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かんせつりうまち関節リウマチ

あーるえーRA
更新日:2021/10/21 公開日:2019/02/12 view数:5,855

関節リウマチとは?

関節リウマチは関節が炎症をおこす病気です。リウマチ、リューマチ、関節リューマチ、RA(rheumatoid arthritis)、膠原病(こうげんびょう)、慢性関節リウマチ(古い呼び方で、実際に慢性疾患ではないため現在使用されることは少ない)など、様々な表記、呼び名があります。指や膝などの炎症は免疫機能の異常によってひきおこされます。免疫機能が関節の組織を異物と認識して攻撃することで炎症をおこし、関節の痛みだけでなく、発熱などの症状をひきおこします。関節の組織が破壊されると症状はなくなりますが、関節の変形などをひきおこします。

関節リウマチのようなメカニズムを持つ病気は膠原病とよばれ、こうした現象がおこる原因は解明されていません。完全に治療することは難しく、症状の進行をおくらせることで関節が変形することを防ぎます。

目次
  1. 症状
  2. 診療科目・検査
  3. 原因
  4. 治療方法と治療期間
  5. 治療の展望と予後
  6. 発症しやすい年代と性差
  7. 編集部脚注

症状

関節の炎症により手指や足の指・肘や膝の関節の痛み、朝に起こる手のこわばり、関節の腫れや変形、だるさ・微熱・首や脇のリンパの腫れ、手首や肘・膝にこぶができることもあります。

診療科目・検査

関節が痛み出したら内科整形外科を受診しましょう。可能であればリウマチ科の受診が望ましいです。

変形した関節は元に戻らないため、リウマチを疑ったタイミングで病院を受診しましょう。

診療では以下の検査を行います。

問診:関節の痛み方、朝のこわばりは無いか、倦怠感やその他症状が無いか確認します。

視診・触診:実際に関節が腫れているか、熱感はあるか、瘤のようなもの(リウマチ結節)があるのかなどを確認します。

X線検査:骨にリウマチ性の変化としてびらんや関節裂隙の狭小化などがないか確認します。

血液検査:炎症反応(CRPや血沈)、MMP-3、抗CCP抗体などリウマチに特異的な項目を検査します。

関節液検査:関節液の色や粘稠度、また白血球数などを確認します。

原因

免疫機能の異常が原因です。

免疫機能が関節を覆う滑膜にある正常な細胞を攻撃することで発症しますが、異常がおこる原因はわかっていません。

遺伝的な要因、感染症、妊娠・出産、う歯(虫歯)、タバコなどの環境的な要因の影響が指摘されています。

治療方法と治療期間

患者自身が日常生活を管理する基礎療法を行います。

痛み止め、ステロイド、抗リウマチ薬、生物学的製剤などを使用した薬物療法による進行抑制、症状の緩和。手術療法による炎症部分の切除や人工関節の導入します。

リハビリテーション療法による関節の機能維持なども選択肢として挙げられます。
ステロイドの使用しか治療法がなかった頃に比べ、治療法の選択肢が広がっています。

症状を寛解(症状が安定して抑えられている状態)させるための治療を永続的に行います。
早期に治療を開始することで、数年で投薬を中止できる場合もあります。

治療の展望と予後

根治の可能性は低いです。

症状をやわらげることを目的とします。

発症しやすい年代と性差

日本の罹患者数は70~80万人といわれています。

40代での発症数が最も多く、20代も少なくはありません。

男女比は1:4と女性が多く、その差は女性ホルモンや免疫の違いが理由とされています。

編集部脚注

※1 びらん

びらんは、「表面が荒れたり、崩れたりした状態」を指します。
一般的には粘膜に使うことの多い言葉ですが、関節リウマチの文脈で「びらん」と表現した場合は「骨びらん」を指します。
骨びらんは、「関節周囲の骨が炎症を起こして崩れること」です。

※2 関節裂隙(かんせつ-れつげき)

関節裂隙は、関節に存在する「骨と骨の隙間」です。
骨同士が擦れ合っては痛みますので、骨と骨には隙間があるのが正常です。
しかし、関節リウマチで骨の破壊が進むと、だんだん隙間が狭くなっていきます。
この現象を「関節裂隙狭小化」と呼びます。

※3 CRP

CRPは「炎症・体組織の破壊が起きたとき、増加するタンパク質」です。
正式名称では「C反応性タンパク」「C-リアクティブ・プロテイン」と呼びます。
「CRPの値が増加している=体内で炎症が起きている」と判断することが可能です。

※4 血沈(けっちん)

血沈は、「赤血球沈降速度」の略称です。
「赤血球が試薬の中を沈む速度」を意味します。
基準は「男性⇒1時間あたり10mm以内」「女性⇒1時間あたり15mm以内」です。
基準値を超えて速く沈む場合、「感染症」「慢性的炎症」などが疑われます。

※5 MMP-3

MMP-3は、「軟骨細胞、滑膜細胞などから分泌されるタンパク分解酵素」です。
正式名称では「マトリックスメタロプロティナーゼ-3」と呼びます。
滑膜は「関節を覆っている関節包の内側にある膜」です。
関節リウマチでは「関節に炎症が起こり、滑膜細胞が増殖する」という順序をたどります。
滑膜細胞が増殖するとMMP-3の産生量が増えます。
MMP-3はタンパク質を分解するので、軟骨の破壊が進みます。
要するに、MMP-3は「関節リウマチによる関節破壊」に強く関与する物質です。
以上から、MMP-3の値を知ることは「関節リウマチの診断における指標」「関節破壊の進行度を知るための指標」として役立ちます。

※6 抗CCP抗体

抗CCP抗体は、「関節リウマチに特異的な自己抗体」です。正式名称を「抗シトルリン化ペプチド抗体」と言います。
自己抗体というのは、自分の身体の一部を攻撃する抗体です。
自己免疫性疾患は「自己抗体が身体の一部を攻撃する病気」です。
抗CCP抗体は、関節リウマチに関与する自己抗体なので「抗CCP抗体が陽性⇒関節リウマチの疑いが強い」と判断できます。

執筆・監修ドクター

金子 俊之 <span>医師</span>
金子 俊之 医師 とうきょうスカイツリー駅前内科 院長 担当科目 内科/リウマチ科/アレルギー科

経歴2006年3月 金沢医科大学医学部卒業
2006年3月 医師国家試験合格
2006年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床研修医
2008年4月 順天堂大学医学部膠原病内科学講座 専攻生
2009年4月 順天堂大学大学院医学研究科入学
2013年3月 大学院卒業 博士号取得
2013年4月 非常勤助教
2014年1月 とうきょうスカイツリー駅前内科 院長

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