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脳震盪の症状とリスクとは?後遺症は残る?記憶に影響が出ることも

更新日:2022/11/30 公開日:2018/07/06 view数:1,223
脳震盪 症状

ラグビー・アメリカンフットボール・剣道・柔道など、体同士もしくは体と道具が激しくぶつかるようなスポーツは、「脳震盪(のうしんとう)」と隣り合わせです。

頭に強い衝撃を受けると脳の機能が一時的に停止し、さらに重篤な症状に発展する可能性があるため、基本的には医師の診察が必要です。

この記事では脳震盪の症状とリスクについて解説します。

目次
  1. 脳震盪の症状
  2. 脳震盪の原因
  3. 脳震盪のリスク
  4. 脳震盪を起こしたときの対処法
  5. まとめ

脳震盪の症状

脳

脳震盪とは、頭に強い衝撃が加わることで脳機能が一時停止してしまう状態です。

1.主な症状

脳機能が停止することで、一時的に次のような症状がみられます。

  • 意識消失
  • 意識障害
  • 頭痛
  • めまい
  • 健忘

メカニズムについては明確ではありませんが、画像診断(MRI)検査でも異常箇所が示されます。

とはいえ脳震盪による症状はほとんど一過性なので、すぐに回復するというのが特徴です。

意識を失わない場合もある

脳震盪によって必ずしも意識を失うわけではなく、一見何ともなさそうに見える場合もあります。

このような状態だと放置してしまう方もいますが、実際には脳や頭蓋骨に重篤な損傷をきたしていたり、数年後に後遺症が出てきたりする場合もあり、放っておくのは危険です。

重症な場合も

脳震盪によってくも膜下出血などのさらに重篤な病態が引き起こされることもあります。

この場合は、嘔吐・手足に力が入らない・流血などの症状が表れることがあるため、ただちに病院を受診しましょう。

頭部を強く打った場合、脳震盪のほかに引き起こす可能性のある病態は以下になります。

これらは無症状のこともありますが、意識障害や運動麻痺を起こすこともあります。

  • 皮下血腫:いわゆる「こぶ」
  • 脳挫傷:脳本体の損傷(脳震盪の場合は脳の損傷を伴わない)

脳震盪の原因

ラグビー

脳震盪は頭部の打撲によって生じますが、あわせて脳が揺さぶられるような衝撃が加わるとさらに発症しやすくなります。

1.スポーツ

原因としては、スポーツによる事故が多いとされています。

特に次のような競技は、脳震盪を起こす確率が高いと言えるでしょう。

  • ラグビー
  • アメリカンフットボール
  • アイスホッケー
  • 剣道
  • バスケットボール
  • サッカー
  • ボクシングなど

2.日常生活

スポーツだけでなく、日常生活で脳震盪を起こす場合もあります。

具体的には転倒・転落・交通事故などが原因となります。

脳震盪のリスク

目が回る

1.後遺症が残ることも

脳震盪は基本的にすぐ回復しますが、いつまで経っても回復しなかったり何度も脳震盪を起こしたりすると、次のような後遺症が残る可能性があります。

  • 目が回る感じ
  • ふらつき
  • 疲労
  • 記憶力の低下
  • 集中力の低下
  • 光や音への過敏
  • 易怒性
  • 抑うつ
  • 不安
  • 言語障害
  • 運動障害

2.セカンド・インパクト・シンドロームの危険性

完全に回復していない間にもう一度頭部に衝撃を受けると、昏睡状態などの重篤な意識障害などの命にかかわる重篤な症状が表れる可能性があります。

これを「セカンド・インパクト・シンドローム」といい、非常に危険な状態です。

脳震盪と繰り返すと

認知症

後年になって認知症やパーキンソン病、うつ病のリスクが高まることがあります。

3.再発率が高まる

いちど脳震盪を起こすと脳が腫れるので、小さな衝撃を受けても脳震盪を起こしやすくなります。

また、ふらつきなどから何度も頭をぶつけやすくなります。

とくに2回目は重症化しやすいので注意が必要です。

4.高齢者の場合は脳挫傷を起こしやすい

高齢者の場合、脳本体が頭蓋骨に対して小さくなっているため、衝撃を受けると大きく振動します。

そのため脳挫傷を起こす傾向があり注意が必要です。

振動で脳挫傷を起こす理由

頭蓋骨と脳がぶつかることで、ぶつけた箇所と反対側の個所やぶつけた直下に脳挫傷が起こることがあります。

5.子供の場合は頭蓋骨が陥没しやすい

子供の場合は骨がやわらかいため、強い衝撃を受けると頭蓋骨が陥没してしまう恐れがあります。

活発であればあるほど怪我をしやすいため、女の子よりも男の子の方がリスクは高いと言えるでしょう。

脳震盪を起こしたときの対処法

医師

1.すぐスポーツを再開することは控える

症状の重さにかかわらず、脳震盪を起こした後すぐスポーツを再開することは控えましょう。

気づかない間に脳や頭蓋骨を損傷している可能性もあり、放っておくと後遺症のリスクが高まります。

またそのままスポーツを継続し再び頭部に衝撃を受けて、セカンド・インパクト・シンドロームを起こすと危険です。

2.病院を受診する

脳震盪を起こした際はスポーツを中断し、すみやかに病院を受診しましょう。

病院では必要に応じてCTやMRI検査を行い、診察とあわせて総合的に診断されます。

どんなに症状が軽くても、脳震盪を起こしたら基本的には医師の診察が必要だと考えてください。

治療について

脳震盪の治療法としては、安静にして経過観察をすることが大切です。

脳震盪に効く薬というものはなく、頭痛や吐き気などの症状があれば、それを抑える薬が処方されます。

症状は短時間で消える場合がほとんどで、子供や若年者だと数週間ほど継続することもあります。

まとめ

砂時計

脳震盪はスポーツ中だけでなく、日常生活のあらゆるシーンで起こる可能性があります。

転倒・転落・交通事故などにも十分注意が必要です。

万が一脳震盪を起こしてしまった際は、そのままスポーツを続行するのではなく、脳神経外科で医師の診察を受けましょう。

また、頭部外傷やスポーツ頭部外傷を専門にしている病院や脳神経外科学会専門医だとなお良いでしょう。

執筆・監修ドクター

岡村 長門
岡村 長門 医師 岡村クリニック 院長 担当科目 心臓血管外科/循環器内科/内科

経歴1996年 埼玉医科大学卒業
1997年 埼玉医科大学第一外科入(一般外科、呼吸器外科、心臓血管外科)終了
1999年 戸田中央総合病院心臓血管外科医として就職
2000年 埼玉医科大学心臓血管外科就職
2006年-2012年3月 公立昭和病院心臓血管外科就職
2012年4月 岡村医院、医師として勤務
2012年7月 岡村クリニック開院

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