脚・足の病気一覧

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パーキンソン病

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

パーキンソン病とは?

パーキンソン病は体と自律神経に障害が起きる病気

パーキンソン病は脳の中の神経に異常が起き、体の動きに影響が現れる原因不明の病気です。
発症自体を抑えることや完治させることは難しく、かかってしまった場合は進行を遅らせて日常生活に支障が出ないようにすることが治療の目的となります。

脳の神経に異常が起きることで中枢神経や自律神経にも影響を及ぼし、「抑うつ」や「幻覚」などの精神症状や自律神経障害が現れることがあります。

日常生活へのさまざまな影響

パーキンソン病にかかると、神経伝達物質であるドーパミンの量が減少することで運動機能が低下し、手足のふるえや筋肉が固まる症状(固縮)などの症状が見られます。

最終的にはベッド上での生活(寝たきり状態)になってしまうこともあり、早い段階からしっかりと治療をはじめて進行を遅らせ、よい状態を長く保つことが重要です。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病になりやすい人の特徴と発症年代

パーキンソン病は50~65歳以降に見られることの多い病気です。
一般的に性格は真面目で几帳面な人や、対人関係に消極的な人がパーキンソン病になりやすいとされています。

また、40歳以下の若年層も発症することがあり、これを「若年性パーキンソン病」と呼びます。
若年性パーキンソン病は遺伝的な要素によって発症する可能性が高く、別名「家族性パーキンソン病」とも呼ばれています。

板東浩先生
 【監修医】医学博士 / 内科医: 板東浩 先生
 1957年生まれ。
 1981年 徳島大学を卒業。
 ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
 抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

子供の夏の感染症

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

夏に子どもがかかりやすい感染症

夏に子供がかかりやすい感染症は、手足口病 や咽頭結膜熱(プール熱) 、ヘルパンギーナ 、溶連菌感染症(猩紅熱(しょうこうねつ))などがあります。

感染力が高いものが多く、幼稚園や保育園では集団感染しやすくなっていますので、周りの子供の感染の様子で気を付ける感染症が判断できるケースもあります。

手足口病

症状

大人の場合は手、足、口に、子どもの場合はさらに肘、膝、お尻に米粒ほどの水疱性の発疹ができます。
発疹は水疱状で、やがて破れて潰瘍になり、痛痒くなってきます。口の中にできると、痛みで食事が困難になり、脱水症状をおこすことがあります。
発熱や下痢、嘔吐をともなうことも。

嘔吐や頭痛が続く場合、心筋炎や髄膜炎を合併していることもあります。

原因

エンテロウイルスなどの腸管ウイルスやコクサッキーウイルスなどの感染が原因となります。
複数のウイルスがあるので、一度かかったら大丈夫という病気ではありません。

感染経路は、風邪と同じように鼻汁・唾液などからの感染です。
また、便からも感染しますので、子供の手をよく洗うように保護者の方は気をつけましょう。

治療

小児科を受診しますが比較的軽い病気ですので、自然に治るケースが多いです。

しかし、口の中の痛みや発熱が強い場合は症状を緩和する対症療法をおこないます。
口腔内の痛みのために食事がしにくい場合は水も飲むのも困難なため脱水症状を起こしやすい状態です。
刺激が少なく、無理なく飲み込める食事内容にし、また水分補給を十分におこないます

【参考】「健康Salad」手足口病の時のおすすめレシピ<すいとん>

手足口病

咽頭結膜熱(プール熱)

症状

急な発熱(38~40℃)、のど腫れや痛み、リンパ節の腫れ、目やに、涙、充血など結膜炎の症状がみられます。
それ以外に吐き気、腹痛、下痢などが見られることもあります。

原因

アデノウイルスが感染の原因です。プールの水から感染することから、「プール熱」とも呼ばれます。6~9月頃に発生しやすく、幼稚園児や小学生はプールでうつることが多いのですが、せきやくしゃみを介して感染したり、便を介して目や口に感染して、赤ちゃんが感染したりすることもあります。
プールに入る前と後にシャワーでよく体、手、目を洗うことと、タオルや洗面器、食器を共用にしないことです。また、洗濯も別にします。

