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胃腸炎ってどんな病気?

更新日:2022/09/26 公開日:2019/10/08 view数:53,131

胃腸炎は胃や腸に炎症がおこり、急な下痢や腹痛、吐き気、発熱といった症状が出る病気です。

「胃腸炎」は正式な病名ではなく、胃や腸に炎症をおこす病気の総称です。

例えば、ストレスによる心因性の「機能性胃腸症」や「過敏性腸症候群」、細菌やウイルス、寄生虫による「感染性胃腸炎」などがあります。

胃腸炎の程度は、ちょっとお腹が痛い程度ですぐ治るようなものから、入院が必要になるくらいの重いものまでさまざまです。

腹痛や下痢のほかに嘔吐や発熱、倦怠感、頭痛などが加わることがあります。

場合によっては、口にしたものがすぐに下痢や嘔吐により吐き出されてしまうため、脱水症状をおこしたり、必要な栄養が摂取できなくなったりすることも。

腸で強い炎症を引き起こす細菌に感染すると、腸から出血して下痢に血が混じることもあります。

おなかをこわす病気というと、胃腸炎食中毒を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

たとえば、ノロウイルスは激しい腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、発熱などが主な症状で、冬季に流行することが知られています。

今回は、霞ヶ関診療所で院長をされている加賀先生に「胃腸炎とはどのような病気なのか」、その症状や原因についてお話を聞きました。

目次
  1. 胃腸炎って?
  2. 主な症状は腹痛
  3. 胃腸炎の原因とは?
  4. 感染性胃腸炎が流行る季節は?
  5. 感染経路を知って予防しよう

胃腸炎って?

胃腸炎は胃や腸に炎症がおこり、急な下痢や腹痛、吐き気、発熱といった症状が出る病気です。

「胃腸炎」は正式な病名ではなく、胃や腸に炎症をおこす病気の総称です。

例えば、ストレスによる心因性の「機能性胃腸症」や「過敏性腸症候群」、細菌やウイルス、寄生虫による「感染性胃腸炎」などがあります。

胃腸炎の程度は、ちょっとお腹が痛い程度ですぐ治るようなものから、入院が必要になるくらいの重いものまでさまざまです。

主な症状は腹痛

主な症状は腹痛や下痢です。

細菌やウイルス、もしくはストレスなど原因になるものによって痛みの程度に差はあります。

たとえば、突然激しく痛むこともあれば、ジワッと痛むこともあります。

また、腹痛や下痢のほかに嘔吐や発熱、倦怠感、頭痛などが加わることがあります。

場合によっては、口にしたものがすぐに下痢や嘔吐により吐き出されてしまうため、脱水症状をおこしたり、必要な栄養が摂取できなくなったりすることも。

腸で強い炎症を引きおこす細菌に感染すると、腸から出血して下痢に血が混じることもあります。

胃腸炎の原因とは?

胃腸炎はウイルスによることが多い

胃腸炎の多くは感染性のもので、中でもウイルス性のもの(ウイルス性胃腸炎)が大半だと考えられています。

胃腸炎の原因となるウイルスとしてよく知られているのは生ガキなどを介して冬季に流行するノロウイルスです。

ノロウイルスはアルコール消毒では死滅せず、少ないウイルス数でも強い症状をおこします。

乳幼児のかかる胃腸炎の代表的な原因であるロタウイルスもよく知られています。

ロタウイルスについては、乳幼児は予防接種を受けることもできます。ほかにもアデノウイルスが原因で胃腸炎をおこすことが知られています。

細菌や寄生虫の場合もある

感染性胃腸炎には、細菌や寄生虫によって引きおこされるものもあります。

このような胃腸炎を食中毒ともいいます。

O-157で知られる病原性大腸菌、生の魚介類を介して感染する腸炎ビブリオ菌、生卵や肉、生乳による感染で話題になるサルモネラ菌、しっかりと加熱処理されていなかった鶏肉などにいるカンピロバクターなどが胃腸炎をおこす代表的な細菌です。

細菌による感染性胃腸炎は夏から秋に多いのも特徴です。

感染性胃腸炎の原因となる寄生虫にはアメーバや、哺乳類の腸管に寄生しているクリプトスポリジウムなどがあります。

多くは糞尿に触れた手をしっかり洗わずに食事をとったことによる糞口感染や、加熱されていない、あるいは鮮度が落ちて保存状況の悪い食品、汚染された水や食品の摂取によって広がります。

そのほかの腹痛や下痢の原因

感染以外の原因としては
食物アレルギー
・便秘による腸の血流不良(虚血性腸炎)
・過度なストレス、手術によるストレスなど(ストレス性胃腸炎)
・薬剤
などがあります。

感染性胃腸炎が流行る季節は?

夏季に流行する感染性胃腸炎

夏は湿度や気温が高く、細菌が繁殖しやすい季節です。そのため、夏場は細菌による感染性胃腸炎にかかる可能性が高まります。

主にカンピロバクター、サルモネラ菌、O-157が原因菌となります。潜伏期間はおおよそ3~8日です。

冬季に流行する感染性胃腸炎

冬は湿度も気温も低いため、ウイルスが増殖しやすい季節です。

風邪に似て、吐き気、おう吐、腹痛、下痢、発熱が主な症状です。

潜伏期間は短く、おおよそ24~48時間で症状があらわれます。
また、ノロウイルスが流行し始める季節です。

感染経路を知って予防しよう

感染経路

細菌やウイルスが付着しているものに手を触れたり(接触感染)、感染者の糞尿や咳、くしゃみが空気中に舞ったものを吸い込んでしまったり(飛沫感染)することが考えられます。

具体的な予防法とは?

公共の場

電車や商業施設など、人が大勢行き交う場所ではマスクの着用、携帯用のアルコール製品で消毒をこまめにおこなうこと、手洗い、うがいをすることが有効です。

家族が感染している

家族が感染した場合は、できる限りタオルや洗面器などの共用を避け、ドアノブや手すり、子どものおもちゃなどの消毒をおこないます。

また、吐しゃ物や糞便などの処理を適切におこないましょう。消毒用のエタノールや次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)が消毒剤として利用されます。

さらに食事を別々に取ることや部屋を分けることが推奨されます。

十分な栄養と睡眠をとる

細菌やウイルスに抵抗する力を高めることで、万が一体内に原因物質が入り込んでしまっても免疫機能によって排除されます。

そのためには、日ごろから栄養バランスのとれた食事と十分な休息をとることが大切です。

執筆・監修ドクター

加賀 康宏
加賀 康宏 医師 霞ケ関診療所 院長 担当科目 内科/消化器内科/胃腸内科/循環器内科/呼吸器内科/アレルギー科

経歴2010年 昭和大学医学部卒業
2010年 昭和大学横浜市北部病院初期研修医
2012年 昭和大学横浜市北部病院総合内科
2014年 帰陽会丹羽病院
2015年 昭和大学横浜市北部病院総合内科助教
2017年 霞ヶ関診療所

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