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お腹が急にゴロゴロきたら…医師が教える!知っておきたい「下痢止め薬」の選び方

更新日:2019/09/06 公開日:2019/09/06 view数:1,153
下痢止め_薬

よく起こるお腹のトラブルのひとつが下痢です。外出先などで急に下痢になって困った経験がある人も多いのではないでしょうか。

そのような場合には下痢止めなどを使用して症状を抑えることもあるかと思いますが、どのように薬を選べばいいのか、急な下痢のときに飲む下痢止め薬について紹介していきます。

目次
  1. 下痢止め薬はどう選ぶ?
  2. 下痢止め薬のここが知りたい
  3. 下痢を招く生活習慣とは?
  4. まとめ

下痢止め薬はどう選ぶ?

下痢になってしまう理由

下痢とは水のような便が出る状態のことをいいます。症状によっては腹痛を伴うこともあります。下痢になるのは、大腸の動きが関係しています。

大腸は小腸で消化された食べ物の水分を調整して便を形成する器官です。小腸でドロドロにされた食べ物のカスなどから水分を吸収するとともに、大腸からも水分や粘液が分泌され水分量を調整することで直腸へ送り出します。

このとき、大腸の動きが活発になりすぎていたり、あまり動かなかったりすることで水分調整のバランスを取ることができなくなり、下痢が起こります。

大腸の働きが異常になるのは、ウイルスなどの外敵による場合や暴飲暴食など食事の内容による影響、過度なストレスや緊張状態など精神的なことが関係しています。

下痢止め薬の働きとは?

最近はさまざまな種類の下痢止めが市販されています。急な腹痛などすぐにトイレにはいけない状態でも飲めるように、水がなくても飲めるように作られているものも増えてきました。

薬の働きとしては、下痢になっているときに起こっている腸の異常収縮を止める働きです。

腸の収縮運動をコントロールしているのは自律神経です。副交感神経が活発になりすぎると腸が収縮しすぎてしまい、下痢を引き起こすため、副交感神経の働きを抑えます。

このように腸の動きを調整することで吸収される水分量と分泌される水分量を調整し下痢を止めます。

下痢止め薬の種類

下痢止めの薬にはさまざまな種類があります。そのため、症状に合わせて薬を選ぶ必要があります。主成分が「ロペラミド塩酸塩」の場合は、冷えや緊張により腸が異常な動きとなっているのを整える働きがあります。

腹痛を伴う急な下痢の場合は、腸が過剰に動いてしまっていることが原因なので「ロートエキス」が主成分の薬が適しています。

この薬は水がなくても飲めるものが多いので、急な下痢の場合もすぐに飲むことができます。

食あたりなどの場合は、あまり薬で症状を抑えることは望ましくありませんが、どうしても抑えないといけない場合は「天然ケイ酸アルミニウム」が含まれている薬を選びましょう。症状に合った薬を使用することで改善が早くなります。

下痢止め薬のここが知りたい

副作用はある?

下痢止めにも副作用があるので事前に確認してから使用するようにしましょう。

副作用の症状としては主に、唾液や汗、尿などの分泌物が出にくくなり喉が渇くことがあります。その他には皮膚のほてりやかゆみ、頭痛、目がかすむなどの症状が出ることもあります。

眠気が起きることはあまりありませんが、目がかすんだりぼやけて見えることなどはあるので、下痢止めを服用した直後は車の運転などは控えましょう。

毎日飲んでも大丈夫?

ほとんどの下痢止めが量と回数を守って使用すれば、体に影響しないような配合となっています。そのため、毎日飲んでも問題はありません。

しかし、下痢は体内の不要物などを排出させるために起きているので 無理に止めない方がよい場合もあります。また深刻な病気が隠れていることもあるので、下痢が続くようなら医療機関を受診してください。

飲んではいけないケース

下痢の症状が起きている時は、体内に入った有害なものや余分なものを体から出そうとしています。そのため、食中毒など細菌やウイルスが体内に入って下痢が起こっている場合は無理に下痢止めで症状を止めてしまうと危険な可能性があります。

下痢と共に体内の不要物を出しているので、下痢止めは使用せず出るものは全て出し切ることで症状が改善されます。

胃腸薬や整腸剤と一緒に飲むのはNG

下痢止めと一緒に飲むと危険な薬は、一部の胃腸薬や整腸剤(ロートエキス含有)などの胃や腸の調子を整える効果のある薬です。

また、下痢止めの薬を複数回にわたって使用することも危険です。その他には乗り物酔いを抑える薬なども一緒に飲むことは避けましょう。

抗コリン作用により、薬の作用が増強されるリスクがあります。

下痢を招く生活習慣とは?

下痢は生活習慣によっては起こりやすくなることがあります。特に、食生活は大きく関わっているので頻繁に下痢を起こす人は、見直す必要があります。

胃腸に負担のかかる食生活は下痢を起こしやすくなります。冷たい食べ物や飲み物の食べ過ぎにより胃腸を冷やしたり、消化しにくい食べ物の暴飲暴食は特に下痢になりやすいのでやめましょう。

脂っこい食べ物や甘いものの食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎなども下痢になりやすくなります。腹八分目を心がけて、ゆっくりよく噛んで食べることで改善することができます。

また、腸の動きには自律神経のバランスも関係しています。交感神経が優位になった興奮状態だと腸の動きはあまりよくありません。

リラックスして副交感神経が優位になっているときのほうが腸の働きはよくなります。そのため、睡眠時間の確保やリラックスできる時間を作ることはとても大切です。

まとめ

さまざまな原因で下痢は誰にでも起きるものです。下痢はウイルスなどを排出する役割もあるので、無理に止めないほうがいい場合もありますが、すぐに下痢を止めなければいけない場面もあります。

そのような場合は、症状に合った下痢止めを選ぶことが重要です。下痢止めを選ぶ際は、含まれている成分などをしっかりと確認して服用するようにしましょう。

 

執筆者:久野銀座クリニック 岡村信良先生

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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