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ノロウイルスの初期症状は?潜伏期間は24~48時間。腹痛や微熱に注意

更新日:2022/11/30 公開日:2018/05/30 view数:947
ノロウイルス 初期症状

ノロウイルスは、おもに10月から2月に流行します。

感染力が強く、感染すると嘔吐や下痢など、つらい症状をともないます。

この記事では、ノロウイルスに感染した場合の初期症状や、進行した場合の症状、どのくらいの期間症状が続くのかについて、解説します。

 

【関連記事】『冬場はノロウイルスに注意!予防のために必要な”免疫力”を高める対策』

目次
  1. ノロウイルスの初期症状
  2. ノロウイルスと初期症状が似た病気
  3. ノロウイルスの原因や、感染経路
  4. まとめ

ノロウイルスの初期症状

1.ノロウイルスの初期症状

3をあらわす画像

ノロウイルスの初期症状は、おもに下記の3つです。

  • 微熱
  • 吐き気
  • 腹痛

初期症状は、風邪にも似ています。

しかし、症状が進行するにしたがって、明らかにノロウイルスとわかる症状へと変化していきます。

2.ノロウイルスの症状が進行すると…

先に解説した初期症状の次に、下記の症状があらわれます。

  • 嘔吐
  • 下痢

嘔吐や下痢の症状には、個人差があります。激しい下痢の場合もあれば、普段より多少便が水っぽいといった程度ですむこともあります。

しかし、そういった場合でも、便中には、ノロウイルスが排出されています。

また、嘔吐や吐き気は、繰り返すことが多いです。

突然嘔吐し、その後、下痢や吐き気が続いてトイレから出られなくなるといったつらい状態が続きます。

3.ノロウイルスの症状が続く期間

ノロウイルスの症状

年齢やその人の体力によっても異なりますが、こうした症状が1~2日ほど続き、その後徐々に回復していきます。

乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人は症状が重くなりやすく、期間も長引く傾向があります。

4.下痢止めは飲まないで

ノロウイルスを早く体外に排出した方が、症状が落ち着くのも早いです。

そのため、『下痢止め』や『整腸剤』の服用は避けてください。

その後、徐々に回復していきます。ノロウイルスを体外に排出してしまった方が、早くこのような症状が落ち着きますので、苦しい症状を押さえるために下痢止めや整腸剤を飲むことは控えましょう。

ノロウイルスと初期症状が似た病気

1.ロタウイルス

乳幼児のイメージ

乳幼児に感染するのが特徴

『ロタウイルス』は、ノロウイルスと同じくウイルスの一種です。

一方、ロタウイルスは乳幼児に流行することが特徴です。また、ノロウイルスが冬場に流行するのに対し、ロタウイルスが流行するのはおもに、3~5月です。

症状は下痢や嘔吐、発熱など

ロタウイルスの症状は、ノロウイルスとも非常に似ており、『下痢』や『嘔吐』、『発熱』などがあらわれます。

ロタウイルスは重症化することも…

ただ、重症化し、こうした症状が1週間ほど続くケースもあります。ひどいと『肝機能の異常』や『腎機能の異常』、『脳症』、『心筋炎』などの合併症を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。

ロタウイルスに感染すると、便が白っぽくなる

ロタウイルスの特徴として、感染すると便が白っぽくなります。発熱や嘔吐などの症状がある場合は、便の状態を観察してみましょう。:

2.ノロウイルス以外の感染性胃腸炎

『感染性胃腸炎』は、細菌やウイルスによっておこる胃腸炎のことです。

ノロウイルスや、ロタウイルスもこれに含まれ、それ以外には「サポウイルス」などがあります。

3.アデノウイルスが原因の胃腸炎

アデノウイルスのイメージ

肺炎やプール熱も引き起こすウイルス

『アデノウイルス』にはいくつか種類があり、『プール熱』や『肺炎』、『出血性膀胱炎』、『急性濾胞性(ろほうせい)結膜炎』、『胃腸炎』などを引き起こします。

便の酸っぱい臭いや、のどの痛みが特徴!

