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日焼け

【監修】北村 聖 先生(東京大学医学教育国際協力研究センター教授)

日焼けにはどうしてなるの?

「日焼け」は日光を浴びて皮膚が赤くなったり褐色になったりする症状で、「日光皮膚炎」の1つです。
「日光皮膚炎」には、「日焼け」の他に日光に当たることで皮膚炎を誘発する「光線過敏症」があります。
いずれも太陽にさらされた皮膚が紫外線(UV)の刺激を受けることで起こります。

日焼けにはどうしてなるの?

太陽光線に含まれる紫外線は、その波長によって紫外線A波(UVA)、B波(UVB)、C波(UVC)に分けられますが、その中で地上に届く紫外線A波とB波が主に「日光皮膚炎」の原因です。

紫外線の種類

紫外線の種類特徴肌に与える影響
紫外線A波
(UVA/長波長紫外線)
地表に届く紫外線の約90%を占めます。ガラスを通過する性質があります。皮膚の深い部分まで到達し、肌を赤くする作用は少なく、肌を黒くする作用をもたらします。皮膚の真皮に届くため、弾力やハリを保つための膠原線維(コラーゲン)や弾力腺維(エラスチン)を変性させ、皮膚の老化を早めます。
紫外線B波
(UVB/中波長紫外線)
紫外線Aよりも強力な刺激を肌に与えます。皮膚の比較的浅いところまでしか届きませんが、赤くヒリヒリと炎症を起こす原因となります。皮膚細胞の遺伝子DNAに傷をつけ、シミやしわを作ったり、大量に浴びることで皮膚ガンを発生させたりすることもあります。
紫外線C波
(UVC/短波長紫外線)
波長の短い光線で、オゾン層によって吸収されるため地表に届くことはほとんどありません。仮に皮膚に当たった場合、紫外線A波、B波によりもはるかに皮膚ガンをもたらす光線とされています。今後、環境問題となっているオゾン層の破壊が進行すれば、紫外線C波の影響も心配されます。

紫外線B波に要注意

日光が体にもたらす悪影響のほとんどは紫外線B波によるものです。紫外線B波は、日焼けによる炎症、皮膚の早期老化、しわ、シミ、皮膚がんなどの原因とされています。
日本の夏は、冬の約5倍近い紫外線B波が地表に降り注ぎます。紫外線量は時間帯では午前10時から午後2時ごろまでが最も多く、正午前後がピークとなります。
太陽からの直射に加えて、地表からの反射(※)も十分に注意が必要です。

※地表からの紫外線反射に注意が必要な場所:海やプール、スキー場のゲレンデ、コンクリートで鋪装された道路など

サンバーンとサンタン

日焼けをして皮膚が赤くなった後、4~5日経つと赤かった皮膚が褐色に変わっていきます。
皮膚が赤くなる日焼け直後の状態をサンバーン(sunburn)、褐色の色素沈着が起こる反応をサンタン(suntan)といいます。
サンタンは皮膚の色素細胞(メラノサイト)が紫外線に刺激されてメラニン色素を作ることによって起こります。

メラニン色素は、紫外線を吸収することで、その攻撃から皮膚を守り、DNAに傷がつかないようにしています。
紫外線に対してサンバーンを起こしやすいのは、色素細胞が少ない白い肌の人です。
自分の肌が紫外線に対して、どのような感受性をもっているかを知って、日常生活で適切な紫外線対策をすることが大切です。

日焼けってどんな症状?

日焼けは日光によるやけどです。主に紫外線B波(UVB)が関係しています。紫外線に当たったところの皮膚が赤くなって痛み、ひどい場合は皮膚が腫れて水ぶくれができることもあります。日焼けをして数時間たったころから症状が現れ、24時間後に最も強くなります。
日焼けがひどい場合には、発熱、悪寒、脱力などの症状が起こることもあります。熱射病を合併することもあり、その場合には入院して治療が必要になります。

光線過敏症の症状は?

