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えいちあいぶいかんせんしょうHIV感染症

更新日:2022/09/27 公開日:2020/01/15 view数:6,244
目次
  1. HIV感染症とは
  2. HIV感染症の症状
  3. HIV感染症の診療科目・検査方法
  4. HIV感染症の原因
  5. HIV感染症の予防・治療方法・治療期間
  6. HIV感染症の治療経過(合併症・後遺症)
  7. HIV感染症になりやすい年齢や性別

HIV感染症とは

HIV感染症(えいちあいぶいかんせんしょう)とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染症です。

HIVに感染すると、免疫力が低下し、ウイルスや細菌に感染しやすくなっていきます。

病気が進行すると、細菌などから身体を守る免疫機能がはたらかなくなる免疫不全になります。

よく知られているAIDS(エイズ)は、HIVに感染した人が免疫力の低下により合併症を発症した状態のことです。

後天性免疫不全症候群の英語名である「Acquired Immunodeficiency Syndrome」の頭文字をとって、エイズと呼ばれています。

HIVに感染していても、合併症を発症していない限り、エイズではありません。

HIV感染症の症状

HIV感染症のHIVウイルスは感染してから2~4週間で増殖を始め、白血球のひとつであるCD4陽性リンパ球という免疫の役割を担う細胞を破壊します。

この時期の症状としては、無症状のものもあれば、発熱やのどの痛み、だるくなったり、下痢をしたりすることもあります。風邪やインフルエンザによる症状と似ていることもあります。

発熱、頭痛、嘔吐(おうと)がおこる無菌性髄膜炎の症状があらわれるなど、初期の症状はさまざまです。この期間は「急性期」と呼ばれ、数日から数週間程度続きます。

急性期を終えると症状は軽くなり、「無症候性キャリア期」に入ります。HIVは体内で増殖を続けていますが、とくに症状はありません。

この期間には個人差があり、数年で次の「エイズ期」に入り、症状があらわれるようになる人もいれば、15年経過しても何もおこらない人もいます。

自覚症状のない潜伏期間中も、免疫力は低下していきます。次第に、寝汗をかきやすくなる、下痢が続くなどの症状があらわれ、急激に体重が減ったりします。

また、帯状疱疹口腔(こうくう)カンジダ症などにかかりやすくなります。

エイズ期になると、普段は病気をおこさないような常在菌が病原体になる日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害など、さまざまな病気にかかるようになります。

厚生労働省はエイズ期にかかる病気として23の病気を指定しています。そこに含まれる病気を発病すると、エイズ期に入ったと判断されます。

▼HIVの初期症状についてもっと知りたい方はこちら
ベビママほっと。:HIVの初期症状とは?いつから出てどのくらい続く?無症状が続く場合も


HIV感染症の診療科目・検査方法

HIV感染症幅検査は、地域の保健所や検査所などでは、匿名で検査を受けることが可能で、費用もかかりません。

受診する診療科は内科または小児科です。早期発見、治療がとても大切です。治療を施さなければ、生命にかかわります。

HIV感染は2段階の検査で診断します。

最初にスクリーニング検査をおこないます。採血で検査がおこなわれ、採血した当日に結果がわかります。

スクリーニング検査では、実際に感染していなくても疑わしいと判定すると、感染を示す「陽性」と判定されることがあります。

「陰性」と判定されれば、感染の恐れはまずないと考えられます。

「陽性」と判定されると、確認検査がおこなわれます。確認検査は判定結果が出るまで1週間以上かかります。

HIV感染症の原因

HIV感染症自体は感染力が弱く感染経路も限られています。

体外に出ると、すぐに活動できなくなるため、唾液などの飛沫(ひまつ)で感染する可能性はほぼありません。リンパ液や精液、血液、母乳などの体液から感染します。

主な感染経路は、性行為やタトゥーの器具、違法薬物の使用による注射針の使い回しなどによる血液感染、母親から子どもに感染する母子感染の3つです。

なかでも、性行為による感染がもっとも多い感染経路になっています。HIVは免疫の応答にかかわるヘルパーT細胞にあるCD4陽性リンパ球という白血球に感染します。

HIVが自らを複製し免疫細胞を破壊して、免疫力を低下させます。

免疫力が低下することで、通常は感染症をおこさないような病原体に対しても感染して感染症をおこすようになります。

HIV感染症の予防・治療方法・治療期間

HIV感染症を身体のなかから消し去る治療法は見つかっていません。しかし、HIVの増殖を薬でおさえることは可能です。

逆転写酵素阻害薬やプロテアーゼ阻害薬などの抗ウイルス薬を3種類以上組み合わせた多剤併用療法による治療をおこないます。

薬は飲み薬として使用します。3~4種類の薬が1錠にまとめた合剤も使用されています。

薬は継続して飲み続ける必要があります。治療を早く始めることができれば、エイズの発症をおさえることも可能です。

HIVによる免疫細胞の破壊が止まり、免疫力の維持や改善も多くの症例で確認されています。

HIV感染症の治療経過(合併症・後遺症)

HIV感染症を完治させることは現在の医学ではできませんが、きちんと治療を続けることで、エイズの発症をおさえ、長期の社会生活が可能です。

そのため、慢性の感染症と位置づけられています。しかし治療を施さなければ、免疫力を低下させ生命にかかわります。

早期発見の重要性は高くありますが、エイズ発症によってHIVの感染が判明する例も、年間の新たなHIV感染報告数の3割ほどにあたる400件以上報告されています。

HIV感染症になりやすい年齢や性別

HIV感染症は、日本では男性の患者さんが多いです。日本国内の2019年6月末までの患者さんの数は、男性18,768人に対し、女性は2,496人です。

新たに感染した患者さんを年代別にみると、男性では20代~40代に多く、女性は30代に多い傾向があります。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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