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大人もかかるヘルパンギーナ 知っておきたい予防と治療

更新日:2022/09/26 公開日:2020/03/12 view数:76,996
喉が痛そうにしてる人

毎年、夏になると、お子さまを中心に流行する感染症「ヘルパンギーナ」。手足口病、プール熱(頭結膜熱)と合わせて、「子どもの三大夏風邪」と呼ぶ医師もいます。ヘルパンギーナがお子さまだけの病気ではなく、実は大人でもかかることがあるのです。

目次
  1. 「ヘルパンギーナ」を知っていますか
  2. お子さまだけの病気ではない
  3. お子さまからうつされないために
  4. もし、かかってしまったら
  5. まとめ

「ヘルパンギーナ」を知っていますか

毎年、夏になると、お子さまを中心に流行する感染症「ヘルパンギーナ」。

手足口病、プール熱(頭結膜熱)と合わせて、「子どもの三大夏風邪」と呼ぶ医師もいます。

お子さまが突然高熱を出し、口の中に水ぶくれができたのに驚かれたことのある方も多いのではないでしょうか。

ヘルパンギーナがお子さまだけの病気と思っている方もいらっしゃいますが、実は大人でもかかることがあるのです。

お子さまだけの病気ではない

ヘルパンギーナがお子さまに多くみられるのはなぜでしょうか。また、大人もかかる恐れがあるのは、どんなときでしょうか。]

大人がかかったときに気をつけなければならない点もご紹介します。

抵抗力が下がっている可能性も

大人がヘルパンギーナにかかる理由は抵抗力の低下です。

ヘルパンギーナが人に感染する力は強くありません。抵抗力が低いお子さまを中心に流行するのはそのためです。

しかし、大人でもなんらかの理由で抵抗力が下がっていると、ヘルパンギーナにかかることがあるのです。

ヘルパンギーナが流行する夏は誰でも暑さによって体力を消耗します。それに加え、帰省、旅行といったイベント、夏休み中のお子さまのお世話など、普段にはない活動も多くなります。

そのため、大人にとっても過酷で、抵抗力の下がりやすい季節といえるのです。

大人の方が重くなることも

気をつけなければならないのは、大人がかかった場合、お子さまより症状が重くなることもあるという点です。治るまでに長くかかったという声もよく聞きます。

また、決して多くはありませんが脳の炎症、髄膜炎、心筋炎といった重い病気につながることもあります。

ヘルパンギーナについて考えるときには、「大人もかかることがある」ということをしっかりと頭に置いておかなくてはいけません。

お子さまからうつされないために

大人がヘルパンギーナにかかるのは、身近にいるお子さまがヘルパンギーナにかかっていて、そのお世話をしているなかでうつされるという場合が多いと考えられます。

お子さまからヘルパンギーナをうつされないためには、どうすればよいのでしょうか。

お世話のときは完全防備で

ヘルパンギーナにかかっているお子さまと接するときは、マスクをつけ、用事が終わったら、すぐに手を洗い、うがいをするというのが基本となります。

治るまでの間、お子さまをお風呂に入れるのは、ほかの家族がお風呂を使い終わった後にしてください。

タオル類、食器類の共用はしないで、ペーパータオルや使い捨ての食器を活用しましょう。

便からウイルスが排出されるため、お子さまがオムツの必要な年齢であればオムツ交換のときには使い捨てのビニール手袋をはめるのをおすすめします。

大人同士であれば、感染症が広がらないようにするためには、マスクをつける、せき、くしゃみをするときには手やハンカチで覆うなど、先にかかっている側もなんらかの対策をしてくれるものです。

しかし、相手がお子さまの場合はそうしたことは期待できません。お世話をする大人の側がすべての対策をすることになります。

夏風邪のような症状にはご注意を

大人がヘルパンギーナにかかったときの初期症状は、頭痛や発熱といった夏風邪のような症状、のどの痛み、口の中の水ぶくれ、下痢などと、お子さまの場合と大差ありません。症状がどのような順番であらわれるかは場合によります。

気をつけなければならないのはお子さまとの接し方です。ヘルパンギーナの特徴の一つに、1シーズンの間に何度もかかることがあります。

悪くすると、治った、または治りかけているお子さまに、大人から再びうつすことにもなりかねません。

初期症状があらわれたら、ほかの家族にも相談して、お子さまのお世話を分担してもらうなど、お子さまを守る工夫をしましょう。

もし、かかってしまったら

大人がヘルパンギーナにかかったとき、病院へは行くべきでしょうか。

また、大人とお子さまで治し方に違いはあるでしょうか。お仕事などに行っても大丈夫かについても考えてみたいと思います。

症状がひどいときには病院へ

脱水症状がある場合や、なかなか治らない場合、新たな症状があらわれた場合などは、迷わず内科を受診しましょう。

内科小児科、両方に対応している病院であれば、お子さまが受診した際に、同時に受診するのもよいでしょう。

ヘルパンギーナには早く治る治療法や、インフルエンザのように特効薬があるわけではありません。

そのため、発熱やのどの痛みといった、症状を緩和させることを中心に治療をおこなっていきます。

重症化を防ぐ意味でも、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

安静と水分補給を欠かさずに!

お子さまの場合と同じで、できる限り安静にし口やのどに対して刺激の少ない食べ物で十分な栄養をとりながら、症状が治まるのを待つのが基本となります。

熱や痛みがつらいようであれば市販の痛み止め薬を飲むとよいでしょう。

ただし、下痢の症状があっても下痢止め薬を飲むのはおすすめしません。ウイルスが体の外へ出ていくのを邪魔してしまうからです。

また、水分補給を忘れないことも大切です。

のどや口の中の痛みで、水が飲みにくくなるのに加え、汗や下痢で多くの水分が体から出ていくことで脱水症状をおこしやすくなるためです。

水が飲めないときには、小さな氷を口に含んでおくといいでしょう。
可能であれば、少量の塩も一緒にとるとより効果的です。

高い熱や寒気がなければ、お風呂に入ったり、シャワーを浴びたりするのも有効です。

汗ばんだ皮膚についたウイルスを洗い流すことで、治りがよくなる場合もあります。

お仕事は体調と相談しながら

お仕事などに行くことは、マスクをつけるなど、一般的な風邪のときと同じ程度の対策をしていれば、ご本人がつらくない限り、特に問題ないといえます。

ヘルパンギーナの原因となるウイルスが人から人へとうつる力は、インフルエンザのウイルスなどと比べて、決して強くはないからです。

相手が大人であれば、なおさらうつる恐れは低いと考えられます。法律上も特に決まりはありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大人がヘルパンギーナにかかるのは、抵抗力が下がっているとき。ヘルパンギーナにかかったお子さまのお世話をするときには、「自分にもうつるかもしれない」ということを頭に置いて、注意をおこたらないようにしてください。

また、普段から、十分な睡眠時間を確保する、疲れをためないようにするなど、抵抗力の下がりにくい生活を心がけましょう。

執筆・監修ドクター

杉村 久理
杉村 久理 医師 江北ファミリークリニック 院長 担当科目 内科/小児科/アレルギー科/呼吸器内科

経歴産業医科大学医学部 卒業
順天堂大学医学部公衆衛生学教室 研究員
McGill University Occupational Health 留学

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