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熱中症と新型コロナは症状が似てる?見分け方と予防のポイント

更新日:2022/09/27 公開日:2020/09/29 view数:18,639
熱中症_マスク

熱中症と新型コロナウイルスの初期症状が似ていることはご存じでしたか?

微熱や倦怠感があるとつい不安になってしまいますよね。

この記事では、微熱や倦怠感があった場合の対処法や、夏の感染症対策のポイントなどを解説していきます。

新型コロナウイルスの感染拡大がいまだに続く中、日本では今年の夏も猛暑が続くなど、熱中症対策にも気を配る必要があります。

今年は外出自粛やテレワークによって運動量が減ってしまい、体力が低下している人も多いと思いますが、この場合、暑さに慣れてないこともあり熱中症になるリスクが通常よりも高くなるため特に注意が必要です。

また、感染予防のためにマスクを着用することで、マスクの内側に熱がこもり、より熱中症になりやすい傾向にあります。

実は、熱中症と新型コロナの初期では、症状が似ていると言われています。熱中症は重症化すると死に至ることもあるため、早期の判断と対応が必要です。

そこで今回は新型コロナウイルスと熱中症の見分け方や、予防法などについて解説していきます。

目次
  1. 新型コロナウイルスと熱中症の初期症状は見分けが難しい
  2. 新型コロナ感染防止と熱中症予防のポイント
  3. まとめ

新型コロナウイルスと熱中症の初期症状は見分けが難しい

新型コロナウイルス感染症と熱中症、どちらも体温上昇や息苦しさ、倦怠感があるため、判断が難しいと言われています。

熱中症の症状

熱中症の症状で代表的なものは、以下になります。
・高体温
・めまいや立ちくらみ
・手足のしびれ
・筋肉の痛み(こむら返りなど)
・頭痛
・吐き気や嘔吐
・倦怠感
・返事を返せなくなる
・意識が遠のく
・体が痙攣する

熱中症は、場合によっては死に至ることもあります。そのため日ごろの対策が欠かせません。

少しでも異変を感じたら、水分をとったり、涼しい部屋に移動するなど対策が必要です。

新型コロナウイルスの症状

新型コロナウイルスの場合、個人差はありますが以下のような症状があらわれます。
・発熱
・倦怠感
・頭痛
・筋肉の痛み
・寒気や悪寒
・のどの痛み
・咳
・味覚や嗅覚の異常
など
※感染していても症状があらわれない方も多くいます。

新型コロナウイルスの場合、熱中症と同様に頭痛や倦怠感といった症状があらわれます。

そのため、医療機関へ行くと問診だけではなく、必要であればPCR検査などもおこなうことがあります。

いずれにしても医師へ相談を

症状だけでは判断しにくいものの、新型コロナウイルスによる症状は「感染症」であるのに対し、熱中症は「環境障害」である点に大きな違いがあります。

新型コロナウイルスは人と人との接触によって感染します。一方、熱中症は気温や湿度が高くなる時期など、一定の環境下で起こります。

たとえば夜間に冷房をつけずに眠っていた、炎天下の中で水分補給などをせずに作業をしていたなどがあれば熱中症の可能性も考慮します。

発症の状況にヒントがあります。

ただし、自己判断は禁物です。どのような場合であっても、まずは内科や救急科など医療機関に相談し、医師の判断を仰ぐことが大切です。

新型コロナ感染防止と熱中症予防のポイント

マスクの着用に注意

新型コロナウイルスの感染対策では手洗いや「3密」を避ける等といった対策のほかに、「マスクの着用」も推奨されています。

しかし、夏にマスクをすることで蒸れたり、呼吸が苦しくなったりすることで熱中症のリスクが高まります。そのため、以下のようなことを心がけましょう。

・他者との距離が2m以上とれる場合には、マスクをはずす
・呼吸が荒くなるような作業や運動を避ける
・のどが乾いていなくてもこまめに水分補給をする

感染対策は必要ですが、そればかりに気をとられていると、熱中症など他の要因によって体調不良になることもあります。

無理をせず、息苦しくなった時などはマスクをはずすようにしましょう。

空調を利用する時は換気をこまめに

新型コロナウイルスの感染対策として屋内では換気が必要になります。
(新型コロナウイルス感染の危険性のある人の出入りがなかった場合には換気は必要ありません)

特に一般的な家庭用エアコンは、室内の空気を循環させているだけで換気はできません。

そのため、窓を開けてこまめに換気をしましょう。この時、窓を2か所以上開けることで空気の流れができ、スムーズに換気をすることができます。

ただし、換気をすると室内の気温が上がってしまいます。そのため、エアコンの設定温度を換気後は少し下げるなど、素早く室内を冷やせるようにしましょう。

まとめ

新型コロナウイルスと熱中症では、発熱や倦怠感といった、似たような症状があらわれます。そのため単純に症状や見た目などで見分けることは難しいです。

しかし、症状は熱中症の方が急速に悪化していきます。重症化すると、最悪の場合は意識障害になり、死に至ることもあります。

暑い時期に体調不良になった場合は、新型コロナウイルスだけではなく熱中症の可能性も考慮しながら行動することが大切です。

熱中症の可能性があっても、受診前は事前にかかりつけ医などに相談を

体調不良になった時の気温が高かった、水分をほとんどとっていなかったなど、熱中症になりそうな条件がそろっていたとしても、受診前には必ずかかりつけの医師や、「帰国者・接触者センター」に指示を仰ぐようにしましょう。

問診の際、医師に体調不良になった時の状況を説明する必要があります。

たとえば、冷房の有無や水分の摂取状況、最近接触した人や訪れた場所などをできるだけ多く説明できるようにしておきましょう。

今年の夏は通常の熱中症対策に加えて、新型コロナウイルスへの感染対策に気を配る必要があります。

それぞれ十分に気を付けつつ、体調に不安があればすぐに相談するようにしてください。

執筆・監修ドクター

三宅 康史
三宅 康史 医師 帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター長 担当科目 脳神経外科

経歴1985年 東京医科歯科大学医学部卒業
1985年 東京大学医学部附属病院救急部入局
1986年 公立昭和病院脳神経外科・救急科(ICU)・外科 研修医~医長
1996年 昭和大学病院救命救急センター 助手
2000年 さいたま赤十字病院救命救急センター長・集中治療部長
2003年 昭和大学医学部救急医学准教授
2011年 同 救命救急センター長
2012年 同 教授
2016年 帝京大学医学部救急医学教授・同附属病院救命救急センター長
2017年 同 高度救命救急センター長

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