治療

小児科や眼科を受診します。症状を和らげる対症療法を行います。
高熱の場合は小児科を、結膜炎の症状がある場合は眼科での治療が必要です。

ヘルパンギーナ

症状

急な高熱(39℃前後)と咽頭、口の中の上顎の奥の粘膜に、小さな水疱ができます。
水疱が破裂し潰瘍状(かいようじょう)になることもあります。5歳未満の乳幼児に多く、食欲低下、嘔吐する場合もあります。

原因

おもにコクサッキーウイルスへの感染が原因ですが、原因となるウイルスは複数種類あるため、何度も発症することがあります。

治療

小児科を受診し、対症療法を用います。症状が重い場合は解熱剤を服用するなどで症状を和らげます。
口腔内の痛みで食事が難しい場合があるので、食事内容はやわらかく、のどごしの良いものを食べさせましょう。

また脱水症状への注意も必要ですので、水分補給をこまめに行います。

溶連菌感染症(猩紅熱(しょうこうねつ))

症状

急な発熱(38~40℃前後)と頭痛、のどの痛み、食欲不振、吐き気など、風邪のような初期症状があります。
やがてのどが非常に赤くなり、舌の表面にブツブツの赤みができることが多く(いちご舌)、口の中も真っ赤になります。

また扁桃腺や首のリンパ節が腫れたり、扁桃腺に白~黄色がかった膜ができたりすることがあります。
他に嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、首のリンパ節が腫れて痛むこともあり、発症後1~2日すると、かゆみをともなう小さな発疹が全身にあらわれます。

原因

A群β溶血性連鎖球菌が原因の溶連菌感染症です。A群β溶血性連鎖球菌という細菌が、くしゃみやせきを介して感染しておこります。
5歳をピークに4~9歳がかかりやすく、秋から春に多く発症します。
のどは12~3月に、皮膚では7月~9月に多い傾向にあります。

治療

小児科を受診し、抗生物質を服用します。
服用後、1~2日で元気になったように見えて溶連菌を完全に除く前に服用をやめてしまい再発することが多く、中耳炎・気管支炎・リンパ節炎・副鼻腔炎、急性腎炎、リウマチ熱を合併する危険度が高くなります。

単なる風邪の場合は、途中で服薬をやめても特に影響はありません。一方、溶連菌感染症の場合は、医師の指示通りの治療を最後まで続けることが大切です。

 

監修/板東 浩 先生
医学博士/内科医

下肢静脈瘤

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤とは、足の静脈の弁が壊れてしまう血管の病気です。40歳以上の約半数が下肢静脈瘤になると言われています。

血管には動脈と静脈があり、動脈は酸素や栄養を血液によって運び、静脈は体内で発生した二酸化炭素や老廃物を血液によって心臓に運びます。
足の静脈は重力に逆らって血液を上に向けて運ばなくてはならないため、血液の逆流を防ぐための弁(逆流防止弁)がついています。

弁は血液が心臓に向かって流れる時のみ開くしくみになっていますが、何らかの原因でこの弁が壊れてしまうと、血液が逆流して、血管内に漂うようになります。
その結果、足の血管がボコボコと浮き出て瘤のようになる、血管が目立つようになってくる、足の皮膚の色が変色する、むくみの症状が現れます。
これが下肢静脈瘤で、「一次性静脈瘤」と呼ばれます。

また、深部の静脈に血栓ができた結果、表面の静脈が拡張する「二次性静脈瘤」と呼ばれるものがあります。
長時間体を動かせない場合、深部の血管に血栓ができてしまうことで血管が詰まり、代わりに表面の血管がふくらんでしまう症状です。(「エコノミークラス症候群」の原因もこの血栓です。足の深部静脈でできた血栓が肺まで流れてしまい、強い胸の痛みが生じる場合もあります。)

また、稀なケースとして子どもに起こることがある「先天性下肢静脈瘤」もあります。生まれつき血管が拡張する血管形成異常です。

下肢静脈瘤とは?

