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子宮内膜症の手術方法は?メリット&デメリット、術後の注意点も!

更新日:2018/05/25 公開日:2018/05/25 view数:1,172
子宮内膜症 手術

子宮内膜症は全ての女性に発症の可能性があり、不妊の原因にもなるため定期的な検査を受けて早期発見することが大切です。

状態によっては手術が必要となる場合もあり、この記事では2つの手術方法と費用をご紹介します。

手術を受けるメリット&デメリットや、術後の注意点についても解説していきます。

目次
  1. 子宮内膜症で手術が必要なケースとは?
  2. 手術を受けるメリット&デメリット
  3. 子宮内膜症の手術方法と費用
  4. 術後の注意点
  5. まとめ

子宮内膜症で手術が必要なケースとは?

年齢や状況によって手術の必要性は変わりますが、主に次のような場合は手術が適用されます。

1.薬やホルモン治療が効かない場合

薬

子宮内膜症の治療には手術以外にも薬物療法やホルモン療法がありますが、これらの方法で効果を得られなかったり再発したりする場合は、手術が適用されます。

2.妊娠を望む場合

妊娠

また子宮内膜症は不妊の原因にもなり得るため、妊娠を望む場合は手術をした方が良いケースもあります。

特に大きなチョコレートのう腫がある場合、妊娠率低下につながる可能性があるため手術が必要と言えるでしょう。

チョコレートのう腫とは?

チョコレートのう腫とは、子宮内膜組織が卵巣で増殖することで、古い血液がたまってしまっている状態です。

3.のう腫のがん化を防ぐため

がん

卵巣にチョコレートのう腫がある場合、次のような条件下ではがん化する可能性が高くなるため手術が勧められます。

  • のう腫の大きさが4㎝以上の場合
  • のう腫が急速に増大している場合
  • 高齢の場合

高齢の場合は、エストロゲン(子宮内膜症と関係のあるホルモン)の分泌量が減るため、のう腫は縮小や消失する可能性が高いです。

とはいえ閉経前に発生したのう腫が卵巣がんに移行することがあり、手術を要するケースもあります。

手術を受けるメリット&デメリット

1.メリット

手術

子宮内膜症の手術を受けるメリットとしては、大きく分けて3つあります。

  • 薬で治療するよりも再発率が低くなる
  • 不妊の原因を取り除くことで妊娠の確率が上がる
  • 卵巣チョコレートのう腫のがん化を防げる

2.デメリット

手術

手術をする場合、薬による治療と比べて体に負担がかかることがデメリットです。

また手術をしても100%再発を防げるわけではなく、しばしば繰り返すことがあります。

チョコレートのう腫を切除した場合は、卵巣の一部が切り取られることで卵巣機能の低下が生じるというデメリットもあります。

症状には個人差があるので、医師と相談して適した治療法を選択することが大切です。

子宮内膜症の手術方法と費用

子宮内膜症の手術は大きく分けて、お腹を切開する方法とお腹に穴を空ける方法の2種類あります。

また、両方を組み合わせて行う特殊な手術もあります。

1.開腹手術

手術中

何度か開腹手術を受けたことがある方や、子宮内膜組織の強い癒着が予想される方に勧められます。

手術方法

お腹を縦または横に切り開き、子宮内膜症のある部分を切除します。

卵巣のすべてに病変がみられる場合や妊娠を望まない場合などは、子宮や卵巣ごと摘出することもあります。

開腹手術は全身麻酔や脊椎麻酔を用いて腹部を約15~20㎝程切り開くため、体への負担が大きく回復にも時間がかかります。

回復までの日数

体に負担がかかるため、1~2週間ほどの入院が必要です。

手術と入院生活によって体力も落ちるので、余裕を持ったスケジュールで手術に臨みましょう。

手術費用

長い入院期間を要するため、保険適用でおおよそ30~40万円ほどかかります

子宮内膜症の手術は「高額療養費制度」の対象となる場合もあるため、加盟している健康保険組合に確認すると自己負担額が少なく済む場合もあります。

2.腹腔鏡下手術

手術

手術方法

お腹に小さな穴を複数空けて腹腔鏡を挿入し、子宮内膜の病巣を取り除く方法です。

開腹しないため出血や傷といった体への負担が少なく、術後の回復が早いことがメリットです。

回復までの日数

体への負担が少ないため、手術の翌日にはほぼいつも通りに動けるようになります。

日帰りは難しいため入院は必要ですが、2~3日ほどで退院できます。

職場復帰などもほとんどの場合すぐにできますが、人によっては体を動かすと気分が悪くなることもあるため、術後1週間ほどは安静にしておくのがベストです。

手術費用

開腹手術より入院期間は短いですが、保険適用で20~30万円ほどが相場です

こちらも高額療養費制度費の対象となる場合があるので、健康保険組合に確認してみましょう。

術後の注意点

手術後は次のことに注意して過ごしましょう。

1.食事で鉄分やミネラルを補う

食事

手術のときの出血によって、術後は貧血になりやすい状態です。

そのため栄養バランスの良い食事を心がけ、鉄分やミネラルが豊富に含まれた次のような食材を意識して摂りましょう。

  • レバー
  • 赤身肉
  • かつお
  • まぐろ
  • あさり
  • しじみ

また体力も落ちているので無理はせずに、少しずつ通常の生活に戻していきましょう。

2.定期的に検査を受ける

検査

女性は閉経するまで生理があるため子宮内膜症の完治は難しく、手術の有無にかかわらず再発の可能性が十分あります

そのため術後も油断せず、定期的に検査を受けましょう。

異変がみられたら、重症化する前にピルなどで早めに対処することが大切です。

特に妊娠を望む方は不妊症状が出ないようきちんと治療しましょう。

まとめ

子宮内膜症はすべての女性に発症の可能性がある病気で、再発率も高いため注意が必要です。

定期的に検査を受けて再発がないか確認し、異変がみられたら医師と相談して、自身の症状に適した治療法を選択しましょう。

執筆・監修ドクター

鈴木 慶子
鈴木 慶子 医師 医師 担当科目 産婦人科

経歴東京女子医科大学医学部出身

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