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生理中に出る血の塊の正体は?病気が原因のことも。5㎝以上は要注意

更新日:2022/11/30 公開日:2018/05/07 view数:1,539
生理 血 塊

生理中の経血に、レバーもしくはゼリーのような血の塊が混じっていたことはありませんか?

何かの病気の兆候なのではと不安に思う方もいるはずです。

塊の量や大きさによっても原因は変わってくるので、その状態を見ることが大切です。

この記事では、生理中にレバー状の血の塊が出る原因を解説します。

目次
  1. 生理中に出る血の塊の正体は?
  2. 血の塊が出てくる原因
  3. 血塊の状態からみる病気の可能性
  4. 血の塊が出るなら生活習慣の見直しを
  5. まとめ

生理中に出る血の塊の正体は?

生理の仕組み

生理中に出てくる血の塊の正体は、溶けきれなかった子宮内膜の組織です。

そもそも生理は、不要になった子宮内膜を体外に排出するために起こるものです。

排卵日が近づくと妊娠に備えて子宮内膜が厚くなりますが、この期間に妊娠が成立しなければ子宮内膜は不要となるため剥がれ落ちます。

子宮内膜はその後体内で溶けて液状になり、月経のタイミングで血液に混じって排出されます

しかし何らかの原因で子宮内膜の組織が溶けきれなかった場合、レバー状の血の塊として出てくることがあります。

血の塊が出てくる原因

血の塊が出てくる(子宮内膜が溶けきれない)という状態は、様々な原因によって引き起こされます。

1.女性特有の病気

婦人病

レバー状の血の塊がみられたら、女性特有の病気が関係している可能性があります。

次の病気は、その症状として血の塊が出てくることがあります。

  • 子宮筋腫
  • 子宮腺筋症
  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮体癌
  • 子宮頸癌

2.ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランス

『エストロゲン』という女性ホルモンは子宮内膜を厚くするため、分泌が増えすぎると血の塊が現れやすくなります。

特に20代後半~30代前半にかけてエストロゲンの分泌が増える傾向があり、子宮内膜が大量形成されます。

すると溶かしきれなくなった子宮内膜が血の塊となって表れます。

3.月経過多

月経

10~20代の比較的若年層と閉経間近の40代後半の方は、黄体機能不全や無排卵性周期症などで過多月経になる場合もあります。

月経過多にもホルモンバランスの乱れが関係しており、この場合も「子宮内膜が大量形成される→溶かしきれなくなる→血の塊として表れる」という流れが生じます。

4.血行不良

血行不良

血行不良も原因のひとつです。

子宮の血流が悪くなると血液そのものがドロッとした状態になり、やがて血の塊となって生理の時に出てきます。

血行不良が起こる原因としては、不規則な生活や食習慣の乱れ、過度なストレス、冷え症などが挙げられます。

血塊の状態からみる病気の可能性

1.少量の塊なら病気の可能性は低い

経血

血の塊が出ても、必ずしも病気であるとは限りません。

健康な女性でも生理中に2~3回は小指の爪ほどの血塊が出ることがあり、この程度であれば生活習慣に気を付けることで改善できるでしょう。

ただし塊が出る場合は生理中の出血量自体が多く、貧血になりやすいため注意が必要です。

2.量が多い、塊が大きい場合は注意

月経

血の塊が多い、または大きい場合は注意が必要です。

特に5㎝以上の塊が出る場合は、子宮筋腫や子宮内膜症といった病気の可能性が高いので、すぐに婦人科や産婦人科を受診してください。

病院での治療について

病院では内診、超音波検査、MR検査などを行って異常がないかを診断します。検査結果によっては、薬物療法や外科的手術を行います。

血の塊が出るなら生活習慣の見直しを

子宮の病気が原因なら治療が必要ですが、そうではない場合は生活習慣を見直すことで解消します。

生理の時に毎回血の塊が出る方は、ホルモンバランスと血流の改善を意識した生活を心がけてください。

1.体を冷やさない

入浴

冷えは血行不良の原因となるため、特に下半身を冷やさないよう意識しましょう。

入浴に関してはシャワーだけで済ますのではなく、しっかり湯船に浸かって体を温めることが大切です。

2.適度に運動する

運動

適度な運動は血行改善の効果があるのでおすすめです。

またストレスの発散にもつながるので、無理のない範囲で定期的に続けましょう。

3.健康的な食事を

食事

暴飲暴食を避け、3食バランスよく食べることで血行不良を改善できます。

また食事はホルモンバランスへの影響度が非常に高いので、健康的な食生活を心がけてください。

生姜や根菜類、青魚も血行の改善に効果的なので意識して摂りましょう。

4.きつい衣服を身に着けない

衣服

体を締め付けるようなきつい服や下着は、血流を悪くする可能性があるのでなるべく避け、ゆったりとした衣服で過ごしましょう。

まとめ

少量の血の塊が出ることは、多くの方が経験しているので、この程度なら生活習慣を見直すことで改善できるでしょう。

しかしその量が多かったりサイズが大きかったりする場合は、子宮の病気が隠れているかもしれません。

レバー状の血の塊が出る代表的な病気としては、子宮筋腫や子宮内膜症が挙げられます。

違和感を覚えたら、できるだけ早く婦人科・産婦人科を受診しましょう。

執筆・監修ドクター

石野 博嗣
石野 博嗣 医師 石野医院 副院長 担当科目 婦人科/内科

経歴1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

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