「下肢静脈瘤」のタイプ

大伏在静脈瘤
下肢静脈瘤の中で最も多い静脈瘤です。太ももからふくらはぎの内側にかけて、血管がボコボコと瘤状にふくらみます。
女性の場合、妊娠・出産や日常動作、衣服によるしめつけなどで血管が圧迫され、逆流弁に負荷がかかり壊れてしまうことがあります。
太い血管で起こるためボコボコとした様子が目立つようになります。

小伏在静脈瘤
ひざの裏やふくらはぎの外側に、蛇行してふくらんだ血管が現れます。静脈瘤ができるしくみは大伏在静脈瘤と同じです。

陰部静脈瘤
女性ホルモンの影響と、妊娠による腹部の圧迫で足の付け根や太ももの裏側、陰部周辺にできる静脈瘤です。
出産後に症状が消える場合があるため、妊娠中は治療を行わず、出産後に症状が残る場合に治療を行います。

網目状静脈瘤
ひざの裏側などに見られることが多く、青い血管が細かく枝分かれしているように見える静脈瘤です。
血管が目立っているだけに見えたり、アザだと勘違いしてしまったりすることがあります。

クモの巣状静脈瘤
網目状静脈瘤よりもさらに細かい血管で起こる静脈瘤で、青・赤・紫色に見えます。ふくらはぎの内側、ひざなどに起こります。

不全穿通枝
やや小さな静脈瘤です。伏在静脈瘤よりは小さく、網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤よりは大きい静脈瘤です。

下肢静脈瘤の症状

なんとなく足がむくむ、だるい、重い、ほてるといった何気ない不調は、普段から経験されている人は多くいます。
下肢静脈瘤が重症化してしまう要因は、この病気のサインを疲労や老化であると自己判断してしまい、見過ごしてしまう点にあります。

下肢静脈瘤は「静脈で血液が逆流しているかどうか」が判断のポイントになり、とくに初期では見た目ではわからないこともあります。
そのため、違和感があれは早めに病院で診察を受けた方が良いでしょう。

下肢静脈瘤の主な症状

下肢動脈瘤には、下記のような症状が主に見られます。

  • ・ふくらはぎやひざの裏の血管が蛇行して見える、ボコボコと浮き出ている
  • ・足の血管がクモの巣状になり目立つ
  • ・足が異常にむくむ、左右に差がある
  • ・就寝前・就寝中・明け方によく足がつる
  • ・足が重い、だるい、痛い
  • ・足の皮膚が硬い
  • ・足の皮膚が茶色に変色している

下肢静脈瘤の主な原因とは?

下肢静脈瘤の原因に多いのは、足をあまり動かすことがないデスクワークや立ち仕事、運動不足、妊娠・出産、遺伝、血液中の脂質異常などさまざまです。
そのため、予防法は適度な運動とバランスのとれた食事、水分補給による血流改善とむくみ予防などがあります。

立ち仕事・デスクワーク
立ち仕事でも足を動かしている状態であれば静脈の流れを促すことができるものの、長時間同じ状態が続くと、静脈の流れを滞らせてしまいます。
座りっぱなしが多いデスクワークの場合も同様です。

妊娠・出産
黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で血管が拡張し、静脈が広がりやすくなります。
妊娠中は黄体ホルモンが活発に分泌されて血中濃度が高くなり、その結果下肢に流れる血流量が増加し、静脈の弁を壊してしまうことがあります。これらは下肢静脈瘤が女性に多くみられる(※)要因です。

※男女比はほぼ1:2で女性の発症が多くなっています。

加齢
加齢とともに静脈の弁の働きが弱まってしまう場合もあり、歩く機会が減って血管に負担をかけてしまうことも要因です。

脂質異常
血液中の脂質、コレステロールや中性脂肪が高くなると血管に負担がかかり、動脈硬化だけではなく静脈にも影響します。

遺伝
血縁者に下肢静脈瘤患者がいる場合、また体質的に静脈の逆流弁が弱いなど、遺伝的要因であることも考えられます。

下肢静脈瘤の治療法

一次性下肢静脈瘤は悪性の病気ではないため、また病気であることを認識せず、放置してしまうケースが少なくありません。しかし、血液の逆流は妊娠による一時的なものを除き、元には戻りません。

