しんせいたけつしょう真性多血症
真性多血症とは
真性多血症の症状
真性多血症の症状は何年もあらわれないことがあります。
初期症状として脱力感や疲労感、ふらつき、息切れ、頭痛があります。目や口の粘膜が充血したり、大量の寝汗をかくといった場合もあります。
血液が多くつくられているため、小さな傷から多量の出血をすることがあります。また、顔や皮膚に赤みが出て、体中にかゆみがでます。
血栓も多くできるため、血栓症や、心臓発作、脳卒中を引きおこす可能性があり、肺や肝臓の血管がふさがれることもあります。
赤血球だけでなく、血小板の数も増える人がいるため、異常な血液凝固につながります。
赤血球が過剰になると、胃潰瘍・痛風・腎結石などの他の合併症を伴うこともあります。
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真性多血症の診療科目・検査方法
真性多血症の原因
真性多血症の原因は多くの場合は不明です。
しかし、95%以上の患者さんでJAK2と呼ばれる遺伝子に突然変異がみられます。この現象により血球生成が過剰になります。
正常であれば、血球は骨髄でつくられますが、場合によっては、脾臓(ひぞう)や肝臓で血球の生成が開始されます。最終的には血球の生成能力が低下します。
また喫煙や睡眠時無呼吸症候群も関連があるとされています。
真性多血症の予防・治療方法・治療期間
真性多血症は血液を抜き取る治療をおこないます。
治療をしても、治癒することはほとんどありませんが、病気をコントロールすることにより血栓の形成による合併症のリスクを減らすことができます。
血を抜き取る治療は、献血と同じ様な方法で1日おきに最大500㏄の血液を抜き取ります。ヘマトクリット値が正常になれば数か月おきの治療になります。
抜き取るだけではその血液は捨てられます。血液に問題がなければ定期的な献血をおこなうことが治療になります。また、喫煙は血栓症を発症するリスクを高めるので、禁煙します。
かゆみに対しては抗ヒスタミン薬、痛みに対してはアスピリンなどを使用することがあります。
真性多血症の治療経過(合併症・後遺症)
真性多血症になりやすい年齢や性別
日本における正確なデータはありませんが、外国での調査によると、成人10万人に約2人が発症するとされています。
診断時の平均年齢は60歳代で、20歳未満の人が発症することはまれです。わずかに女性より男性に多くみられます。
執筆・監修ドクター
経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
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