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稗粒腫は自分で取れる?自然に治るの?ターンオーバーを整える方法とは

更新日:2022/12/01 公開日:2018/01/25 view数:1,817
稗粒腫 自分で

顔まわりなどに時々現れる白いつぶつぶは、『稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)』といいます。特に痛みなどはなく、放置しておいても自然と取れることがほとんどですが、顔まわりにできものができると気になるものです。

できれば早めに取って、きれいに治したい方がほとんどでしょう。この記事では、稗粒腫の自分でできる対処法や予防法をご紹介します。

目次
  1. 稗粒腫とは
  2. 稗粒腫は自分で取って良い?赤ちゃん&大人の場合
  3. 稗粒腫を予防するために。洗顔方法に注意して
  4.  まとめ

稗粒腫とは

稗粒腫の一文字目、植物「ひえ」の写真

1.稗粒腫ってなに?

『稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)』とは、目の周りや顔の皮膚の表面付近にできる白い粒のようなものをいいます。直径1~2mm 程度の大きさで、袋の中には角質が入っています。小さな角質の固まりなので、「脂肪の塊」という場合もあります。

特に痛みなどはなく、放置しておいても問題ありません。体質により、ほとんどできない人もいれば、頻繁にできる人もいます。

頻繁にできる人の場合、顔のあちらこちらに多発することも多くあります。

2.稗粒腫は原因により2種類に分けられる

稗粒腫には、原因が特定できない「原発性稗粒腫」と外的要因により発症する「続発性稗粒腫」に分けることができます。

新生児と女性の写真

原発性稗粒腫

比較的、新生児や女性に多く、特に原因はなく突然できる場合が多いです。ほとんどの稗粒腫がこの原発性稗粒腫です。

続発性稗粒腫

疾患や怪我、事故などの外的要因が原因となって発症します。やけどなどの強い刺激や、ニキビの後にもできることがあります。見た目は原発性稗粒腫と全く変わらず区別がつきません。

稗粒腫は自分で取って良い?赤ちゃん&大人の場合

皮膚科のイメージ

1.赤ちゃんの場合

赤ちゃんの場合、ほとんどが自然治癒をするので、あえて取る必要はありません。

2.大人の場合

赤ちゃんの場合と同様、自然治癒しますが、1か月以上の時間がかかることが多いです 。

皮膚科では、注射針のような細い針先で皮膚を小さく切り開き、中の角質を押し出して取り除きます。

自分で稗粒腫を押し出すことも可能ですが、皮膚への負担がかかること、押し出す時に痛みを感じる場合もあることから、できれば皮膚科を受診することをおすすめします。

再発する可能性も

稗粒腫は芯から全て取り除いたつもりでも、再発する可能性があります。

また、稗粒腫は目の付近にできることが多いので、稗粒腫に自分で取り除く場合は眼球などを傷づけてしまわないように十分注意する必要があります。

その他の自分で出来る治療法

・肌のターンオーバーを促す

肌のターンオーバーを促すことで、肌が生まれ変わり、自然ととれるまで待つこともあります。

ターンオーバーを整える方法については、後述します。

・漢方薬を活用する方法も

ハトムギの写真

また、「ヨクイニン」という漢方薬が治療に用いられることもあります 。ヨクイニンははと麦の皮を取り除いた種子から作られる生薬で、はと麦は昔から日本でもイボ取りの薬として用いられていました。

ヨクイニンの摂取による稗粒腫の治療効果は現在、医学的に裏付けはされていませんが、はと麦に多く含まれている栄養素(たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミンB群など)は新陳代謝を促す効果が考えられるので、皮膚の再生にも効果的ではないかと考えられています。

市販のものと、医療機関で処方(保険適応)されるものがあります。

稗粒腫を予防するために。洗顔方法に注意して

稗粒腫予防に丁寧な洗顔をしている女性の写真

稗粒腫はほとんどの場合自然と治りますが、スキンケアや食生活を日頃から気に掛けることで予防することもできます。

1.肌を清潔な状態に保つ

特に皮脂の分泌が多い人は毛穴に長い時間皮脂が詰まった状態になり稗粒種ができやすくなります。洗顔や保湿ケアをしっかりして肌の状態を清潔に保ちましょう。

2.洗顔方法に注意する

毛穴に皮脂が詰まると稗粒腫ができやすくなるからといって、顔をごしごしとこすって必要以上に皮脂を落としてしまえば、過剰洗顔による乾燥で、逆に皮脂の分泌量が増えてしまいます。

しっかりと泡立てた洗顔フォームで汚れを溶かしながら落とすと、必要以上に皮脂をこそぎ落とす心配がありません。

ニキビ用のピーリング化粧品 などを活用することも一つの方法です。ただ、ピーリングは使用頻度が高いと皮脂を落とし過ぎてしまうので気をつけましょう。

3.ターンオーバーを乱さない

稗粒腫予防に良いビタミンを含む食品のイラスト

洗顔や化粧品によるスキンケアも重要ですが、肌が生まれ変わるターンオーバーを調えることも稗粒腫予防のためには欠かせません。

肌のターンオーバーは正常な人でおよそ28日周期といわれていますが、加齢や生活習慣の乱れにより、ターンオーバーも乱れてしまいます。

食生活の改善

ターンオーバーを調えるためには、食事をバランス良く食べることが大切です。

炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスよく取ることは前提ですが、さらに肌の新陳代謝に関与する「ビタミンB群」や美肌ビタミンともいわれる抗酸化ビタミン「ビタミンA」「ビタミンE」「ビタミンC」などは積極的に摂りたい栄養素です。

腸内環境を整える

せっかくバランスの良い食事をとっても、食べたものがきちんと体の中に吸収されなければ意味はありません。栄養素の吸収効率を高めるには腸内環境を整えておくことも大切です。

整腸作用のある食物繊維や乳酸菌のいる発酵食品なども意識して食べるとさらにいいでしょう。

稗粒腫に良い発酵食品の写真

十分な睡眠と規則正しい生活

睡眠も肌のターンオーバーを調えてくれます。稗粒腫を予防するだけでなく、美しい肌を作るためにも規則正しい生活を意識しましょう。

 まとめ

多くの場合、自然と治癒することが多い稗粒腫ですが、自分でケアすることで予防することもできます。稗粒腫ができやすい人は、日々の生活習慣を見直してみると良いでしょう。

また、出来てしまった場合、自分で対処することも可能ですが、自己判断では危険な場合もあります。女性にとって、多くの人の目に触れる肌は印象を左右する大切な部分ですよね。気になる方は皮膚科で治療してもらいましょう。

 

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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