また、逆流弁も一度壊れてしまうと治りません。足がボコボコして見た目が気になりスカートが履けないなど、日常生活にも影響してくるので疑わしい場合はなるべく早く医師へ相談しましょう。

一次性下肢静脈瘤の治療では、身体や金銭的な負担の少ない治療法が増えてきています。近年では「レーザー治療」を希望する人が増加しており、平成23年に一部の「レーザー治療」が保険適用されるようになったことで注目されています。
以前は入院が必要な手術が基本であったので、治療は働き盛りの世代にとってハードルが高いものでした。しかし、現在は入院の必要もなく、日帰り手術が可能となったため治療を受けやすい状況にあります。

治療には静脈瘤を専門に治療する医師がいる医療機関での受診がおすすめです。専門の窓口は「血管外科」となりますが、血管外科は動脈や静脈の病気を専門に扱います。しかし、緊急性を要することが多い動脈の病気と違い、静脈をメインとしている医師はそれほど多くはありません。
可能であれば、静脈瘤を専門にしている医師がいる医療機関で治療を受けるのが望ましいでしょう。

また、一次性下肢静脈瘤の治療方法は下肢静脈瘤のタイプにより異なり、主には下記の4種類があります。

主な治療方法処置可能な下肢静脈瘤タイプ治療方法入院
血管内レーザー治療・大伏在静脈瘤
・小伏在静脈瘤
血管内にカテーテルを通してレーザーファイバーを挿入し、その先から照射されるレーザー光線によって逆流を起こしている血管を焼きつぶす治療法。針で小さな穴を開けるだけで切らずに済み、体への負担が少ない。
治療時間:片足10分~30分程度
不要
硬化療法・網目状静脈瘤
・クモの巣静脈瘤
・陰部静脈瘤
・高位結紮術の追加治療
・レーザー治療の追加治療
静脈の血流を薬剤で固めて血管の内側を壊してからしっかり圧迫することでくっつける治療法。下肢静脈瘤の治療法としては最も歴史が古い方法です。以前は液状の硬化剤を使用していましたが、最近では硬化剤と空気と混ぜて泡状にして血管に注入する「フォーム硬化療法」が増えています。
注射のみで治療することができ、細い血管に対して有効です。
治療時間:片足10分~15分程度。太い血管や範囲が広い場合は期間をあけて複数回にわたったり、他の治療方法と組み合わせる場合もあります。
不要
高位結紮術・不全穿通枝
・大伏在静脈瘤、小伏在静脈瘤の血管の蛇行が複雑な場合
局所麻酔を行い数cm切開し、静脈をしばって逆流を防ぐ治療法。特殊な形態の静脈瘤に対して用いられることが多いです。根治はしないため再発の可能性があり、多くの場合他の治療法と併用します。
治療時間:10~40分程度(部位による)
不要
ストリッピング手術・大伏在静脈瘤
・小伏在静脈瘤
静脈瘤の原因となっている血管を引き抜く手術です。レーザー治療に対応していない医療機関で行われることが多い治療法です。3~7日
(日帰り治療が可能な医療機関もある)

薬の処方
手術後には痛み止めや細菌感染を防ぐため、抗生物質が処方されることがあります。
また、手術後に安静にしすぎたり、水分摂取が足りなかったりすることで「深部静脈血栓症」を招く恐れがあります。予防のために、抗血小板薬を処方されることがあります。

 

監修/板東 浩 先生
医学博士/内科医

冷え性

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

手足ぽかぽか。さらば冷え性

「寒くてよく眠れない」「握手したら手が冷たいと言われた」「手足の末端が冷えて仕事が辛い・・・」こんな体の冷えに悩んでいる方が多くいます。
よく言われる「冷え性」は、西洋医学的には病(やまい)ではなく、自律神経失調症の症状の一種と言われています。
そのため、「冷え症」ではなくて「冷え性」と表記します。

「冷え性」とは

「冷え性」であるかどうかの目安は、朝に脇の下で検温した体温が36度以下かどうかで判断できます。
この時に36度以下であれば要注意です。「冷え性」は自律神経失調症の症状の一つです。
「冷え性」になるということは、これから身体にさまざまな不調が起こる前兆といえます。

