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あせも汗疹

あせもあせも
更新日:2022/10/12 公開日:2020/04/24 view数:5,065
目次
  1. 汗疹とは
  2. 汗疹の症状
  3. 汗疹の診療科目・検査方法
  4. 汗疹の原因
  5. 汗疹の予防・治療方法・治療期間
  6. 汗疹の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 汗疹になりやすい年齢や性別

汗疹とは

汗疹(あせも)とは、汗が刺激となって皮膚に発疹ができる疾患のことをいいます。

大量の汗で汗腺がつまり、皮膚の内側にたまって周りの組織に漏れ出して炎症や水ぶくれができます。

特に、頭・額、脇の下、肘・膝の裏、足の付け根など、汗の乾きにくい部分に汗疹ができやすいです。

汗疹は汗かぶれとよく間違われますが、汗かぶれは乾燥や肌荒れなどによってバリア機能が低下した肌に汗が入り込み、皮膚を刺激することで発症するため、赤みやかゆみは、面状に広い範囲でみられます。

汗疹は暑くて湿気が多い環境でおこりやすいため、夏場は特に注意が必要です。汗をかいたあとは皮膚を清潔に保つなど、日常生活での工夫が大切です。

汗疹の症状

汗疹には以下の3種類があり、日本では紅色汗疹と水晶性汗疹が多くみられます。
涼しい場所であっても、過度な厚着をしている場合や寝たきりの場合にも症状があらわれます。

紅色汗疹

よくみられるタイプの汗疹で、一般的に「あせも」と呼ばれるのは、この「紅色汗疹」を指します。

この汗疹の特長は、1~3mmの大きさの小丘疹ができる、かゆみや、チクチクとした感じ、熱感を感じるといった点が挙げられます。強いかゆみから、かくことで悪化しやすいため、早めの治療が必要です。

水晶性汗疹

皮膚の浅い部分に汗がたまってできるもので、大人では発熱時にみられることがあります。

透明の小さな水ぶくれがみられ、多くの場合、かゆみや赤みはありません。

深在性汗疹

紅色汗疹を繰り返すと、汗をかいた際、かゆみを伴わない蒼白色の丘疹が多発します。これは表皮と真皮の間で汗管がつまることによりおこります。

汗が体外に出ないため、広範囲に発生した場合は体温調節機能ができなくなり、熱中症をおこす可能性もあります。

汗疹の診療科目・検査方法

汗疹を診断するための特別な検査はありません。

発疹の見た目や、発症した状況について問診します。

例えば、衣類を着込みすぎていなかったか、暑い環境にいたかどうか、などを聞き取ります。

問診から、総合的に診断が下されます。

かゆみがあるタイプの汗疹では、かいてしまうことがありますが、かくと皮膚に傷がつくため、感染症をおこす可能性があります。

自然に症状がよくなる場合もありますが、かゆみが強い場合には皮膚科を受診しましょう。

汗疹の原因

汗疹の原因は、汗を皮膚の表面まで送る汗腺が一時的につまり、炎症をおこして汗を排出できなくなることです。

汗をかいたあと、そのまま放置すると、汗腺がつまってしまいます。皮膚から排出できなかった汗は、周囲の組織に漏れ出し、炎症をおこします。

以下は、汗疹をおこす要因です。

  • 通気性がよくない衣類を着用している
  • ギプスをしている
  • 気温が高く、湿度が高い環境下での運動や労働

このような要因があると、汗をかいても放置してしまい、汗腺がつまりやすくなるため汗疹がおこりやすくなります。

特に、脇の下、肘や膝の裏など、汗をかいても乾きにくい部分にできやすいといわれています。

汗疹の予防・治療方法・治療期間

汗疹が水晶性汗疹の場合、放置しても自然に症状がよくなることがあります。

汗疹が紅色汗疹の場合はかゆみがある場合が多いため、かいて症状が悪化することがあります。

一般的に、汗疹は数日から1週間程度で症状がよくなるといわれています。

数日経っても症状がよくならない場合には、皮膚科で治療しましょう。

その場合、炎症を抑えるためにステロイド外用薬を使用します。ステロイド外用薬は一時的に使用する場合が多く、長期間の使用は避けることが望ましいとされています。

汗疹の治療経過(合併症・後遺症)

汗疹は、外用薬や汗をかいたあとに放置しないなどの工夫で、経過・予後ともに良好と考えられます。

汗疹をかいてしまった場合は傷口から溶連菌やブドウ球菌などの細菌が入り込み、二次感染をおこすことがあります。

溶連菌やブドウ球菌が傷口から入り込むと、かゆみが広がっていき、皮膚の感染症である“とびひ”という状態になります。水ぶくれができ、やぶれると他の場所にどんどん症状が広がっていきます。

重症になると、菌が血液の中に入り込み、敗血症をおこすこともあります。

したがって、早めの治療が大切です。

汗疹になりやすい年齢や性別

汗疹の罹患者数についての報告はありません。

また、発症しやすい性差についても報告はなく、性差は関係していないと考えられます。

乳幼児は汗をかきやすいことから、発症するリスクが高いといわれています。一方で、大人や高齢者でも発症する可能性は十分にあります。

アトピー体質や乾燥肌の場合は、肌のバリア機能が低いため、なりやすいといわれています。

また、寝たきりの人も、背中の皮膚に汗をかいたままになるため、注意が必要です。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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