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腹痛がない下痢の原因は?過敏性腸症候群や自律神経の乱れが原因かも

更新日:2022/11/30 公開日:2018/01/12 view数:1,076
下痢 腹痛 なし

ストレスや食事などさまざまな原因で、腹痛はなくても下痢になることがあります。

ストレスを感じているときや、緊張しているときに決まって下痢になる、という人は『過敏性症候群』という病気の可能性もあります。

この記事では、下痢をしているけど腹痛はない、という場合に考えられる原因や、そんな場合の対処法について解説します。

目次
  1. 下痢と健康な便との違い。さまざまな原因って?
  2. 腹痛がないのに下痢が起こるワケ
  3. 下痢を改善する生活習慣
  4. まとめ

下痢と健康な便との違い。さまざまな原因って?

1.下痢って?普通の便とどう違う?

トイレ

下痢は、健康的な便と比較してゆるく、柔らかい状態の便や、水っぽい便のことです。

ほとんどは消化機能の異常が原因で下痢を引き起こします。

健康な便と下痢のちがい

腹痛

下痢は、大きく分けて軟便・泥状便・水様便などの種類があります。

健康な便は水分量が6~7割ほどで形がしっかりとしていて、崩れることはありません。

それに対して、水分量が7~8割のものを軟便といい、8割以上のものを下痢といいます。

下痢は水に溶けたり、浮いてバラバラになったりしている状態のものです。

2.下痢の原因はさまざま

下痢の原因はさまざまなものがあります。暴飲暴食や 、アレルギーがあるものを食べたとき、牛乳を飲んだときなどに下痢を起こす人もいます。

アルコールを過剰摂取したときや、薬剤の副作用も考えられるでしょう。

ほかにも、急性のものであれば、『腸炎ビブリオ』や『黄色ブドウ球菌』、『カンピロバクター』などの食中毒の可能性もあります。

腹痛がないのに下痢が起こるワケ

腹痛がないのに下痢が起こることから、考えられる原因を解説します。

1. ストレスや緊張による下痢…過敏性腸症候群かも

ストレスがかかっているときや、緊張しているときに決まって下痢になる、という方も多いのではないでしょうか?

下痢や便秘をくり返す場合は『過敏性腸症候群』かも?

ストレス

慢性的に下痢や便秘をくり返す場合は、『過敏性腸症候群』の可能性があります。

過敏性腸症候群は、ストレスが大きな原因となっていることが多く、腸の異常ではなく、精神的な影響によって下痢を引き起こします。

ふつうの下痢とのちがいは?

医師

過敏性腸症候群は、20~30代 に多いといわれています。

症状が1週間以上 続くものや、月に3回以上の腹痛や下痢が数ヶ月にわたって続くようなら、『過敏性腸症候群』を疑いましょう。

過敏性腸症候群は、病院で検査を受けても異常が見られないのが特徴です。

胃や腸とストレスの関係

注意

胃や腸をはじめとする内臓系には、自律神経が深く関係しています。

そのため、不安や強い緊張を感じると自律神経に乱れが起こり、下痢や便秘を起こします。

この状態が長く続くと、過敏性腸症候群になっていることが考えられます。

体調不良にくわえストレスや緊張があると、下痢になりやすい

ストレス

根本に慢性的な体調不良があって、ストレスや緊張がくわわった場合は、なおさら下痢を起こしやすくなります。

これは、胃腸に直接的な原因があるわけではなく、胃腸が弱っているために消化機能が弱っていると考えてください。食べ物がうまく消化できずに消化不良で下痢になってしまっています。

下痢は体の不調のサイン

危険

体調不良や精神的な不調を下痢の症状だけで知ることもあります。

下痢が気になる場合は、「体のなかで不調が起こっているかもしれない」と疑い、一度生活習慣を見直す必要があります。

一時的なストレスや緊張であれば問題ありません。しかし、症状が1週間以上続いているとき、変だと感じるときには、早めに病院を受診するようにしてください。

2.自律神経のバランスの乱れによる下痢

バランス

自律神経のバランスを崩している場合にも、腹痛のない下痢が多いでしょう。

自律神経は体を正常に保つのに必要な神経で、それぞれ反対の働きをする交感神経と副交感神経の2種類から成っています。

このバランスが崩れると、活動を抑制する機能と活発にする機能の調和がとれなくなり、腸が活発に働きすぎてしまいます。

3.人によっては腹痛が伴わないこともある下痢

下記で解説する『分泌性下痢』や『浸透性下痢』は、基本的は腹痛を伴います。

しかし、症状は人それぞれで、中には腹痛を伴わないケースもあります。

分泌性下痢

ばい菌

分泌性下痢は食物アレルギーや食あたりが原因で起こりますが、腹痛を伴わない場合があります。

食あたりの場合は腹痛を伴うことがほとんどですが、食物アレルギーによるものだと腹痛がないこともあります。

浸透圧性下痢

拒絶

浸透圧性下痢は、高浸透圧食品(ココア、チョコレート、はちみつなど)や甘いものを体が消化しきれなかった時に起こります。

また乳糖の消化不良によって引き起こされる『乳糖不耐症』も、浸透圧性下痢が起こる原因の一つです。

いずれも下痢によって腹痛を感じる場合と感じない場合があります。

下痢を改善する生活習慣

緑

下痢は、食べ物・ウイルス・細菌・体調不良などさまざまな要因で引き起こります。

とくに、体調不良による消化不良が原因で下痢を起こしている場合は、まずは生活習慣を見直すようにしてください。

1.下痢を改善する食事について。冷たいものは避けて!

食事のバランスが大切!

食事

食べ物については、冷たいものを食べ過ぎたり、飲み過ぎたりするのは 避けるほうがよいでしょう。

脂肪の多いてんぷらなどの揚げ物も、消化しきれず下痢を起こす可能性があります。

ラーメンなど脂肪分が多い食べ物を食べ過ぎた場合は、なおさら下痢を起こしやすくなるでしょう。

慢性的な下痢が気になる方

水分補給

慢性的な下痢が気になる方は、硬水より軟水を飲む方が下痢を引き起こしにくい といわれています。

理由としては硬水にはマグネシウムが多く含まれており、軟水に慣れている日本人の身体には合わないことがあるためです。

2.しっかりと睡眠を取る

睡眠

睡眠は自律神経と大きく関わりがあるので、しっかりと睡眠をとりましょう。

自律神経の乱れが下痢を引き起こしている可能性もあるので、十分に睡眠をとることで下痢の改善にもつながるはずです。

3.そのほか気をつけられること

手洗い

急性の胃腸炎を防ぐためにも、手洗いうがいを徹底しましょう。

また、次のように食べ物の衛生面にも気をつけること が大切です。

  • 料理をする際に肉や魚などの生のものを触ったらちゃんと手を洗ってから他の食材を触る
  • 生ものは長時間、常温の場所に出しておかないで冷蔵庫に入れる

まとめ

下痢が長く続く場合は一度受診を

病院

下痢にはさまざまな理由があり、一言で何が原因とは言えません。

しかし、下痢の状態を知ることで、その原因を探ることができます。

短期的なものであれば心配はいりませんが、長く続く場合には病院を受診した方がよいでしょう。

普段から規則正しい生活を心がけることが大切

緑

食べ過ぎや冷たいものなど胃腸に負担がかかるものを一気に大量に食べるのは控えましょう。

基本はバランスの良い食事と、睡眠をたっぷりとることです。体の調子を整えば、おのずと下痢の機会も減ってくるでしょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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