冷えから起こる体の不調

■疲れる、だるい、のぼせる、不眠・惰眠
■めまい、頭痛・頭重、しびれなどの脳神経系の症状
■立ちくらみ、顔の紅潮、不整脈、動悸など循環器系の症状
■息切れ、あくび、咳、のどの不快感など呼吸器の症状
■吐き気・嘔吐、胃の不快感、胸焼け、下痢、便秘、腹部膨満、食欲不振などの消化器系の症状
■肩こり、腰痛、背部痛、足の痛み、後頭部の筋肉痛など運動器の症状
■発汗、青白い顔、指先の冷え、顔面紅潮など皮膚の症状
■頻尿、勃起不全などの泌尿器・生殖器系の症状
■あせる、イライラする、不穏、無感動、無表情、集中力の低下など

冷え性が原因ではないと思っていた身体の症状も実は、冷え性が原因だったと言うこともあるかもしれません。

冷え性の原因

「冷え性」は、自律神経の乱れです。よく言われる「冷え性」の原因は、長時間冷房のきいた空間にいたことや、冷水・果物の摂り過ぎ、ダイエットによる代謝低下、薄着、ハイヒール・窮屈な下着など外的要因が多いです。

しかし、「冷え性」は外的要因が原因ではありません。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類の神経があります。 この自律神経の役割は身体の内外のストレスから心身を守ることです。
現代のように心身共にストレスフルな毎日が絶えず継続すると、交感神経ばかりが機能して自律神経のバランスが崩れてしまいます。
その結果、血管が収縮して血行が悪くなり「冷え」がおこるのです。

夏でも冷える人はストレスが過剰で、自律神経のバランスが悪くなっているのかもしれません。

女性の場合は、妊娠中や更年期には自律神経失調症を起こしやすく、内向的で社会への適応が難しいと感じる方は、自律神経を乱しやすいと言われています。

冷え性の原因

自律神経の乱れを改善して、毎日ぽかぽかな体で、元気に!

自律神経の乱れを改善するには、食事を含め生活にメリハリをつけることが大切です。
栄養バランスのとれた食事、適度な運動、睡眠、入浴など一度に全部は難しいので、少しずつ、できることからはじめてみましょう。

食事

一日3食。できれば決まった時間に摂りましょう。中でも朝食は、体温を上げてくれますし、身体のリズムを整えることができます。
ダイエット中の方も、極端な食事制限はやめ、バランス良く、食事をとりましょう。

運動

ウォーキングなどの全身運動が良いです。これが難しければ、睡眠前のストレッチも有効です。
筋肉をつけても冷えは改善するので筋トレでも可です。体の熱の6割は筋肉で作られるといわれていますので、効果は大きいはずです。

入浴

39度から40度のぬるま湯に半身浴(みぞおちの辺りまで湯に浸かること)を額に汗をかくぐらいまで浸かります。目安は冬期で15分から20分です。

ストレス解消

ストレスを解消して気分スッキリ。ストレス解消法はいろいろありますが、有名なストレス解消法のキーワードがあります。
それは、6つの言葉の頭文字を取った「STRESS」です。

S:SPORTS〈運動〉
生活習慣病の予防だけではなく、ストレス解消にも役立ちます。時には仲間と体を動かし汗をかくことで気分転換にもなります。

T:TRAVEL〈旅行〉
いつもと違う環境に身をおいてみるのも良いですね。見える風景が変わると、いつもと違う考えが浮かびやすくなります。

R:Recreation〈レクリエーション〉
仕事が忙しくていつも緊張状態になっていませんか?一日のうちで休憩時間をとり、団らんしたり趣味に没頭してみたり。
息抜きの時間も必要です。オンとオフをはっきりして生活にメリハリがつけば、自律神経の乱れ改善にもつながります。

E:Eating〈食事〉
たんぱく質、ビタミン、ミネラルは、こころの3大栄養素と言われており、ストレスへの抵抗力を高めることができます。
朝食を摂り、一日規則正しく食事の時間をとりましょう。