光線過敏症には、薬剤などが要因となる外因性と遺伝疾患や代謝疾患などによる内因性の2つがあります。
主に紫外線A波(UVA)が関係しています。

外因性(主なもの)

光線過敏型薬疹:個人差により、薬を飲んでいると普通に生活しているだけで、日光が当たるところに発疹ができることがあります。
降圧薬(血圧を下げる薬)、抗菌薬(化膿止めの薬)、消炎鎮痛薬(痛み止め・熱さましの薬)などで起こります。

内因性(主なもの)

多形日光疹(たけいにっこうしん):女性や日光に当たる機会があまりない人に多くみられます。
症状としては、日光に当たった腕や手の甲などに複数の発疹が生じます。食べ物や薬剤などの中に紫外線を過敏にする物質(光感作物質)が含まれていて、それらを摂取した場合に少量の紫外線にも反応して炎症を起こします。

慢性光線性皮膚炎

中年以上の男性に多く、日光が当たったところに激しいかゆみを伴う慢性的な発疹で、日光が当たらない状態になると数時間で消えます。皮膚の広範囲にできると、頭痛、体力減退、吐き気などを伴う場合もあります。

他には、全身性エリトマトーデス(膠原病)が原因となって、日光に当たった皮膚が損傷を受ける光線過敏症などがあります。

検査方法は?

紫外線の影響を受けた場合、光線過敏症かどうかを調べるため、紫外線を皮膚の一部に当てて反応を観察する光線検査を行うことがあります。

この検査では、どの程度の光量や波長で紅斑(光の当たったところだけ生じる赤み)が出現するか、光線を当てることで実際に皮膚にできた発疹と同様の発疹ができるかなどを観察して判定します。

日焼けの診断

日焼けは、日光に長く当たったという経過、境界がはっきりした炎症、露出した部分の赤み、もしくは水ぶくれという症状から容易に診断ができます。
皮膚が露出した部分だけに発疹ができた場合は光線過敏症を疑います。

日焼けの治療方法は?

日焼けをした皮膚は早めの治療が大事です。熱を帯びてヒリヒリした患部に冷たい水を含ませたタオルなどをあてがいます。
治療薬は皮膚の痛みや炎症に応じて、非ステロイド性消炎鎮痛薬や副腎皮質ステロイド薬を使います。
日焼けが広範囲に及んでいたり、痛みが強すぎたり軟膏を塗ることができない時は、スプレータイプの薬を使う場合もあります。

日焼けした皮膚は数日のうちに自然に治りはじめますが、完全に元の状態に戻るには数週間かかります。
炎症が治まった後も、皮膚は乾燥した状態になっているので、化粧水や乳液などで水分と油分を補うことが必要です。

日焼けの治療薬

  • ・非ステロイド性消炎鎮痛薬
    ・シクロオキナーゼ活性阻害
    ・OTC薬外用薬(インドメタシン・ケトプロフェンなど)
    ・副腎皮質ステロイド薬
    ・酸化亜鉛
    ・グリチルリチン酸
    ・グリチルレリン酸

光線過敏症の治療方法は?

光線過敏症の治療薬としては、軽症の場合は抗アレルギー薬、重症の場合は副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬を使います。
外出時には、直射日光を避け、肌に合ったサンスクリーン剤(日焼け止め)を使用することが大切です。
サンスクリーン剤は、紫外線を吸収する「紫外線吸収剤」と紫外線を反射させる「紫外線散乱剤」を主成分として構成されています。

紫外線吸収剤

紫外線を吸収して熱エネルギーに変えることで、紫外線が皮膚の中に入るのをくい止める作用があります。
パラアミノ安息香酸誘導体、ケイ皮酸誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体など

紫外線散乱剤

物理的に紫外線をはね返す作用があります。
酸化チタン、酸化亜鉛など、肌が荒れたりかぶれたりすることもあるので、肌の丈夫でない人や毎日使用する場合には注意が必要です。

サンスクリーン剤の防御効果は?

