ひりゅうしゅ稗粒腫

稗粒腫（ひりゅうしゅ）は、目の周りや目の下にできる白いブツブツの症状のことを指します。

大きさは1mm程と小さく、手で触るとブツブツしています。白ニキビに見た目が似ていますが、うぶ毛の毛穴の皮膚からできたもので、表皮嚢腫の小さなものと考えられています。

そのため、かゆみや痛みはなく、放置していても健康被害がでることはありません。その一方で、見た目が気になる場合は、治療対象にすることもあります。

どの年代でもできますが、特に新生児や中年以降の女性でよくみられます。

稗粒腫の症状は主に、目の周りや目の下にできる白いブツブツですが、頬や顔であればどこにでもできます。

白ニキビやイボなどと見た目は似ていますが、白くて硬いドーム状のブツブツがでることが特徴です。うぶ毛の毛穴の皮膚からできたもので、表皮嚢腫の小さなものと考えられています。

新生児は鼻に稗粒腫がみられることが多いですが、数週間で自然に消滅することがほとんどです。

成人の場合は自然に取れることもあれば、長期間治らないこともあります。かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。

稗粒腫はそのままにしていても、健康被害がでることはありませんが、気になる場合は皮膚科へ受診してください。

皮膚の見た目で診断することが多く、特別な検査をすることはほとんどありません。

まれに、生検検査を行うこともあります。

稗粒腫の原因や予防法は分かっておらず、不明です。しかし、ターンオーバーの乱れや、傷が治ったあと、遺伝的な要因なども関係していると言われています。

加齢などによるターンオーバーの乱れの場合には、肌の新陳代謝が正常に行うことができなくなると、毛穴の汚れはどんどん溜まり続けます。これによって稗粒腫ができやすくなるのではないかと言われています。

また、稗粒腫はやけどや少し深めの擦り傷が治ったあとにもできやすいと言われています。まれに薬剤と関連して発症する場合もあります。

稗粒腫は経過観察をすることもありますが、すぐに取りたい方は、稗粒腫の角質が中に注射針で小さな穴をあけ、内容物を押し出せばきれいに取れます。

また、稗粒腫の数が多い場合にはレーザーを使って治療する場合もあります。

レーザー治療などは、保険が適用されるもの、そうではないものがあるので、注意が必要です。

稗粒腫は数週間で自然と治ることもありますが、症状が長く続き、1年以上治らないこともあると言われています。

肌を触ったりこすったりするくせがあると治りにくくなるためできるだけ触らないようにすることが大切です。

また、肌を清潔に保つことも予防に繋がります。

稗粒腫はどの年代でもできますが、特に新生児や中年以降の女性でよくみられます。