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ヘルパンギーナ

目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 原因
  4. 検査内容と主な診療科目
  5. 治療方法と治療期間
  6. 発症しやすい年代と性差

概要

ヘルパンギーナとは?

ヘルパンギーナは子供が夏にかかりやすい代表的な感染症の一つです。「手足口病」や「プール熱」と並んで夏になると子供に流行することがあります。

原因はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどに感染することでおこります。症状はのどに水ぶくれができ、発熱などをおこします。効果的な治療薬が開発されていないため、安静にすることが治療には重要です。基本的には自然に治癒する病気です。夏場に流行する子供の病気としては、ほかに「手足口病」「咽頭結膜熱(いんとうけつまくえん:プール熱)」などがあげられます。

症状

突然38~40℃の発熱を発します。
咽頭部分は軽度に発赤し、口蓋(こうがい:※1)から口蓋帆(こうがいはん:※2)にかけて1~5mmの小水疱、小潰瘍、その周辺に発赤を伴ったものが数個認められます。

※1 口蓋(こうがい)

口蓋は、「口腔の天井部分」です。口腔の手前―前歯の裏側あたりの硬い場所を「硬口蓋(こうこうがい)」、口腔の奥―喉の近くにある軟らかい場所を「軟口蓋(なんこうがい)」といいます。

※2 口蓋帆(こうがい-はん)

口蓋帆は、「軟口蓋のさらに奥」です。口腔と鼻腔を隔てている部位であり、先端に「口蓋垂(こうがいすい)」があります。

原因

コクサッキーウイルス(※3)やエンテロウイルス(※4)などのウィルスの感染によって発症します。

ヘルパンギーナの感染経路

ヘルパンギーナはウイルス感染症であり、人から人に感染します。
主な感染経路は次の3つです。

飛沫感染

(ひまつ-かんせん)

「感染者の咳、くしゃみに含まれたウイルス」を吸いこむことで感染します。
接触感染 「感染者の唾液、鼻水などに含まれるウイルス」が間接的に体内に入ることで感染します。たとえば「Aさん(感染者)が唾液、鼻水をぬぐった手でドアノブを触ったあと、Bさん(健康)が同じドアノブに触った場合」が想定されます。このとき、Bさんの手にはウイルスが付着しており、Bさんが手を洗わずにスナック菓子やサンドイッチを食べれば、感染の恐れがあります。
糞口感染

(ふんこう-かんせん)

「感染者の便に含まれたウイルス」を間接的に摂取することで感染します。「Aさん(感染者)がトイレのあと手を洗わずにドアノブを触ったあと、Bさん(健康)が同じドアノブに触った場合」が考えられます。ドアノブを介して、Bさんの手にウイルスが付着し、もしBさんがきちんと手を洗わないまま素手で食べ物を扱えば、感染の恐れがあります。

以上から、ヘルパンギーナの感染を防ぐためには、次の2つが重要になります。

・手洗いの徹底
・咳エチケット

咳エチケットは、「咳やくしゃみをするときに手で覆う」など、ウイルスを遠くまで飛ばさないための工夫です。

ただ、ヘルパンギーナは「子供の感染症」で、実際罹患者の9割以上が「5歳までの乳幼児」となっています。
乳幼児に「十分な手洗い」「咳エチケット」を期待することはほぼ不可能です。
そのため「意識的に感染を予防することは難しい」と言わざるを得ません。
ヘルパンギーナというのは、基本的には問題なく治癒する病気でリスクがゼロというわけではありませんが、重症化はきわめて稀(まれ)です。
あまり重く考えずに「誰でも幼少期にかかる病気」と捉えることも大切です。

※3 コクサッキーウイルス

コクサッキーウイルスは、「ピコルナウイルス科―エンテロウイルス属」に属するウイルスです。
コクサッキーウイルスには複数の種類が存在しており、ヘルパンギーナの原因になるのは「コクサッキーウイルスA2 / A3 / A4 / A5 / A6 / A8 / A10 / A22」「コクサッキーウイルスB群の一部」とされています。

※4 エンテロウイルス

エンテロウイルスは、「ピコルナウイルス科―エンテロウイルス属」のウイルスです。
ヘルパンギーナの原因になるウイルスとしては、「エンテロウイルス71」が知られています。エンテロウイルスという名前は、エンテロウイルス属の総称として用いられることもあります。

検査内容と主な診療科目

発熱と口蓋の小水泡、小潰瘍が出た場合は 速やかに内科を受診します。
感染に対する周りへの配慮も必要です。
ウイルスの分離などにより診断を確定しますが、一般的には臨床症状で診断をすることがほとんどです。

治療方法と治療期間

特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法がおこなわれます。
口の中に水疱ができ食事がとりづらいため、柔らかく薄味の食事を工夫するとよいでしょう。
高熱や水分が摂れず、脱水となることがあり、その場合に脱水に対する治療が必要となります。
治療期間は1週間程度で完治します。
潜伏期は2~4日。発熱については2~4日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。

※対症療法は「病気自体を治すのではなく、症状を抑える治療」です。
「熱を下げる」「水ぶくれの痛みをやわらげる」など、症状を抑えて苦痛を緩和することが目的です。

ヘルパンギーナの症状が出ているときは、飲食物に気をつかうことが大切です。
「柑橘(かんきつ)類・ヨーグルトなど酸味のある食べ物」「塩分が強い食べ物」「辛味のある食べ物」は、水ぶくれにしみるのであまり適していません。
「ゼリー」「プリン」「豆腐」「薄味のそうめん」など、刺激が少なくやわらかいものが適しています。

発症しやすい年代と性差

罹患者の年齢は1歳から10歳まで、特に5歳以下が全体の90%以上を占め、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4歳代の順で多いという報告があります。
0歳と5歳はほぼ同程度の割合となっています。

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