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不正出血で鮮血が…考えられる病気は?病院へ行くべき?対処法を解説!

更新日:2022/07/27 公開日:2020/12/16 view数:54,295
不正出血が鮮血の原因はストレス?妊娠?

【医師監修】

不正出血で鮮血が出ると驚きますが、比較的大量に出血する場合や、子宮や膣の出口付近で出血する場合に起こることが多いです。

不正出血は、子宮や卵巣のトラブル、ホルモンバランスの乱れから起こり、大きな病気が潜んでいる可能性もあります。

不正出血が繰り返される場合は、病院への受診が必要です。

この記事では、不正出血で鮮血が出る原因や、病院での検査などについて詳しく説明します。

病気が原因のこともあるので、長引く場合は、病院を受診してください。

目次
  1. 不正出血で鮮血……なぜ?
  2. 不正出血で鮮血が出る原因
  3. 鮮血の不正出血が出たときの対処法
  4. まとめ

不正出血で鮮血……なぜ?

不正出血が鮮血なのはホルモンの乱れ?機能性出血?

1. そもそも「不正出血」とは?

不正出血とは、生理以外で膣から出血することをいいます。

大きく分けて「機能性出血」と「器質性出血」があります。

機能性出血とは

排卵障害などの体質やストレス、生活環境が原因となり起こる出血です。

それによってホルモンが乱れ、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れてしまうために、生理以外のタイミングで出血を起こしてしまいます。

器質性出血とは

膣や子宮、卵巣に、がんや子宮筋腫、ポリープなどの病気が隠れている可能性が高い出血です。

病気ではない機能性出血の割合は?

不正出血の中で、病気ではない機能性出血の割合は、年齢により異なりますが、45歳以上の女性では半数以上を占めます。

不正出血で鮮血が出る原因

不正出血が鮮血の原因は子宮筋腫や無排卵月経など

ここでは、不正出血で鮮血が出る主な原因を挙げます。

1.排卵障害またはホルモンバランスの乱れ(生理不順)

生理不順による不正出血の場合は、鮮血の出血が生理なのかどうかを見極める必要があります。
生理だと思っていたら実は違うこともあります。

生理不順が起こる原因には、排卵障害やホルモンバランスの乱れがあります。

2.無排卵月経または黄体機能不全

脳下垂体や卵巣など、ホルモンの分泌に関与する器官の機能が低下している、または未発達であるために起こります。

不妊につながる可能性もあるため注意をする必要があります。

3.子宮膣部びらん

子宮膣部びらんでは、子宮の出口あたりがただれてしまいます。

病気ではなく、成人女性の8割ほどに見られる症状ともいわれています。

ほとんどが無自覚であるため、心配する必要はありませんが、性交やタンポンの使用など、刺激を受けることで出血する場合があります。

また、子宮頸がんの初期と似ているため、区別することが必要です。出血を繰り返すようであれば病院に相談しましょう。

4.子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍です。鮮血の不正出血や、過多月経 などが起こります。

筋腫ができると、子宮内膜に筋腫の栄養血管が露出し、月経時などに大出血しやすくなります。

また、筋腫が大きくなるにつれ、子宮の内側を覆う子宮内膜が引き伸ばされるため大量出血につながります。

5.子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープも良性の腫瘍です。不正出血を起こしたり、妊娠に影響を及ぼしたりする可能性 があります。

妊娠は、受精卵が子宮内膜に着床することで成立しますが、子宮内膜ポリープがあることで、受精卵が子宮内膜にたどりつきにくくなります。

ポリープの大きさや位置によっては着床の妨げとなることもあります。

6.膣炎または子宮内膜炎

膣炎または子宮内膜炎などで炎症を起こしているときも、鮮血の出血を起こすことがあります。

7.悪性の腫瘍(がん)

子宮頸がんや、子宮体がんなど悪性の腫瘍により不正出血を起こしている可能性があります。

これらは初期段階では症状がなく、病気に気づくのが遅れがちです。

違和感を覚えたら、婦人科もしくは産婦人科を早めに受診しましょう。

鮮血の不正出血が出たときの対処法

不正出血が続く、少量、ピンクや茶色でも病院へ

不正出血の量や血の色はさまざまですが、茶褐色ではなくピンク色または鮮血である場合、出血量が比較的大量か、子宮や膣の出口に近い部分で出血していることが多いようです。

1.少量だったら大丈夫?

不正出血はおりものに混ざっている程度の少量であることもあります。ただし、量が少ないからといって大丈夫というわけではありません。

2.病院を受診するタイミング

不正出血は、本来は起こらない出血です。少量であっても、不正出血と思われる症状が繰り返されたり、継続したりするようであれば、早めに病院を受診しましょう。

3.病院での検査

病院では、不正出血がどこの部位で起こっているかを検査します。

外陰部や膣、子宮の出口、子宮内などが考えられるため、それを特定するため、通常は内診が行われます

内診ではどんなことをする?

内診では、卵巣や子宮の様子を見ることや、疼痛などの観察が行われます。

超音波検査、子宮がん検査(細胞診など)などの他に、必要に応じて、子宮鏡検査を行います。子宮鏡検査では、子宮の中にカメラを入れて筋腫やポリープの状態を観察します。

それでも病気が特定できない場合

上記の検査を行っても、病気が特定できない場合は、血液検査やCT、MRI検査などを行うこともあります。

4.普段の生活で気をつけること

不正出血の原因チェックのために基礎体温を測る

基礎体温を測る

基礎体温を測る習慣をつけましょう。妊娠を望んでいる、いないに関わらず、基礎体温は生理なのか不正出血なのかを見極めるときにも役立ちます。

不正出血には、女性ホルモンの働きが大きく関わっていることがほとんど ですので、基礎体温を測っておくことで病院でも診断しやすくなります。

ストレスをためない生活

女性ホルモンの分泌には、生活環境の変化や、ストレスも大きく関わっていると考えられています。

規則正しい生活を送り、栄養の偏りや、肥満、やせすぎ、栄養不足に陥ったりしないように気をつけましょう。

まとめ

不正出血で鮮血が出ると何かの病気かと思い、驚いてしまいます。

不正出血の血の色も茶褐色から鮮血までさまざまです。

量も少量から、生理と同じくらいの量を出血することもあります。

不正出血が起きたときに大切なことは、出血の場所を特定し、原因を突き止めることです。

出血の色や、量に関わらず、不正出血が長引く場合には、まずは病院を受診しましょう。

執筆・監修ドクター

鈴木 慶子
鈴木 慶子 医師 医師 担当科目 産婦人科

経歴東京女子医科大学医学部出身

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