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そくていけんまくえん足底腱膜炎

そくていきんまくえん足底筋膜炎
更新日:2022/08/10 公開日:2019/09/17 view数:22,082

足底腱膜炎(そくていけんまくえん)とは、足の裏にあり、かかとと足の指の付け根をつなぐ組織(足底腱膜)が炎症をおこし、痛みなどの症状が出る病気です。
人間が立っている時、足の裏はピッタリと地面にくっついているわけではありません。足の裏はアーチ状にカーブを描いていて、ちょうどお椀を伏せたような形で地面と接しています。
そして、走る時やジャンプする時は、地面に着地する瞬間、足の裏のアーチが一時的に広がって、身体に伝わる衝撃を和らげています。
この足の裏の仕組みに何らかの異常がおこって、痛みなどを感じる病気が足底腱膜炎です。
スポーツや立ち仕事などで足の裏に負担をかけがちな人に多くみられます。
症状を抑える治療法は確立されていますが、再発の可能性が高いため、しっかりとした再発予防策を講じることも大切です。

目次
  1. 足底腱膜炎の症状
  2. 足底腱膜炎の診療科目・検査方法
  3. 足底腱膜炎の原因
  4. 足底腱膜炎の予防・治療方法・治療期間
  5. 足底腱膜炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 足底腱膜炎になりやすい年齢や性別

足底腱膜炎の症状

主な症状としては、

  • 歩くと、かかとの周辺が痛む
  • 足の裏を指で押すと痛む
  • 足の裏に違和感(突っ張った感じなど)がある

などが挙げられます。

安静にしている状態から動き出した直後は症状が出やすいため、「朝起きて最初の一歩が痛い」といった声も聞かれます。

症状は一時的な場合もあれば、悪化すると、一日中続く場合もあります。

また、症状が出るのは片足の場合と両足の場合、どちらもみられます。ただし、片足の場合であっても、症状の出ている足をかばいながら生活した結果、もう一方の足も痛めてしまう患者さんもいます。

足底腱膜炎の診療科目・検査方法

軽度の場合であれば、お風呂で温めたり、マッサージをしたりすることで改善される場合もありますが、症状が頻繁に出たり、長時間続くようであれば治療が必要です。
整形外科を受診してください。

診断は、問診(どんな時に、どんな痛みを感じるかの聞き取り)と触診(足の裏などを指で押して、どこが痛むかを確認)によっておこなわれます。
扁平足の患者さんや、骨がもろくなっている(骨粗しょう症)可能性がある高齢の患者さんなどには、補助的にレントゲン撮影をおこなうこともあります。


足底腱膜炎の原因

原因はいくつか考えられます。

足の裏への過度な負担

激しいスポーツや長時間の立ち仕事をしていると、足の裏が伸び縮みすることが多くなり、その結果、足の裏に溜まった疲れなどの軽微な損傷が症状を引きおこします。

運動不足

逆に、普段身体を動かす習慣のない人が急に走ったり、長距離を歩いたりすると、足の裏が慣れない衝撃にさらされ、症状が出ることがあります。

扁平足

生まれつき足の裏のアーチが浅い(扁平足)の人は、足の裏に受けた衝撃が吸収されにくいため、足底腱膜炎になりやすい傾向があります。

加齢

年齢が高くなるにつれて、足の裏の組織が硬く動きにくくなっていくため、足底腱膜炎のリスクは高くなります。

その他の原因

  • アキレス腱が硬い
  • 歩き方が悪い
  • 靴の履き方が悪い
  • 靴が足に合っていない

といったことも原因になる場合があります。

足底腱膜炎の予防・治療方法・治療期間

痛みを抑えることが治療の目標となります。

まずは、スポーツや立ち仕事など、原因となる習慣があれば、一時的に休止して足の裏への負担を減らし、休ませます。

その上で、痛みを感じにくくするステロイドを足の裏に注射します。
ステロイドの副作用が心配な場合や、症状が長く続く場合には、超音波による治療法も使われます。
これは足の裏から超音波を当てることで、症状が出ている部分の血行を促進し、症状を和らげるというものです。

以前は、足の裏の組織の一部を切り取る外科手術もおこなわれていましたが、ほかの治療法が進歩してきた近年ではあまり一般的ではありません。

足底腱膜炎の治療経過(合併症・後遺症)

適切な治療を受ければ、症状そのものは比較的短期間で抑えることができます。
しかし、それぞれの患者さんに応じた予防策を講じないと、高い確率で再発します。
具体的には、

  • 生活習慣の見直し
  • 足の裏の機能をサポートする靴の中敷きの使用
  • 足の裏~ふくらはぎのストレッチ

などが有効とされています。また、患者さんの状態によっては、治療と再発予防策を同時におこなうこともあります。必要な予防策は患者さんによって異なりますので、詳しくは医師に相談し、指示を仰いでください。

足底腱膜炎になりやすい年齢や性別

患者さんの数はとても多く、人口の約10%がかかると推定されています。
性差に関する報告はありません。
原因の一つに加齢があるため、高齢者に多い傾向はありますが、それ以上に、一人ひとりの個人的な要因(体型、職業、運動の習慣の有無など)によって足底腱膜炎になる確率が変わる病気です。

執筆・監修ドクター

國重 義文
國重 義文 医師 くにしげクリニック 院長 担当科目 整形外科/形成外科

経歴1978年 奈良県立医科大学卒業
1978年 同整形外科入局
1980年 北里大学形成外科

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