S:Sleep〈睡眠〉
睡眠は疲労を回復し、ストレスを解消し、自律神経のバランスを整えます。

S:Smile〈笑顔〉
笑うことで体の免疫力を高める効果があると言われています。
笑顔でいることで、周囲の人の心もなごみ、人間関係もぽかぽかしてきます。

 

監修/板東 浩 先生
医学博士/内科医

外反母趾

【監修】北村 聖 先生(東京大学医学教育国際協力研究センター教授)

外反母趾とは

外反母趾は、足の親指が隣の人差し指の方へ曲がり、親指の付け根の関節が「く」の字のように外側へ飛び出してしまう状態を指します。
具体的に右足の親指を例に取って見ると、多少盛り上がっている関節の部分が、ぐっと外側(左の足の方)に飛び出してきて、まっすぐな親指が「く」の字のようになってしまう状態です。

靴を履くと飛び出した部分が靴に当たって痛みが出たり、赤く腫れたりします。
ひどくなると、親指が2番目の指の下に潜り込んだり、反対に指の上に乗ってしまったりすることもあります。

外反母趾の原因と進行

外反母趾の進行はまず、開張足と言う症状から始まります。開張足は、足の指の付け根の幅が広がる症状です。
開張足になると、足の親指(母趾)が足の外側に回旋し、親指全体が外側に傾きます。
しだいに親指の中骨が曲がり突き出てきて、靴が当たった時などに、痛みを伴うようになります。

外反母趾の原因と進行

さらに悪化すると、裸足で歩いていてもちょっとした日常動作が痛みを感じるようになります。
重症化すると親指の付け根の関節が脱臼して、親指と隣の指が重なってしまうこともあります。

進行が進むにつれ辛さの度合いも高くなる外反母趾の治療は、初期症状である開張足の治療を行うのが良いと言えます。

外反母趾の原因

歩き方

外反母趾患者さんの歩き方の特徴に足指を使わないで歩く「ぺたぺた歩き」がよく見られます。
足指を使わないので、足指まわりの筋肉が退化し、外反母趾が進行します。

外反母趾の根本的な治療には、普段の歩き方を改善することにあると言われています。
ハイヒールやつま先が細い靴は履かないのに、外反母趾になる人がいるのはこのためです。

合わない靴

人間の足の裏は本来、横に並んだ5本の足の指の骨が横のアーチ、土踏まずの部分が縦のアーチを形成していて、立つ時や歩く時は親指と小指の付け根とかかとの3箇所で体重を支えています。

つま先が細くてヒールの高いパンプスなどの靴や、つま先の幅が広く土踏まずがない真っ平らのサンダルなどの靴では、足指に力が入りません。
すると筋肉がさらに退化し、足の正しいアーチ形がくずれて外反母趾などの変形が進みます。

靴を変えたとしても、足指を使わずペタペタ歩いていていれば、外反母趾の症状はさらに進行します。
合わない靴を履くことは、外反母趾の根本的な要因というわけではありませんが、症状を進行させる要因の一つです。

運動不足

運動が不足することで足指まわりの筋肉が退化し、外反母趾を進行させます。

遺伝

はっきりしたことはわかっていないものの、足の形で外反母趾になりやすいと言われることがあります。
外反母趾はもともと患者数が多いため、遺伝が原因であるとは一概には言えません。

・エジプト型・・・5本指の中で親指(母趾)が一番長い足。日本人の70~80%がエジプト型。外反母趾になりやすいと言われています。

・ギリシア型・・・人差し指(第二趾)が一番長い足。日本人の10~25%がこの形。第二趾が長いため靴の中で折れ曲がり、変形してしまう槌趾変形(ハンマートゥ)になりやすいと言われています。

・スクエア形・・・親指と人差し指が同じくらいの長さ。爪やタコなどの足のトラブルが多いと言われています。

外反母趾が進行すると見られる症状

外反母趾を放っておくと、足が痛んだりハイヒールなどが履けなくなったりするだけでなく、全身にも悪影響が出ます。
外反母趾の症状が悪化すると、痛みで歩くことも困難になってしまいます。
また、素足でいてもちょっとした日常動作で痛みを生み出すことにもなるのです。

