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「夏風邪」ってなに?夏の感染症の原因と症状を解説

「夏風邪」ってなに?夏の感染症の原因と症状を解説

更新日:公開日:
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目次
  1. 夏風邪ってなに?
  2. 夏風邪とよばれる感染症
  3. 夏風邪と間違いやすい肺炎や喘息
  4. 医師に聞いてみよう!夏風邪Q&A

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夏風邪ってなに?

ウイルス感染症は空気が乾燥する秋~冬に流行する病気という印象がありませんか。しかし、夏にも活発化するウイルスがいくつかあり、発症すると保育園や学校などで流行する感染症があります。「風疹」も春~夏にかけて発症者が増加することで話題になっています。

また、夏に発症する「夏型過敏性肺炎」があることをご存じでしょうか。住居に潜むカビなどが原因でおこるアレルギー性の肺炎で、近年増加しています。

他にも「せき喘息(ぜんそく)」など、夏風邪と間違えやすいアレルギーによる呼吸器の病気もあります。

この記事では、夏に罹(かか)りやすい病気の概要と現役の医師に「夏を健康に過ごすために気をつけること」を聞いてみました。

夏風邪とよばれる感染症

ウイルスにはたくさんの種類があり、その中には夏に活発になるウイルスもあります。また、国際交流の活発化にともなって感染症が持ち込まれたり、冷暖房器具が発達したことで寒い季節の感染症、たとえばインフルエンザに真夏にかかる可能性もあるということを考慮しておく必要があります。一般的に夏風邪とよばれる感染症は子どもの罹りやすい病気です。

本来、感染症の多くは1度かかると免疫を得るため、発症しにくくなります。しかし一つのウイルスの中には、さらにさまざまな種類があったり、インフルエンザのように毎年少しずつ姿を変えることもあるので、何度もかかることがあります。また、成人でも夏場は「暑さであまり眠れず食欲もない」といった状況が続けば、免疫力が低下し感染症にかかる可能性は高くなります。

それでは、代表的な夏風邪の原因ウイルスを解説していきます。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは子どものおこす夏風邪の代表です。
主にエンテロウイルス属の「コクサッキーウイルス」に感染しておこります。ヘルパンギーナにかかっている人のくしゃみや咳が飛沫したり、おむつ替えなどの時に便から感染する接触感染などでひろがります。症状は突然の発熱のどの痛み皮膚の発赤(ほっせき)水ぶくれなどです。子どもの場合はのどの水ぶくれがつぶれてその痛みから飲食をさけて脱水症状などをまねくことがあります。

ほとんどの場合、発熱は2~4日で治まります。のどの症状もおさまり1週間ほどで症状はなくなります。その後も2〜4週間程度はウイルスが便にふくまれて排泄されることがあります。

「ヘルパンギーナ」についてさらに詳しく

手足口病

口の中や手足などに水ほう性の発疹が現れます。4歳くらいまでの乳幼児を中心にみられます。
原因はヘルパンギーナと同じくコクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどです。
発熱はヘルパンギーナよりも軽度で、発疹にかゆみがともなうこともまれです。多くは数日間で治癒し、基本的には予後も良好ですが、成人してから発症すると症状が重くなる傾向にあります。

「手足口病」についてさらに詳しく

咽頭結膜炎

原因となるアデノウイルスに季節特異性はありませんが、アデノウイルスが原因となる咽頭結膜炎は夏期に流行のピークがありました。しかし最近では冬に流行を認めるようになっており、年間を通して注意が必要です。
症状としては、発熱頭痛食欲不振全身倦怠感などに加え、のどの痛み結膜炎による結膜の充血眼痛大量の目ヤニが生じます。
感染力が強く、ドアノブなどからの接触や唾液などの飛沫で感染します。
特別な治療がないため、罹らないように予防することが重要です。うがいや、石鹸を使用した入念な手洗いやアルコール消毒をこころがけましょう。

風疹(ふうしん)

風疹の原因は、風疹ウイルスへの感染です。主な症状は発熱発疹リンパ節の腫れなどです。比較的軽症で「3日はしか」ともよばれます。

成人になってから発症すると、高熱や発疹が長く続くなど小児よりも重症化する傾向があります。
また、風疹ウイルスに免疫のない妊婦が感染すると、胎児に感染し「先天性風疹症候群」をおこす可能性があり、問題になっています。

現在は定期予防接種の対象になっています。麻疹(はしか)との混合ワクチン(MRワクチン)による2回接種がおこなわれています。また、成人後に免疫力が弱まっている場合はワクチンの追加接種も有効です。
飛沫感染で広がり、強い感染力があります。

夏風邪と間違いやすい肺炎や喘息

夏型過敏性肺炎(夏型肺炎)