アデノウイルスによる胃腸炎も、ロタウイルスと同様に、子どもに多くみられます。症状は『腹痛』や『微熱』、軽い『嘔吐』や『水溶性の下痢』など、ノロウイルスに似ています。

下痢の便の酸っぱい臭いが強いのが特徴です。また、『のどの痛み』が生じるのも、ノロウイルスとの違いです。

ほかの人から感染することも!

アデノウイルスは潜伏期間が長く、感染した人が使用したオムツやトイレ、ドアノブ、タオルに触れたり、くしゃみなどで飛んだ飛沫を吸い込んだりすることで感染します。

ノロウイルスの原因や、感染経路

1.ノロウイルスについて。潜伏期間は?

『ノロウイルス』は感染力が強く、口から入ったウイルスがそれほど多くなくても、体内で増殖し、さまざまな症状を引き起こします。

ノロウイルスによる食中毒の発生場所の約7割が『飲食店』です。人が多く集まる場所では、感染リスクがより高まります。そのため、冬場に人が集まる場所では注意が必要なウイルスのひとつです。

潜伏期間は24時間~48時間です。

2.ノロウイルスの原因となる食べ物

牡蠣のイラスト

牡蠣などの二枚貝や、井戸水に注意!

ノロウイルスの原因になるのは、ノロウイルスに汚染され、十分に加熱されていない食品です。たとえば、『生牡蠣』などの二枚貝や、井戸水などです。

感染した人が調理した食品も原因に

そのほか、ノロウイルスに感染している人が、手洗いをしっかりおこなわずに調理・配膳した食べ物が原因となることもあります。

食べる前によく加熱して、感染のリスクを下げよう

ノロウイルスへの感染を防ぐためには、食べる前によく加熱することが大切です。しっかり加熱したものを食べることで、ノロウイルスに感染するリスクが下がります。

3.人から人への感染も

吐き気を覚える女性

嘔吐物や便などを介して、ノロウイルスが感染する

ノロウイルスは人から人へ感染します。

感染している人の嘔吐物や便には、たくさんのノロウイルスが含まれています。

それらを適切に処理しないと、ウイルスに触れたり、吸い込んだりしてしまい、周りの人にも感染が広がってしまいます。

感染を防ぐ処理方法

看病などで、ノロウイルスにかかった人の便や嘔吐物を処理する場合は、次の方法を取りましょう。

まず、手にはビニール袋を二重、三重にしてマスクをつけてください。

このとき、服装も使い捨てのカッパのような、脱いで処分できるようなものを着るのが望ましいです。

次に、薬局などで売っている「次亜塩素酸ナトリウム」を200ppmの濃度にして、床を拭き取ってください。

嘔吐物や便、処理に使用したビニール袋などをまとめて袋の中に入れ、口をしっかり縛りましょう。このとき、袋の中に次亜塩素酸ナトリウム1000ppmの液体を入れておくと良いでしょう。

正しく処理をして、ノロウイルスの感染予防を

ノロウイルスの予防

たとえば、嘔吐物に含まれるウイルスが床やカーペットに残り、乾燥して空気中に舞ったものを吸い込むことで感染するケースもあります。

嘔吐物を正しく処理しなければ、そこを通っただけで感染してしまうリスクがあるのです。

また、ノロウイルスに感染している人が使った食器にも、ノロウイルスが付着していることもあります。

通常の家庭用洗剤だけだと、ノロウイルスを失活化させることはできないので、せんざい

消毒が不十分だと、感染するおそれがあるため、注意しましょう。

まとめ

ノロウイルスの初期症状は、風邪にも似ています。しかし、進行すると激しい嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。

ただの風邪だと油断していると、周りの人に感染を広めてしまうこともあります。

初期症状の段階で、早めに病院を受診し、治療につとめましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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