サンスクリーン剤は日光をどの程度防げるかを示すSPF(Sun Protection Factor)値とPA(Protection grade of UVA)値という数値によって分けられています。
「SPF値」はサンスクリーン剤を塗っていない素肌と比べて、日焼けするまでの時間を何倍に延ばすことが出来るかという目安の値です。(例/SPF10は、日焼けするまでの時間を10倍に延ばせる)「SPF値」が大きいほど、紫外線B波の防御効果が高くなります。
一方の「PA値」は、+、++、+++の三段階に分かれており、紫外線A波を防御効果の高さで表しています。

SPF値PA値
0~12 … UVB防止効果がある
13~29 … UVB防止効果が高い
30以上 … UVB防止効果が非常に高い
※注意 SPF値が高いと、肌がかぶれたりアレルギー反応を起こしたりする場合があります。
PA+ … UVA防止効果がある
PA++ … UVA防止効果が高い
PA+++ … UVA防止効果が非常に高い
※注意 PA値が高いと、肌が乾燥しやすくなります。

日常の紫外線対策は?

一見健康的にみえる日焼けは、実際には健康上のメリットはまったくありません。
外で活動する場合、皮膚が赤くなる兆候が現れたら、できるだけすぐに日陰に移動してください。

強い直射日光に当たらないようにするために、日傘を使う、サングラスをかける、つばの広い帽子をかぶる、長そでを着る、建物や車の窓ガラスにUVカットフィルムを貼るなどして紫外線対策を心掛けましょう。

食生活にも注意をはらい、普段からビタミンCやEを摂るなどして紫外線に負けない体づくりをすることも大切です。

 

監修/北村 聖 先生
東京大学医学教育国際協力研究センター教授

水ぼうそう

【監修】北村 聖 先生(東京大学医学教育国際協力研究センター教授)

水ぼうそうとは?

水ぼうそうは医学用語で水痘(すいとう)といわれ、水痘・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスの感染による皮膚感染症です。
水ぼうそうは、主に子供が感染する病気で1~4歳ごろに最も多くみられます。健康な子供であれば、この病気に感染しても軽症ですむことがほとんどです。

一方、他の病気などで免疫機能が低下しているような場合、症状が悪化することがあるので注意が必要です。
また、大人になってから感染すると子供が感染した場合より、熱が高くなるなど重症化する場合が多いことが知られています。
水ぼうそうは、1度感染すると免疫ができ、この免疫は生涯続きます。

水ぼうそうに感染したら

水ぼうそうは、ウイルスに感染してから症状が現れるまで約2週間の潜伏期間があります。
また、水ぼうそうが治ったからといってウイルスがいなくなるわけではありません。ウイルスは、知覚神経の神経節に隠れていつまでも潜伏し続けます。

しかし数十年後、加齢による体力低下、または大きなストレスや病気などで体の免疫力が低下すると、ウイルスは神経節から出てきて増殖しようとします。このため「帯状疱疹」が起こると考えられています。

水ぼうそうは、冬から春にかけて流行がみられ、保育園や幼稚園などで集団発生する場合があります。子供が水ぼうそうに感染した場合、治るまで他の子供たちとの接触は避けるようにしましょう。

水ぼうそうの症状と現れ方

水ぼうそうの症状は、全身に小さな赤い発疹(ほっしん)や水疱(すいほう)が現れ、強いかゆみや発熱がみられます。

発疹

最初に赤くて小さい発疹が、体の中心あたりに2~3個現れます。それから半日くらいの間に頭、顔、腕、足などの全身に広がります。
また、口の中やまれにまぶたと目の結膜に現れることもあります。

