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背中ニキビの原因5つ!ホルモンバランスの乱れも。食事や保湿で改善を

更新日:2022/09/28 公開日:2020/12/16 view数:12,155
背中ニキビ

【医師監修】

背中にニキビができて、黒ずんでいる!と、ショックを受けたことはありませんか?

背中は皮脂が多く、蒸れやすいため、ニキビができやすい場所です。

背中は自分でケアしにくい場所で、なかなか治らないのもやっかいなところです。

そのため、背中ニキビを治すには保湿だけでなく、睡眠時や食事生活などの工夫が大切です。

この記事では、『背中ニキビ』の原因と対策を解説しています。

目次
  1. 背中ニキビの特徴を解説!
  2. 背中ニキビの5つの原因。皮脂や乾燥、シャンプーなど…
  3. 皮膚科で受ける背中ニキビの治療
  4. 睡眠や食事でニキビの予防・改善につとめよう!
  5. まとめ

背中ニキビの特徴を解説!

1.「背中ニキビ」の原因は毛穴の詰まりと菌の繁殖だった!?

角栓

ニキビは、古い角質と皮脂が混ざり合った「角栓」という固形状のものが、毛穴を詰まらせてしまうことによって起こります。

毛穴が詰まると、「アクネ菌」や、「マラセチア菌」が増殖して、ニキビができてしまいます。

これらの細菌は空気がないところで増える性質があるため、毛穴に皮脂が詰まって密閉状態になると炎症の原 因となります。

2.「マラセチア菌」は顔ではなく背中に見られる!

 

背中

カビの一種である「マラセチア菌」は、皮脂と湿気を好む菌です。そのため、睡眠時などに背中が蒸れることによって繁殖します。

ちなみにこの菌は、背中以外にも体にできるニキビに存在します。

3.毛穴の詰まりは、肌の「ターンオーバー」の乱れから

 

肌

正常な肌であれば、肌が生まれ変わる際に角栓が毛穴の外に押し出されます。

この肌の生まれ変わり、つまり修復と再生のことを「ターンオーバー」といいます。

しかし、ニキビができやすい人は肌のターンオーバーが乱れていることがあるのです。

背中ニキビの5つの原因。皮脂や乾燥、シャンプーなど…

1.「背中の皮脂」によるもの

実は背中には皮脂が多い…

背中

背中はふだん見ない場所なので気づきにくいですが、実は皮脂が多く出やすい場所です。そのため、毛穴が詰まると皮脂も詰まってしまいます。

背中は菌が住みやすい場所だった!

菌

背中は、ニキビの原因のひとつである「アクネ菌」と「マラセチア菌」が好む場所です。

アクネ菌は、空気が入りにくい場所や皮脂の多い場所に住み着き、マラセチア菌は皮脂と湿気を好みます。

2.背中は摩擦に弱い!ゴシゴシ擦るのは危険!

後ろ姿

衣服や下着が背中に擦れたり、お風呂で背中をゴシゴシ洗ったりするのもニキビも原因となります。

衣類などの摩擦は肌を傷つけてバリア機能を弱め、ニキビをできやすくします。

また傷ついた部分から細菌が入ってしまうこともあり、これも炎症の原因となります。

3.肌が乾燥すると、角質が硬くなって毛穴に汚れが…

ケア

背中は、見えにくく手も届きにくいため、顔やほかの場所にくらべてケアしにくい場所です。

そのため、体のほかの場所は化粧水やクリームなどで保湿ができていても、背中はあまり保湿できていないことが多く乾燥しています。

乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、角質が硬くなり毛穴に汚れが溜まりやすくなります。

4.シャンプーや石けんなどの洗い残しはありませんか?

シャンプー

特に、髪の毛が長い方に多いですが、シャンプーやリンス・石けんなどの洗い残しが背中の毛穴を詰まらせていることがあります。

髪や体を洗った際はじゅうぶんに洗い流すようにしましょう。

5.ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランス

女性ホルモンや男性ホルモンのバランスが乱れる と、皮脂が大量に分泌され毛穴が詰まりやすくなります。

特に男性ホルモンは肌のバリア機能を低下させ、皮脂の過剰分泌を促進する働きがあり、ニキビを悪化させる大きな要因となります。

ホルモンバランスはストレスや食生活と大きな関係があるので、日ごろから規則正しい生活を心がけましょう。

皮膚科で受ける背中ニキビの治療

1.痛みがある場合や長引く場合は「皮膚科」へ

看護師

背中のニキビは、自分でケアしにくく、衣服や下着で擦れやすいため、一度できると治りにくいニキビです。

また、痛みがある場合や長引く場合は、痕になってしまうこともあるため、皮膚科を受診するとよいでしょう。

2.皮膚科では、どんな治療をおこなうの?

