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子供の夏風邪。特に多い4つの感染症を紹介

更新日:2022/09/15 公開日:2019/02/12 view数:18,214
子供の夏の感染症

夏に子どもがかかりやすい感染症は、手足口病 や咽頭結膜熱(プール熱) 、ヘルパンギーナ など感染力が高いものが多く、幼稚園や保育園では集団感染しやすくなります。

周りの子どもの感染の様子で気を付けるべき感染症が判断できるケースもあります。

目次
  1. 夏に子どもがかかりやすい感染症とは?
  2. 手足口病について
  3. 咽頭結膜熱(プール熱)について
  4. ヘルパンギーナについて
  5. 溶連菌感染症について

夏に子どもがかかりやすい感染症とは?

子どもが夏になりやすい感染症は、
手足口病
・プール熱
ヘルパンギーナ
などがあります。

主にくしゃみや咳の症状があり、便からの感染やプールを介して感染します。

症状が治まるまで薬と対症療法でしっかり療養しましょう。


手足口病について

症状

大人の場合は手、足、口に、子どもの場合はさらに肘、膝、お尻に米粒ほどの水疱性の発疹ができます。

発疹は水疱状で、やがて破れて潰瘍になり、痛痒くなってきます。口の中にできると、痛みで食事が困難になり、脱水症状をおこすことがあります。

発熱や下痢、嘔吐をともなうことも。

嘔吐や頭痛が続く場合、心筋炎髄膜炎を合併していることもあります。


原因

エンテロウイルスなどの腸管ウイルスやコクサッキーウイルスなどの感染が原因となります。

複数のウイルスがあるので、一度かかったら大丈夫という病気ではありません。

感染経路は、風邪と同じように鼻汁・唾液などからの感染です。

また、便からも感染しますので、子どもの手をよく洗うように保護者の方は気をつけましょう。

治療

小児科を受診しますが比較的軽い病気ですので、自然に治るケースが多いです。

しかし、口の中の痛みや発熱が強い場合は症状を緩和する対症療法を行います。

口腔内の痛みのために食事がしにくい場合は水も飲むのも困難なため脱水症状を起こしやすい状態です。

刺激が少なく、無理なく飲み込める食事内容にし、また水分補給を十分に行います

咽頭結膜熱(プール熱)について

症状

急な発熱(38~40℃)、のど腫れや痛み、リンパ節の腫れ、目やに、涙、充血など結膜炎の症状がみられます。

それ以外に吐き気、腹痛、下痢などがみられることもあります。

原因

アデノウイルスが感染の原因です。プールの水から感染することから、「プール熱」とも呼ばれます。

6~9月頃に発生しやすく、幼稚園児や小学生はプールでうつることが多いのですが、せきやくしゃみを介して感染したり、便を介して目や口に感染することもあります。

プールに入る前と後にシャワーでよく体、手、目を洗うことと、タオルや洗面器、食器を共用にしないことです。また、洗濯も別にします。

治療

小児科眼科を受診します。症状を和らげる対症療法を施します。

高熱の場合は小児科を、結膜炎の症状がある場合は眼科での治療が必要です。

ヘルパンギーナについて

症状

急な高熱(39℃前後)と咽頭、口の中の上顎の奥の粘膜に、小さな水疱ができます。

水疱が破裂し潰瘍状(かいようじょう)になることもあります。5歳以下の乳幼児に多く、食欲低下、嘔吐する場合もあります。

原因

おもにコクサッキーウイルスへの感染が原因ですが、原因となるウイルスは複数種類あるため、何度も発症することがあります。

治療

小児科を受診し、対症療法を用います。症状が重い場合は解熱剤を服用するなどして症状を和らげます。

口腔内の痛みで食事が難しい場合があるので、食事内容はやわらかく、のどごしの良いものを食べさせましょう。

また脱水症状への注意も必要ですので、水分補給をこまめに行います。

溶連菌感染症について

夏以外に流行する子どもの感染症

夏以外の季節に「皮膚症状を伴う発熱」があれば、溶連菌感染症かもしれません。

「夏の感染症」からは外れますが、「子どもに多い感染症」の1つです。重症なものは「猩紅熱(しょうこうねつ)」と呼ばれます。

症状

急な発熱、倦怠感(身体のだるさ)、のどの痛み、嘔吐などを起こします。また、舌が赤くなり、ぶつぶつとした質感になることがあります。

外見がイチゴに似ていることから「イチゴ舌」と呼ばれます。小学生くらいまでにかかりやすい病気で、5歳児の感染・発症が特に多く見られます。

反面、「3歳以下」「成人」はあまり罹患しません。

「風邪に似た症状」が主体であれば、「A群溶血性連鎖球菌咽頭炎(Aぐん-ようけつせい-れんさきゅうきん-いんとうえん)」と呼ばれます。

発熱の12~24時間後に「赤く細かい斑点」「紙やすりのようにザラザラした細かい発疹」が現れる場合もあります。

このような病態になったものを「猩紅熱(しょうこうねつ)」と呼びます。

原因

A群β溶血性連鎖球菌が原因の溶連菌感染症です。A群β溶血性連鎖球菌が感染して起こります。「冬場」と「春~初夏」に流行する傾向があります。

治療

小児科を受診し、抗生物質(主にペニシリン系)を服用します。

服用後1~2日で元気になったように見えても、きちんと処方されたぶんの薬を飲みきるようにしてください。

単なる風邪の場合は、途中で服薬をやめても特に影響はありません。しかし溶連菌感染症の場合は、医師の指示通りの治療を最後まで続けることが大切です。

執筆・監修ドクター

板東 浩
板東 浩 医師 医師 担当科目 内科

経歴1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

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