発疹は1日経つと、強いかゆみを伴う水疱に変わります。最初の発疹が現れてから3~4日の間に新しい発疹が次々と現れて、水疱に変わります。水疱は、3~4日経つと乾いてかさぶたに変わるため、病気のピーク時には、発疹と水疱、かさぶたが入り混じった状態になります。そして、すべてのかさぶたが自然にはがれ落ちるまで約3週間かかります。
※水疱を潰したり、かさぶたをかきむしったりすると細菌感染を起こして化膿する場合があるので注意してください。
※水疱にはウイルスがたくさん含まれているので、直接手で触れないようにします。触れた場合は、すぐに手を洗うようにしてください。

発熱

発疹が現れると、同時に発熱します。10歳くらいまでは熱もそれほど高くなく、37~38度が3~5日間続きます。
発疹の数が多いほど熱は高くなる傾向にあり、重症になると39度前後の熱が1週間近く続く場合があります。
また、新しい発疹が現れなくなると熱は徐々に下がります。

発熱

水ぼうそうの検査と診断

検査

水ぼうそうの場合は、問診と視診以外に特別な検査はありませんが、幼児や小児の場合、家族が経過を把握して、しっかりと医師に伝えることが大切です。
また、確定診断のために血液検査でウイルスの抗原や抗体を調べたり、水疱からウイルスを特定したりすることもあります。

診断

発疹、水疱、かさぶた、またはそれに伴う強いかゆみ、発熱、年齢という特徴的な症状により診断されます。
水ぼうそうは法定伝染病とされているため、医師の許可が出るまで幼稚園や小学校は休まなければなりません。

水ぼうそうの治療法とは?

水ぼうそうの治療には、対症療法と抗ウイルス療法があります。

対症療法

かゆみを和らげる治療

「フェノール亜鉛華軟膏の外用」「抗ヒスタミン薬の使用」
外用薬は水疱を破らないように注意して、丁寧に塗ります。水疱が破れても、手で直接触れないように綿棒を使うといいでしょう。

細菌感染を防ぐ治療

「抗生物質の使用」
かゆみで皮膚をかきむしったりした場合、細菌感染で化膿することがあり、その際には抗生物質が使用されます。

抗ウイルス療法

「抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル)の使用」
抗ウイルス薬は、体内でウイルスが増殖するのを抑制する作用があります。
発症48時間以内に服用すると、発疹や水疱が少なくなり軽症ですみます。
抗ウイルス薬は、必ず医師の指示を守って服用してください。

治療上の注意とケア

水ぼうそうを治療する上で注意しておきたいポイントと、ケア方法には下記のようなものがあります。

●発疹や水疱をかきむしらないようにするため、子供の爪は短く切ります。できれば手袋をするとよいでしょう。子供の手にもウイルスがついている場合があるので、よく洗って清潔にします。
●食事は食欲があれば何を食べてもかまいませんが、口の中に発疹があると痛むので喉越しのよいヨーグルト、ゼリー、麺類などにします。
●水疱がかさぶたになるまでは入浴を控えます。お尻や外陰部にできた水疱は、かさぶたになりにくいのでシャワーなどで洗い流し、清潔にして他の細菌感染を起こさないようにしましょう。
●水疱が潰れると衣類や寝具が汚れます。下着やパジャマ、シーツや枕カバーなどはこまめに替えるようにしましょう。
●水疱が現れている間は、人への感染力を持っています。全ての水疱がかさぶたになるまでは外出を控えるようにしましょう。

※市販の解熱剤には、アスピリンなど子供に強い副作用(ライ症候群:激しい嘔吐や痙攣(けいれん)などが起こり、生命の危険がある病気)が現れる可能性のある成分が入っているため、服用する場合は必ず医師に相談してください。

