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過敏性腸症候群の「ガス型」とは?おならが止まらない原因と治療法

更新日:2018/03/07 公開日:2018/03/07 view数:1,204
過敏性腸症候群

過敏性腸症候群には、症状により、下痢型、便秘型、交代型、そしてガス型の4つの型があります。

ガス型とはつまり、おならが出やすいことです。おならは恥ずかしい症状と感じ、なかなか相談できずに一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。

この記事では、過敏性腸症候群の中でもガス型についてご紹介します。

目次
  1. ガス型の過敏性腸症候群について
  2. ガス型の過敏性腸症候群の治療
  3. 過敏性腸症候群を予防するために
  4. まとめ

ガス型の過敏性腸症候群について

まず、ガス型の過敏性腸症候群の症状や原因について解説します。

1.ガス型って?症状は?

お腹が張って苦しい、下痢など

過敏性腸症候群の中でもガス型は、ガスが腸内に溜まり、頻繁にガスが出る、お腹が張って苦しいなどの症状があります。また、ガスだけでなく下痢の症状もあるため、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。

おならのにおいが強くなる

おなら

健康な腸であれば、それほどガスがにおうことはありませんが、過敏性腸症候群の場合、においが強くなる傾向があります。

そのため、ガス型に悩んでいる人の中には、「人前でおならが出てしまったら」という不安から、精神的な負担を抱える人もいます。

2.過敏性腸症候群(ガス型)の原因

ガス型の過敏性腸症候群の原因はいくつか考えられます。

ストレスで腸の動きが弱まる

ガス

過敏性腸症候群の原因といわれているストレスが溜まると、副交感神経の働きが弱まり、腸の働きも弱まってしまいます。

そのため、食べたものが腸の中に溜まってしまい、ガスが発生します。

ストレスで腸の動きが活発になる

反対に、ストレスが原因で腸の動きが活発になることもあります。腸の動きが活発になることで、ガスが発生します。

腸内に悪玉菌がたまる

食べたものが長時間、腸内に溜まっていると、悪玉菌が腐敗させてしまい、それがガスとして腸内に溜まってしまうので、おならの臭いが強くなってしまいます。

呼吸が乱れている

緊張

緊張やストレスなどにより呼吸が乱れることで、空気を通常よりも多く吸ってしまっていることも、原因の一つとして考えられます。

ガス型の過敏性腸症候群の治療

ガス型の治療には、運動療法と食事療法の二種類があります。

1.運動療法

ウォーキング

運動することで、自律神経に刺激を与えることができます。

ガスの溜まりや便秘の症状の改善が期待できます。ウォーキングなど軽い運動を毎日続けることが効果的です。運動時間は長時間ではなく、15~30分程度で十分です。

2.食事療法

「水溶性食物繊維」をとる

食物繊維には、『水溶性食物繊維』と、『不溶性食物繊維』があります。

野菜はものによって、水溶性や不溶性に分かれます。きのこや海藻類などの水溶性食物繊維が豊富なものを意識してとるとよいでしょう。

水溶性食物繊維とは

熟した果物、海藻類、芋類、オクラなどに多く、サラサラしたものネバネバしたものなど

「不溶性食物繊維」は控えめに

ごぼうなど不溶性食物繊維の摂りすぎは、腸への刺激が強く、便が固くなり、よけいに出にくくなることもあるので注意が必要です。

不溶性食物繊維とは

穀物、豆類、熟していない果物、ナッツ類などに多く、ザラザラしたものやボソボソしたもの

動物性のたんぱく質や乳製品は控える

肉

逆にできるだけ控えたい食品は、肉類などの動物性のたんぱく質です。

動物性たんぱく質は腸の悪玉菌が増え、ガスのにおいも強くなるため、治療中は控えるようにしましょう。

また、乳製品も動物性たんぱく質であることから、症状を悪化させてしまうので症状がひどく出ている時には控えましょう。

砂糖のとりすぎにも注意!

砂糖

砂糖の摂りすぎも、腸の悪玉菌を増やし、善玉菌を減らしてしまいます。

嗜好品は症状を悪化させる

カフェインやアルコール、たばこなどは刺激物であることから、症状を悪化させてしまいます。

食べ過ぎない

食べ過ぎたり、間食しすぎると、腸の悪玉菌が増え、腸の煽動運動が鈍くなります。

適量を規則正しく食べることで、一時的に胃の中が空になり、腸の煽動運動が起こりやすくなると、便秘の解消にもつながります。

水分はしっかりとる

水

水分が少ないと、便が固くなり出にくくなります。

便秘が続くとガスも溜まり、においも強くなってしまいます。ただし、冷たい水は腸を冷やしてしまうので、常温の水を一日に2リットルを目安に飲むようにしましょう。

3.それでも改善しない場合

運動療法と食事療法で改善しない場合は、薬物療法や漢方などを取り入れている病院もあります。

どんな薬が処方される?

腸の運動を整える薬や、プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌など生体にとって有用な菌の薬)、また水分を吸収し便の水分バランスを調整する薬などが処方されることが多いです。

過敏性腸症候群を予防するために

1.ストレスを上手に解消する

浴槽

過敏性腸症候群は、ストレスが主な原因といわれています。そのため、ストレスを軽減することが最も重要です。

できるだけストレスを感じない環境をととのえ、夜はゆっくりとお風呂につかる時間を作るなど、息抜きの時間を持つように心がけましょう。

2.規則正しい生活を送る

決まった時間に起き、決まった時間に食事をとることで体のリズムが整い、腸の働きも活発になります。そうすることで排便のタイミングも整ってきます。

まとめ

過敏性腸症候群の中でも、人に相談しにくいのがガス型です。

しかし、できるだけ早く病院を受診し、適切な治療をすることで改善ができます。困った時は一人で悩まず、医師に相談してみましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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