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膝が痛い!痛みや腫れの原因は病気、それとも使い過ぎ?

更新日:2022/09/27 公開日:2020/03/26 view数:104,510
ひざが痛い男性

膝が痛いと訴える人は年齢とともに増加していきます。

体重を支えて立ったり、歩く、走るなどの動作をしたりするうえで膝の関節は重要な役割を担っています。

膝に痛みがあると、こうした動作がしにくくなり、運動不足になることで健康をそこなうことにもつながります。

また膝の痛みの原因には、なんらかの病気が隠されていることもあります。

健康な生活を維持するためにも、膝の痛みについて考えてみましょう。

目次
  1. 膝のどこが痛いのか、どうすると痛いのかをまず確認
  2. 関節が腫れて変形する関節リウマチ
  3. 膝へのサポーターや運動前のストレッチが痛みの予防には効果的
  4. 気になる時は整形外科を受診しましょう

膝のどこが痛いのか、どうすると痛いのかをまず確認

膝は3つの骨が組み合わさっています。太ももの骨である大腿骨(だいたいこつ)と、すねの骨である脛骨(けいこつ)、そしてよく「膝の皿」とよばれる膝蓋骨(しつがいこつ)です。

ちょうど、それぞれの骨が接続する関節は関節包(かんせつほう)に包まれています。

さらに直接それぞれの骨がぶつからないように骨は軟骨が覆っています。関節包の内部は関節液で満たされています。

この関節液が、軟骨へ酸素や栄養を補給します。関節を動かすためのたくさんの筋肉が関節を覆い、骨と靭帯(じんたい)でつながっています。

こうした組織が組み合わさって曲げたり伸ばしたりする動作を可能にしています。

そのため、膝の痛みにも、骨、軟骨、筋肉、靭帯のどこに痛みがあるのかで違いがあります。

よくスポーツをする人は膝の筋肉の痛みによるものが多くあります。

こうした痛みは運動の仕方によって、痛む箇所が膝の内側や、外側、膝の上部分など変わります。

一般的にはランニングをよくする人におこるランナー膝や、バスケットボールやバレーなどジャンプの多い競技でおこるジャンパー膝などが知られています。

こうした痛みは膝を使い過ぎることで靭帯(じんたい)に負荷がかかっておこっています。軽いものであれば安静にすることで回復することも多くあります。

しかし、さらに靭帯に負荷がかかって靭帯損傷になると、その痛みは強く、不安定のままに放置すると軟骨などほかの部位にも影響があらわれるようになります。

膝は体重などの負荷がかかることも多く、日々の積み重ねで膝の骨や軟骨の変形によって痛みがおこるのが変形性膝関節症です。

膝を動かすような動作をすると痛み始めることが多く、曲げ伸ばしがつらくなり、歩くだけで痛みます。

半月板という三日月型の軟骨が膝関節には入っています。半月板が損傷することで膝の痛みを引きおこしていることもあります。

この半月板も年齢とともに変性して傷つきやすくなります。

半月板は極度にひねったり、強い衝撃を受けたりするようなケガなどで傷つくこともありますが、変性するとちょっとしたことで半月板損傷がおこりやすくなります。

ほかにも骨折など、骨自体に問題が発生して痛みを生じることもあります。

年齢とともにすり減る軟骨

軟骨の70%以上が水分でできています。

膝の軟骨は衝撃をやわらげるクッションとなり、関節を動かした時に骨が摩耗しないようにするために関節面を覆っています。

外部からの衝撃による負担のある部位ですが、軟骨の細胞自体には自己増殖能力がほぼありません。そのため、ほとんど再生しないのです。

つまり、大きなダメージによる損傷はもちろん、日々少しずつ積み重なっていく摩耗などによって、損傷していったとしても、ほとんど回復しません。

また、軟骨の性質が変質してしまう変性がおこることもあります。変性がおこると簡単に傷つきやすくなる可能性が高くなります。

つまり、長年使い続ける膝の軟骨自体は年齢とともにすり減るのはやむを得ないことでもあります。

すり減り続けると骨同士が直接ぶつかり、関節が変形していきます。

これが変形性膝関節症です。変形性膝関節症で治療を受けている人は日本では約800万人いるといわれています。

関節が腫れて変形する関節リウマチ

膝が痛む原因の多くは、使い過ぎやケガ、年齢による変化などです。しかし、なかにはこうした原因以外で関節に痛みがおこる病気もあります。

関節リウマチは、関節包の内側を覆う滑膜(かつまく)が異常に増えることでおこる病気です。指などの関節におこりやすい傾向があります。

関節リウマチになると、腫れてこわばるようになり、次第に変形していきます。

初期に膝におこることはあまりありませんが、進行して膝を含めた大きな関節に発症することもあります。

また、関節痛だけでなく、貧血など、全身にさまざまな症状があらわれます。

自己免疫にかかわる病気と考えられていますが、はっきりと原因は解明されてはいません。

完全に治すことは難しい病気なので早期に発見し、進行を食い止めることが重要です。

整形外科以外にもリウマチ科や膠原病内科などが関節リウマチに対応する診療科目です。

膝へのサポーターや運動前のストレッチが痛みの予防には効果的

膝の筋肉がしっかりと関節をサポートできている状態であれば、軟骨や骨への負担は少なくなります。

しかし、筋肉が固まっていて柔軟性がない状態では、運動して筋肉へ負荷をかけると、軟骨や骨にさらに負荷がかかるため、膝に痛みが出やすくなります。

こうした状態への対策では、まず考えられるのが膝へのサポーターの使用です。

サポーターを膝に巻くことで関節を圧迫して固定します。

これによって筋力が落ちていても、ぐらつきをおさえることができ、膝の動きがスムーズになります。また軟骨への負担を減らす効果も狙えます。

ただし、着用方法などを間違えると効果がありません。使用する前によく確認する必要があります。

膝の痛みがおこらないように日頃から運動やストレッチをすることも重要です。

適度に運動して、体重増加をおさえて、筋力をつけることは膝関節への負担を減らすことにつながります。

また、まったく運動しないでいると、筋肉は硬くなり、膝を動かした時に負荷が大きくなります。

まずは運動前にストレッチをおこない、筋肉をゆっくりと伸ばしましょう。

ストレッチをすることで運動によっておこる膝の痛みを予防することにつながります。また、柔軟性がなくなるとケガもしやすくなります。

ただし、痛みがある場合は無理に運動やストレッチをおこなわないほうがよい場合もあります。

気になる時は整形外科を受診しましょう

膝の痛みをそのまま放置していると、痛みが慢性化したり、そのまま、症状が進行したりすることもあります。

本当に一時的なものでなければ、整形外科で膝の状態をしっかり診察してもらいましょう。

また、運動によっておこる痛みでも、どういった動きに問題があるのかを相談することで、痛みがおこりにくい動かし方や、運動やストレッチをおこなっていいかの判断してもらうことも重要です。

無理に続けることでさらに症状を悪化させないよう注意しましょう。

執筆・監修ドクター

住田 憲祐
住田 憲祐 医師 スガモ駅前整形外科 理事長 担当科目 整形外科/リハビリテーション科

経歴2005年 帝京大学医学部卒業
2012年 のぞみ整形外科内科クリニック開院
2017年 スガモ駅前整形外科開院
2020年 医療法人社団のぞみ会理事長
    スガモ駅前整形外科 院長
    のぞみ整形外科内科クリニック 院長
    望クリニック 副院長

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