水ぼうそうの予防方法

予防法の第一は、水ぼうそうのワクチン接種を受けることです。このワクチンは副作用がほとんどなく安全性が高く、受けておいたほうがよいとされる任意接種になります。

水ぼうそうは非常に感染力が強く、ワクチンが使用されるようになるまでは(1995年)、子供の約90%が15歳までにこの病気にかかるといわれていました。現在では、ワクチンの普及で年間の水ぼうそう患者数は約70%も低下したといわれています。

ワクチンは、1歳から接種できるものの、費用は自費となります。
一方、このワクチンは、免疫をつくる作用があまり強くないため、100%の効果はありません。接種後に乳幼児の1~2割程度に感染がみられる場合がありますが、軽症ですむとされています。
また、アトピー性皮膚炎などで皮膚の弱っている場合、水ぼうそうにかかると症状が重くなるので、ワクチン接種をしたほうがよいといわれています。

注意点

妊婦は水ぼうそうのワクチン接種が禁じられています。また、家族内に妊婦・授乳をしている人がいる場合は医師に相談してください。

 

監修/北村 聖 先生
東京大学医学教育国際協力研究センター教授

紫外線

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

紫外線とは?

紫外線とは?

紫外線は、太陽の光に含まれる光線のうちの一つです。この紫外線は波長の違いで種類がわかれます。
そのうち、地上まで到着するのがA波(UV-A)とB波(UV-B)です。

A波(UV-A)

A波は波長が長いため、真皮の奥までじわじわと影響を与えます。私たちが浴びる紫外線の4~9割以上がA波です。
ガラスを通り抜けるほどの威力を持っているため、レストランなどの室内にいても窓際なら浴びてしまいます。

B波(UV-B)

波長の短いB波は、A波に比べて量は少ないかわりに強いエネルギーを持ち、皮膚に対する刺激が強いのが特徴です。
日焼けで炎症を起こして赤く腫れ上がるのはこのB波の仕業だといえます。

紫外線トラブルの症状

紫外線によるダメージは蓄積されると、同じ年齢でもシミが多くなったり、ハリがなくなったりと、肌の若々しさに差が生まれてきます。
特にターンオーバーが乱れてくすみがちな肌にシミの発生が重なると、肌の透明感はますますなくなる悪循環に陥り、見た目年齢がさらにダウンしてしまいます。

また、紫外線はシミやそばかす、しわなどを作るだけでなく、最悪の場合「皮膚がん」を起こすなど肌への影響が顕著にみられます。
さらには、目にもダメージを与え、失明に至るともされる白内障を引き起こすこともあります。免疫力を低下させ、感染症などになりやすくなってしまいます。

紫外線トラブルの対策と処置

紫外線を浴びて肌が赤くなったら炎症の証です。水で冷やし、ほてりをしずめましょう。ビタミンEやCを含んだクリームを塗るのもおすすめです。
ビタミンEは炎症をしずめ、ビタミンCは肌の弾力のカギであるコラーゲンの生成にも関与しています。これらの成分を含む食材を積極的に摂るのもよいでしょう。

しかし、紫外線によって水疱ができたり、発熱や頭痛が生じたりしたときは医療機関をしっかり受診しましょう。

ビタミンEの代表食材

玄米、ごま、ピーナッツ、大豆、アボカド

ビタミンCの代表食材

みかん、いちご、緑黄色野菜

紫外線トラブルの予防法

紫外線対策は、まさに見た目年齢の要です。「肌は紫外線で歳をとる」ともいえるため、いま目に見えるトラブルがなくても、紫外線に無防備でいると、数年後は後悔することになりかねません。

日差しの強い弱いに関わらず、夏場はきちんと日焼け止めを使いましょう。首のうしろや手の甲などにもムラなく塗るようにしてください。曇りでも影響はあるため、塗り忘れは禁物です。

日焼け止めにも種類があり、シーンに合わせて選ぶと効果的です。SPFやPAの数値が高いほどガードしてくれますが、肌に負担を感じる方もいるはず。肌質も配慮しましょう。子供は大人と同じ日焼け止めを使うと毛穴をふさいでしまいニキビになりやすいので、子供用を使うことをおすすめします。

