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はいけっかく肺結核

ろうがい労咳
更新日:2022/08/10 公開日:2019/03/18 view数:4,736

肺結核とは?

肺結核とは肺の中に結核菌を吸い込むことにより発症する感染症です。

肺結核は昔の病気だと思われる人も多くいます。
しかし、結核菌による感染は国内で年間1万7千人ほどが毎年発症している身近な病気です。

結核菌は肺の内部で増殖することが多く、初期の症状は風邪とよく似ているため見分けることは困難です。
そのため、気づかないうちに家族や友人など周囲の人へ感染させてしまう恐れがあります。

結核菌感染を予防するBCGの予防接種により乳幼児の感染は少なくなりましたが、高齢者は発症すると命にかかわることもある病気です。

目次
  1. 肺結核の症状
  2. 肺結核の診療科目・検査方法
  3. 肺結核の原因
  4. 肺結核の予防・治療方法・治療期間
  5. 肺結核の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 肺結核になりやすい年齢や性別

肺結核の症状

初期の症状として咳や痰、発熱、倦怠感などが挙げられます。
その後、食欲低下、体重減少、寝汗などの症状が現れ、病気が進行すると血痰、喀血、胸の痛み、呼吸困難などもみられます。

ただし症状がはっきりしないこともあるため、注意が必要です。

肺結核の診療科目・検査方法

痰の中に結核菌がいるかどうか、顕微鏡による検査(結核菌塗沫検査)を行い診断します。
ツベルクリン反応や血液検査によっても感染の有無を確認することができますが、今現在の感染であるのか過去の感染であるのか判定することはできません。

また、肺に影がないか確認するために胸部レントゲン検査やCT検査などの画像検査も併せて行います。

咳や痰といった風邪のような症状が長く続く場合や気になることがあれば、内科呼吸器内科、感染症内科を受診する必要があります。

肺結核の原因

結核の感染は、肺結核患者が咳をした際に飛ぶしぶき(飛沫)の中に含まれる結核菌(飛沫核)を吸い込むことによりおこります。
こうした感染は飛沫核感染や空気感染とよばれます。

ただし、結核菌に感染したからといってすべての人が発症するわけではなく、健康であれば結核菌は体の抵抗力・免疫力によって抑え込まれ、発病することなく休眠状態となります。
しかし加齢、ストレス、糖尿病HIVなどにより体の免疫力が低下すると眠っていた菌が活性化し発病することもあります。


肺結核の予防・治療方法・治療期間

6カ月から9カ月に及ぶ抗結核薬治療が必要となり、イソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトール、ストレプトマイシンなどを併用して治療を行うこと(4剤併用療法または3剤併用療法)が標準的治療です。

毎日、これらの多くの薬を服用しなければならないため患者の負担は大きいですが、症状が無くなったからといって自己判断で薬をやめてしまうと、薬剤耐性結核となり薬が効かなくなる可能性もあります。
治療終了までしっかりと服用を続けることが大切です。

なお、痰から結核菌が出ている場合には専門施設で隔離された状態での入院が必須となります。

BCGの予防接種により発症しにくい状態にすることが可能です。
また感染から発症までの間に治療する方法もあります。

肺結核の治療経過(合併症・後遺症)

低い確率ではありますが再発の可能性もあるため、治療後2年ほどは定期的に胸部レントゲン検査を受ける必要があります。
最近は若者の感染ならびに高齢者の再発結核等が問題となっています。

肺結核になりやすい年齢や性別

人から人への飛沫核感染のため、人口密度の高い大都市での罹患率が高くなっています。

また、近年、高齢者の発病が増加傾向にあります。BCGの定期接種を行っていることで予防接種を受けている年代では発症数が抑えられています。

結核が流行していた時代に感染した人が発症しないまま長い潜伏期間を経て、老化による免疫力の低下や疾病などの影響により結核菌が活性化し発症したことが原因と考えられています。

執筆・監修ドクター

荒牧 竜太郎
荒牧 竜太郎 医師 荒牧内科 院長 担当科目 内科/呼吸器内科

経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

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