以上のような場合は脳神経内科脳神経外科のいずれかを受診しましょう。

病院では、脳腫瘍や脳動脈瘤などの器質的疾患を原因とする頭痛と区別するために、まず頭部CTや頭部MRIによる画像検査をおこないます。

あわせて、

  • 痛みがおこるときの状況(どんなときに、どんな痛みがあるか)
  • 薬の服用状況
  • 飲酒習慣、喫煙習慣の有無

などについての問診もおこないます。

痛みの特徴が群発頭痛のものと合致し、ほかに原因となる病気も見当たらなければ、群発頭痛と診断されます。

群発頭痛の原因

頭蓋骨の内部にあって、ちょうど目の真後ろあたりにある海綿静脈洞部にある内頚動脈がひろがっておこるという説や、同じ場所に無菌性の炎症がおこることで発症するという説、神経ペプチド異常や視床下部に発生源があるなど、いくつかの説があります。

しかし、まだ特定はされていません。

飲酒、喫煙、遺伝的要因の関与も指摘されていますが、まだ解明されていません。

群発頭痛の予防・治療方法・治療期間

消炎鎮痛薬はあまり効果が期待できません。

トリプタンと酸素吸入がもっとも有効で、即効性もあるとされています。
なかでも、スマトリプタンの皮下への注射は有効性が高く、保険も適応されます。

頭痛が激しいときは、フェイスマスクを使って酸素吸入をおこなうこともあります。酸素吸入は、頭痛の発作がおこってから10分以内におこなうのが望ましいとされています。

また、予防のために、Ca拮抗薬のベラパミル塩酸塩を用いることもあります。

予防に有効な治療は多くありません。そのなかでも、アルコールが原因となっていることがあるため、症状が出やすい期間の飲酒は控えましょう。
患者さんにはヘビースモーカーが多いとされています。禁煙も症状を抑えるのに有効と考えられます。

また、入浴中に症状が出ることもあるため、浴槽にはつからずにシャワーで済ませることをおすすめします。

群発頭痛の治療経過(合併症・後遺症)

症状が出るのを完全に防ぐ方法はありません。そのため症状があらわれる都度、対処する必要があります。

一般に、症状が頻繁におこる期間(群発期)を過ぎると、しばらくの間はおこらなくなります。半年~2、3年周期で症状が出るようになっては、1か月程度でまたおさまるという状態を繰り返すことが多いとされています。

群発頭痛になりやすい年齢や性別

10万人あたり51〜401人がこの病気にかかっていると報告されています。

初めて症状が出るのは20〜40歳が多くなっています。また、患者さんの約75〜90%を男性が占めています。

執筆・監修ドクター

尾畑 十善
尾畑 十善 医師 おばた内科クリニック 院長 担当科目 内科/脳神経内科

経歴2000年   福岡大学医学部卒業
2008年   福岡大学病院 神経内科 助教
2009年   福西会病院 神経内科部長
2012年   福西会病院 神経内科・リハビリテーション科部長
2016年9月 おばた内科クリニック開院

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