 

監修/板東 浩 先生
医学博士/内科医

風疹

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

風疹とは

子供のときと大人になったときの風疹の症状と特徴

38℃くらいの発熱、目の充血、のどのはれと痛みといった風邪に似た症状とともに、小さな赤い発疹が、顔、体、手足など全身にでます。
この発疹にかゆみはほとんどなく、はしかのように発疹が大きくなることもありません。また、耳のうしろのリンパ節がはれて痛む点も特徴です。

これらの症状は、3~4日でおさまります。そのため、「3日はしか」と呼ばれることもあります。

風疹の症状は、子どものうちは比較的軽いものですが、まれなケースとして脳炎や血小板減少性紫斑症(けっしょうばんげんしょうせいしはんしょう)など合併症が発生することがあります。

また、子どもの感染症と思われがちですが、大人が感染すると、発熱や発疹期間が長く(一週間かそれ以上)、関節痛がひどいなど、子どもと比較し症状が重くなることが多いと言われています。

風疹にかかる原因はウイルス

風疹ウイルスへの感染が原因です。春先から初夏にかけて流行する傾向があります。潜伏期間は2~3週間です。
一度感染すると免疫ができ、多くの人は生涯かかることはありません。感染しても明らかな症状が出ることなく免疫ができてしまう人もいます。
風疹にかかったことがあるかどうかは、血液検査で調べられます。医師に相談しましょう。

風疹ウイルスの感染力は弱いですが、感染しても発症しないことがあることから、知らないうちに他の人にうつしてしまいます。感染の原因は主に飛沫感染であり、風疹ウイルスをもった人のくしゃみや会話などの唾液しぶきなどから感染します。

風疹の治療

通常は、安静にしていれば問題ありません、症状が重い場合には、症状を緩和する対症療法が行われます。
二次感染予防のために、抗菌薬が使われることもあります。

予防方法

ワクチンの予防接種をします。(後述)

大人の風疹は、とくに男性の割合が多い

子どもの頃に予防接種を受けなかった成人に多く、とくに男性の割合が多い

患者は成人が9割で、とくに男性は20~40代に多く、男女差は3.7倍程です

風疹患者の性別年齢分布(2010年~2013年)
https://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/34/398/graph/f3983j.gif

2014年度の感染症流行予測調査によると、30代前半~50代前半の成人男性の5人に1人は風疹の免疫を持っていませんでした。
20代の男性は10人に1人、30代後半の男性では5人に1人です。

この男女比および世代比の差は、風疹の定期予防摂取制度の変遷によるもので、成人になって風疹にかかる人の多くは、子どもの頃に予防接種の機会がなかったためです。

予防接種は、以前は女子中学生のみを対象としてきましたが、1995年より生後12ヶ月から90ヶ月未満の男女小児、および、中学生男女となりました。

2014年7月~9月に実施された抗体化測定:赤血球凝集抑制法(2015年3月時点)HI法で8未満

参照:NID国立感染症研究所 平成26年度(2014年)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/y-graphs/5502-rubella-yosoku-serum2014.html

風疹にかかると、妊娠中の女性が近くにいた場合、風疹をうつし、赤ちゃんが先天性風疹症候群となって生まれてくる可能性があります。

大人の風疹は、とくに男性の割合が多い

先天性風疹症候群とは

風疹に対する免疫が不十分な妊娠初期の女性が風疹ウイルスに感染することで胎児も感染してしまい、生まれてきた赤ちゃんが難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等が見られる可能性があります。これらの病気を先天性風疹症候群と呼びます。

予防のために、予防接種を受けてください

大人になる前に予防接種を!