薬

皮膚科では、塗り薬や抗生剤を処方してもらえます。

個人差はありますが早くて3日ほど、3週間ほどの治療で改善します。

皮膚科での治療とあわせて、ニキビを予防する方法を取り入れることが大切です。

睡眠や食事でニキビの予防・改善につとめよう!

背中ニキビを予防するための、食事や生活習慣について解説します。

1.睡眠時間の工夫で背中ニキビを予防!

睡眠はお肌にとって大切な時間

睡眠

お肌の代謝を活性化させる 成長ホルモンは、睡眠中に 分泌されます。

肌の修復と再生(ターンオーバー)は睡眠中におこなわれるので、就寝する時間を決めて睡眠時間を整えることが大切です。

眠る前はリラックスをして睡眠の質を高めましょう

リラックス

睡眠の質によって、肌のターンオーバーが変化します。

睡眠の質をよくするためには、シャワーではなく湯船に浸かるようにするとよいでしょう。アロマなどでリラックスしたり、軽いストレッチなどをして体をほぐしたりすることでも質がよくなります。

寝る1時間前から、スマートフォンやパソコンなどのブルーライトを避けると眠りにつきやすくなるでしょう。

パジャマ・下着・寝具はいつも清潔に!

清潔なパジャマとシーツ

睡眠中は、背中が衣服やシーツなどの寝具に触れている時間が長くなります。

そのため、パジャマや下着、寝具は清潔なものを使用しましょう。

また、人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくといわれています。

汗をかいて寝具が湿ると、菌が繁殖しやすい状態になります。シーツはこまめに洗濯して清潔な状態を保ちましょう。

2.おすすめの食事は?

『タンパク質』は、健康な肌づくりのベース

たんぱく質

肌のターンオーバーを進め、健康な肌をつくるためには、タンパク質をしっかり摂りましょう。

タンパク質は肉・魚・卵・大豆製品に多く含まれます。そのうちのどれかひとつに偏らず、どの食材もバランスよく摂りましょう。

『ビタミンA(β-カロテン )』は皮膚を強くします!

カロテン

ビタミンAとは「β-カロテン」と「レチノール」という栄養素の総称です。

β-カロテンは緑黄色野菜をはじめ植物性に多く含まれ、レチノールはレバーなどの動物食品に多く含まれます。

ビタミンAの中でも、β-カロテンは特に皮膚の強化と細胞の老化抑制になります

〈ビタミンA(β-カロテン)を多く含む食品〉

人参・カボチャ・大葉など。

『ビタミンB群』 は皮脂の分泌をおさえてくれます

ビタミンB2(特にビタミンB2とB6)は脂肪の代謝を促してくれるため、皮脂の分泌をおさえ細胞の再生を助けます。

また、ビタミンB6は健康な皮膚をつくり、皮膚の抵抗力を高めてくれます。

〈ビタミンB2を多く含む食品〉

納豆・アーモンド・モロヘイヤ・豆苗・大葉など。

サラダや和え物にアーモンドを刻んでトッピングするのがおすすめです。

小腹が空いたときや、お菓子に手が伸びるときは、アーモンドをおやつにしてもいいですね。

〈ビタミンB6を多く含む食品〉

にんにく・唐辛子・バナナ・さつまいもなど。

『ビタミンC』は、健康な肌をつくるコラーゲンをサポート!

ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、皮膚や血管の老化を防ぎます

ビタミンCは加熱すると壊れやすい性質があります。そのため、生で食べるのがおすすめです。

火をかける場合は、少量の水と塩を入れて弱火で蒸し煮すると、成分の流出を最小限におさえられるでしょう。

〈ビタミンCを多く含む食品〉

ブロッコリー、パプリカ、トマト、ピーマン、キウイフルーツ、いちご、アセロラなどの果物類

『ビタミンE』は、体の酸化をおさえてくれます

 

アボカド

ビタミンEは、体の酸化をおさえ血行をよくします。

血行がよくなると代謝が促進されるので、ターンオーバーを促してニキビの改善につながります。

「脂溶性のビタミン」といわれ、油に溶けやすい性質があるため、亜麻仁油などの油をかけて食べると吸収がよくなります。

〈ビタミンEに多く含まれる食品〉

ナッツ類・アボカド・青魚など。

3.保湿は足りている?

 

保湿

背中は自分でケアするのはむずかしい場所です。しかし、スキンケアは背中ニキビを予防するために大切なことです。

ニキビのないきれいな背中 は、顔や体と同じように保湿しましょう。背中に化粧水をつけるのがむずかしいという方は、スプレータイプの化粧水が便利です。

まとめ

背中ニキビの原因は、背中ニキビ特有の「マラセチア菌」や皮脂が溜まりやすいのが特徴です。

まずは、睡眠不足や食生活など、背中ニキビを引き起こすような生活習慣がないかふり返ってみましょう。

睡眠は肌のターンオーバーがおこなわれる大切な時間です。また、食事から健康な肌づくりをおこなうこともできます。

できるところから改善して、きれいな背中を目指しましょう。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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