肺炎は寒い冬の病気という印象があるかもしれません。しかし夏場におこるアレルギー性の過敏性肺炎が近年増加傾向にあります。
これは主に「トリコスポロン・アサヒ(Trichosporon asahii)」というカビが原因となっています。通気性が悪く高温多湿な場所を好むカビで、以前は古い住宅に発生するとされてきました。しかし気密性の高い最近の住宅でもカビの繁殖に適した環境になります。特にキッチンやお風呂場など、湿度が高く風通しの悪い場所に繁殖します。これを無意識に繰り返し吸い込むことで、肺にアレルギー性の炎症をおこし、せき発熱息切れなどの症状があらわれます。
慢性化すると肺の機能が低下していきます。まだ軽いうちは、外出すれば症状が治まり、自宅へ戻ると症状が悪化する傾向にあります。このような症状の心当たりがある際は、夏型過敏性肺炎の疑いがあります。
思い当たる場合はすぐに呼吸器内科を受診しましょう

気管支喘息

気管が炎症によって腫れる状態を慢性的に繰り返すのが気管支喘息の特徴です。喘鳴(ぜんめい)とよばれる「ヒューヒュー、ゼーゼー」と形容される吸気性の呼吸音をともなうのも特徴のひとつです。発症には、体質(遺伝子的要素)と、ダニやハウスダストなどの環境的要因が関係しているとされています。
上気道感染を起こした後に、「ヒューヒュー、ゼーゼー」をともなわずに空せき(たんをともなわないせき)が3週間以上治まらないようであれば、せき喘息かもしれません。

せき喘息の放置は気管支喘息になりやすい

せき喘息は、喘息の初期の状態と考えられています。しかしせき喘息では喘鳴がおこらず、乾いたせきだけを繰り返します。放っておくと、数年のうちに30%が気管支喘息に移行するとされています。

喘息は根本を改善する必要がある

喘息は、夏風邪のように安静にしても簡単に良くなることはありません。医療機関での治療とあわせて環境を見直し、原因をさけることも重要です。子どもの場合はそれだけで改善が期待できます。
ダニのほかに考えられるアレルゲンにカビ動物の毛昆虫食物花粉などがあげられます。また花粉症から喘息に発展する人もいます。

これらを取り除くためには家の中のこまめな掃除が大切です。

医師に聞いてみよう!夏風邪Q&A

夏風邪の予防について

Q:夏に流行しやすい感染症を予防するためには、どのような方法が有効ですか?

A:免疫力の低下が原因の一つと考えられます。まずは、質の高い睡眠や、バランスの取れた食事、適度な運動をするなどを心がけましょう。
また、手洗いやうがいをこまめにすることも重要です。

Q:夏に免疫力が低下する原因として考えられるものを教えてください。

A:夏バテなどにより、脱水や食事量の低下を生じてしまうことが最も考えられます。冷房が効いた部屋にいる方が夏バテしづらいと思うかもしれませんが、エアコンが効いた部屋と外の寒暖差が激しくなり、自律神経のバランスを崩してしまうことで胃腸の調子が悪くなることもあります。あまり部屋を冷やしすぎないように注意しましょう。

Q:子どもの頃に風疹にかかったか、予防接種の決められた回数をちゃんと受けたかわかりません。どうしたらよいですか?

A:予防接種や風疹にかかったことがあっても成人後に抗体が少なくなっていることがあります。抗体検査を受けて、現在の抗体量を確認するのが確実です。
もし、お子さんへの予防接種の実施について記憶がなければ母子手帳を確認しましょう。定期接種期間中に実施していなければ自己負担での任意接種も可能です。

夏風邪になってしまったら

Q:「夏風邪は治りにくい」と聞いたことがあります。通常の風邪と違いがあるのでしょうか?

A:一言に夏かぜといっても病気はさまざまです。すぐに治るものから慢性化する病気もありますので、早めに病院を受診するようにしましょう。

Q:せきの症状が長引いています。せきをともなう病気は夏型過敏性肺炎や喘息の他にもありますか?

A:マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎などの感染性肺炎の可能性があります。耳鼻咽喉科疾患ですと、副鼻腔炎や副鼻腔気管支症候群なども考えられます。さまざまな可能性が考えられるので詳しく調べる必要があります。いずれにしても「せきが長引くな」と感じた際は、自己判断は禁物です。医療機関を受診しましょう。

妊娠している場合に気をつけること

Q:現在妊娠しています。今からでも風疹ウイルスの抗体検査を受けた方がよいですか。また、受けるとすればどこで受けられますか?

A:抗体検査をうけることは可能です。産婦人科や内科などで確認することができます。厚生労働省のHPで、抗体検査や予防接種を行っている医療機関を探すことができます。
妊娠中の風疹の予防接種はできないため、抗体が低いことがわかった場合には、できる限り外出を避け、人混みに行かないように注意しましょう。
また、ご本人が抗体が低いことがわかった場合には、同居する家族も抗体検査を受けることをおすすめします。とくに特定の年代の男性は予防接種をうけていないため、抗体検査をうけて、抗体の有無を確認し、少ない場合は予防接種をうけましょう。家族から妊娠中の女性へ感染させないようにすることも重要です。

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