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ウイルス性胃腸炎に大人が感染したら…症状は?仕事は?家族にうつる?

更新日:2022/09/26 公開日:2020/02/10 view数:391,114
大人がウイルス性胃腸炎にしたときの症状は?

ウイルス性胃腸炎はウイルスの感染による胃腸炎です。

原因になるウイルスは子どもであればロタウイルスアデノウイルス、大人も感染するウイルスでは秋や冬に流行してたくさんの人が感染するノロウイルスがよく知られています。

なかでもノロウイルスは年代や性別に関係なく感染します。

感染を広げないためにも、どうやって感染するのかを知っておくことは重要です。

また、実際にかかってしまった場合には、どんなことに注意が必要でしょうか。

目次
  1. ウイルス性胃腸炎は大人も子どももかかる
  2. 症状はおう吐と下痢だけでなく発熱も
  3. 何度も感染するノロウイルスは食事に注意!
  4. 病後の仕事開始後はみんなで注意
  5. まず安静に。水分はこまめに摂取

ウイルス性胃腸炎は大人も子どももかかる

ウイルス性胃腸炎は、ウイルスが胃腸に入りこむことでおこります。

病原体による感染性の胃腸炎は、ほとんどがウイルスによるものです。

ウイルスの種類によっては大人や子どもに関係なく感染し、流行する季節や症状にも違いがあります。

胃腸炎をおこすウイルスは、手洗いなどの衛生管理が不十分な場合におこりやすい糞口感染によるものがおもな感染のルートです。

ほかにもウイルスに汚染された水や食品から感染することもあります。

子どもにかかりやすいと考えられるロタウイルスアデノウイルスによる胃腸炎が大人にうつることもあります。

そして、もっとも注意が必要なのはノロウイルスです。

発症すると症状も強く、世界中でたくさんの人が感染します。日本でも毎年10,000人近くの感染者が報告されています。

細菌による食中毒などと違い、ウイルス性胃腸炎の感染のルートがはっきりわかることは多くはありません。

人間から人間に感染しないウイルスもありますが、感染者が近くにいるといつのまにか感染が広がっていることもあります。

症状はおう吐と下痢だけでなく発熱も

ウイルス性胃腸炎の症状は、感染したウイルスによっても違います。

おもな症状は吐き気やおう吐、下痢など胃腸にかかわる症状ですが、頭痛や熱が高くなるものもあります。また、症状のあらわれる強さや順番などにも違いがあります。

つまり、ウイルスによっては先に熱が出てから下痢やおう吐の症状があらわれることもあれば、発熱がないこともあります。

感染してから症状があらわれるまでの潜伏期間もウイルスそれぞれによって違いがあります。例えばノロウイルスが原因になっている場合の潜伏期間は1~2日です。

何度も感染するノロウイルスは食事に注意!

感染すると免疫ができる

ウイルスへの感染は、感染後に免疫ができて、2回目以降は感染しにくくなったり症状が弱くなったりなります。

ロタウイルスなどは、何度も感染するうちに症状が弱くなるため、大人には感染しにくいことが知られています。

ノロウイルスにも免疫は作用しますが、インフルエンザのA型やB型などと同じようにたくさんの型があるため、何度も感染する可能性があります。

そのため、秋から冬の流行シーズンにはインフルエンザと同じように毎年注意が必要です。

秋冬は生ガキに注意

ノロウイルスは、生カキなどを食べることで感染することがあります。

ノロウイルスは人間の腸内で増殖し下水処理場などから川や海などの自然環境に流れだします。それを貝類が取り込むとそのままウイルスをため込みます。

それを加熱せずに食べたり、汚染されている貝類を調理した時に衛生管理が行き届いていなかったりした場合などに、人間の口に入り感染します。

病後の仕事開始後はみんなで注意

ウイルスによっては強い感染力が

ウイルスに汚染された食事だけが感染の原因ではありません。ウイルスを大量に含んだ唾液や便から感染が広がることもあります。

なかでもノロウイルスは患者さんが吐き戻した吐しゃ物が乾燥し、風によって舞い上がってホコリと一緒に吸い込むことでも感染することがあります。

このように強い感染力があるウイルスもあるため、ウイルス性胃腸炎が疑われる場合は、学校や職場などに持ち込んで感染を広げないようにする必要があります。

もし、吐しゃ物の清掃などをする場合は使い捨てのマスクやゴム手袋を着用して、塩素系の消毒剤や漂白剤でふきとり、清掃に使用したものは廃棄します。

回復後もしばらくは感染力あり

しかし、症状がなくなった後もしばらくはウイルスが便に含まれています。ウイルスの種類にもよりますが、そうした期間は1~2週間ほどです。

つまり、回復後も一定期間は人にうつす可能性があります。

現実的に回復後も長期間仕事を休むのはなかなか難しいのではないでしょうか。そのため、周囲の人たちも含めて対策しましょう。

ウイルスへの汚染が疑われるものの処理は素早く、消毒を必ずするようにします。できる限り濃厚な接触を避け、手洗いや衛生管理をおこないます。

ノロウイルスに限らず、日頃から家庭や職場で手洗いなどを習慣にして、自分自身も感染を予防することが、感染を広げないことにつながります。

まず安静に。水分はこまめに摂取

もしウイルス性胃腸炎になった場合は、とにかく安静にします。

特に水分は大切です。下痢やおう吐などで体内の水分が失われていくため、脱水症状には十分に注意しなければいけません。

また、下痢、おう吐で電解質も一緒に体の外に排出されるので、電解質の含んだ経口補水液を摂取しましょう。

胃の活動力が低下しているので、1度に飲むと吐き戻す可能性があります。そうならないために、水分は少量ずつ摂るようにしましょう。

また、食事も無理には摂らず、食べるとしても消化の良い食事を選んで少しずつ食べるようにしましょう。

また、ウイルスに対して効果的な薬はありません。下痢止めの使用もよくありません。

体はウイルスを排泄しようと下痢をおこしています。それを薬で止めてしまうと体内にウイルスが残り、回復を遅くします。

重い胃腸症状なら病院へ

ウイルス性胃腸炎と思っていても、ほかの病気による症状の可能性もあります。

実際にはウイルスによるものでなければ医療機関で治療可能であったり、緊急に治療を開始する必要があったりすることもあります。

感染力の強いウイルスによる場合もあるので、受診を検討する場合は、事前に医療機関へ問い合わせ、ほかの患者さんへ感染を広げないよう配慮しましょう。

受診する診療科目は、内科消化器内科胃腸内科のいずれかになります。

ちなみにどのウイルスに感染したかを特定するための検査は、結果がわからないことも多いため、あまりおこないません。

また、ウイルス性であっても重症であれば迷わず医療機関を受診しましょう。

症状にあわせて、点滴による水分と必要な栄養の補給をするなど、家庭ではできない治療を施すことができます。

執筆・監修ドクター

加賀 康宏
加賀 康宏 医師 霞ケ関診療所 院長 担当科目 内科/消化器内科/胃腸内科/循環器内科/呼吸器内科/アレルギー科

経歴2010年 昭和大学医学部卒業
2010年 昭和大学横浜市北部病院初期研修医
2012年 昭和大学横浜市北部病院総合内科
2014年 帰陽会丹羽病院
2015年 昭和大学横浜市北部病院総合内科助教
2017年 霞ヶ関診療所

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