これまで風疹の予防接種を受けたことがない人は、男女関係なく風疹ワクチンを接種しましょう。
前述のとおり、通常、風疹の症状自体は重いものではありませんが、まれに合併症を引き起こし、重症化するケースがあります。

また、妊婦への感染および先天性風疹症候群発症の可能性もありますので、家族もできれば早めに、予防接種を受けてください。

風疹は一度かかると生涯かかることはありませんが、「子どもの頃に風疹にかかった」「予防接種を受けた」と家族に言われても、『記録』がなければ医療機関に相談してください。
すでに風疹にかかったと『記憶』のある人たちに血液検査を行ったところ、約半数は記憶違いか、風疹に似た他の病気にかかっていたというケースがあるようです。

もし、風疹にかかったことが血液検査によって確かめられていない場合は、予防接種を受けることをおすすめします。
本当に子どもの頃に風疹にかかったことがあったとしても、成人になって予防接種を受けることに問題はありません。

成人女性の予防接種

妊娠中は予防接種することができません。妊娠出産年齢の女性にワクチン接種する場合は、妊娠していない時期(生理中あるいはその直後が確実)にワクチン接種を行い、その後2ヶ月間は避妊しましょう。

妊娠中に風疹ワクチンを接種したために胎児に障害が出たという報告は現時点ではありませんが、理論的に100%危険の可能性がないとは言えないため、注意が必要です。

風疹ワクチンとは

弱毒性を行った種(たね)ウイルスを培養・増殖させて凍結乾燥したものを接種します。
通常の風疹感染とは異なり、ほとんど症状が出ませんが、風疹ウイルスに対する免疫を得ることができます。
麻疹(はしか)ワクチンと混合した麻疹風疹混合ワクチンが定期予防接種に用いられています。

予防接種の費用

自己負担になります。接種を行っている医療機関にお問い合わせください。料金の設定は、医療機関によって異なります。

 

監修/板東 浩 先生
医学博士/内科医

帯状疱疹

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

帯状疱疹ってどんな病気?

帯状疱疹の主な症状と発症率

帯状疱疹は水ぼうそうと同じ原因ウイルスで発症し、症状も似ています。違う点は、帯状疱疹には「強い痛み」が伴うことが一つ挙げられます。
水ぼうそうはほぼ1週間で症状がおさまるのに対して、帯状疱疹は約3週間から1ヶ月程度長引きます。

帯状疱疹と水ぼうそうは水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
水ぼうそうは一度かかると生涯に渡ってウイルスに対する免疫がつくため、再発する可能性は低くなります。
しかし、ウイルス自体は体(神経)の中に残っており、免疫力が低下したときに帯状疱疹として再発する人もいます。帯状疱疹の発症率は6人に1人程度だと言われています。10年前に比べ、発症率は高まっているという研究データもあります。

帯状疱疹ってどんな病気?

帯状疱疹の治療や痛みの期間

帯状疱疹は一般的に完治まで約3週間から1ヶ月程度かかります。皮膚症状を伴うため早い段階から病院に通い、抗ウイルス薬を飲みはじめることで、あとが残らずに済みます。

帯状疱疹によって起こる皮膚の症状は、チクチクとした痛みからはじまり、発疹・水ぶくれができ、かさぶたになって治っていきます。
ほとんどの場合、皮膚の症状が消失していくとともに痛みもなくなっていきます。

家族へのリスク

帯状疱疹は通常、ほかの人にうつることはあまりありません。一度水ぼうそうになっている場合、抗体を持っているので空気や接触感染のリスクは少なくなります。
しかし、水ぶくれの中には原因となるウイルスが存在しており、水ぼうそうにかかったことがない人が患部に触れてしまうと、病気がうつってしまう可能性があります。
そのため、水ぶくれが乾燥して治るまでは、まだ水ぼうそうにかかったことのない赤ちゃんや子供、妊婦さんには接触しないほうがよいといえます。

板東浩先生
 【監修医】医学博士 / 内科医: 板東浩 先生
 1957年生まれ。
 1981年 徳島大学を卒業。
 ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
 抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

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