さらに重症になると、親指の付け根の関節が脱臼して、親指と隣の人差し指が重なってしまいます。
ここまで進行すると、歩行困難や腰痛、内臓疾患を引き起こします。

また、足が痛くて歩けないので運動不足になりやすく、それが原因で足腰や背中の骨や筋肉が弱くなり、糖尿病、肥満、高脂血症、脂肪肝、心臓病、骨粗しょう症、腰痛や膝痛などの原因にもなってしまいます。

放っておくと症状は進む一方で、治療するには手術が必要になります。
手術では骨や腱を切って指の位置を戻すものの、完治にはリハビリを含めて2~3ヶ月ほどかかります(手術には健康保険の適応が可能です)。

外反母趾は歩き方など生活習慣が原因となってくるので、治療後も再発しないためには予防が重要です。

外反母趾の予防と改善

原因が歩き方にあるところから、外反母趾の予防と改善にはまず、歩行の改善が必須です。

正しい歩き方は、かかとを地面に着けて足の指まで体重移動させ、指で地面を蹴ります。ヒールの高い靴などの靴では正しい歩行ができないため、自分の足に合う靴を履きましょう。
足に合う靴とは、きっちりぴったりしているものではなく、歩いた時にもっとも違和感なく自然に歩くことができるものです。
靴の中である程度指を動かせる余裕が必要で、足の幅や長さに合わせるだけではなく、甲の高さや土踏まずのアーチなども重要なポイントになります。
中でも特につま先の形が重要です。

革靴を履く場合は、あまりにも革が硬いと長時間履き続けることで、疲れやすくなってしまいます。
おろしたばかりの新しい靴は、短時間ごとに履いて少しずつ慣らしていきましょう。
人間は朝よりも夕方の方がむくんで足が大きくなっているので、午後に足へあわせてきつく感じない靴を選ぶのをおすすめします。

 

監修/板東 浩 先生
医学博士/内科医

帯状疱疹

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

帯状疱疹ってどんな病気?

帯状疱疹の主な症状と発症率

帯状疱疹は水ぼうそうと同じ原因ウイルスで発症し、症状も似ています。違う点は、帯状疱疹には「強い痛み」が伴うことが一つ挙げられます。
水ぼうそうはほぼ1週間で症状がおさまるのに対して、帯状疱疹は約3週間から1ヶ月程度長引きます。

帯状疱疹と水ぼうそうは水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
水ぼうそうは一度かかると生涯に渡ってウイルスに対する免疫がつくため、再発する可能性は低くなります。
しかし、ウイルス自体は体(神経)の中に残っており、免疫力が低下したときに帯状疱疹として再発する人もいます。帯状疱疹の発症率は6人に1人程度だと言われています。10年前に比べ、発症率は高まっているという研究データもあります。

帯状疱疹ってどんな病気?

帯状疱疹の治療や痛みの期間

帯状疱疹は一般的に完治まで約3週間から1ヶ月程度かかります。皮膚症状を伴うため早い段階から病院に通い、抗ウイルス薬を飲みはじめることで、あとが残らずに済みます。

帯状疱疹によって起こる皮膚の症状は、チクチクとした痛みからはじまり、発疹・水ぶくれができ、かさぶたになって治っていきます。
ほとんどの場合、皮膚の症状が消失していくとともに痛みもなくなっていきます。

家族へのリスク

帯状疱疹は通常、ほかの人にうつることはあまりありません。一度水ぼうそうになっている場合、抗体を持っているので空気や接触感染のリスクは少なくなります。
しかし、水ぶくれの中には原因となるウイルスが存在しており、水ぼうそうにかかったことがない人が患部に触れてしまうと、病気がうつってしまう可能性があります。
そのため、水ぶくれが乾燥して治るまでは、まだ水ぼうそうにかかったことのない赤ちゃんや子供、妊婦さんには接触しないほうがよいといえます。

板東浩先生
 【監修医】医学博士 / 内科医: 板東浩 先生
 1957年生まれ。
 1981年 徳島大学を卒業。
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